ピッチタールとは?フロントガラスやボディに付く、黒い油汚れの落とし方を解説

トラブル

車を運転していると、フロントガラスやボディに、黒い点々のような汚れが付着していることがありませんか?

その黒い汚れの正体は「ピッチタール」です。ピッチタールとは、炎天下で熱くなった道路を運転したときに付着する汚れです。

この記事ではピッチタールの特徴や、落とし方について解説していきます。

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ピッチタールとは、点々とした黒い油汚れ

ピッチタールとは、フロントガラスや車のボディに付く、点々とした黒い油汚れのことです。

ピッチタールは、舗装して間もないアスファルトや炎天下で熱くなった道路を走行したとき、タイヤで跳ね上がった際に付着してしまいます。

車は基本的にアスファルトの上を走るので、ピッチタールを完全に防ぐことは難しいです。車を頻繁に運転する場合は、ピッチタールが付く頻度が高くなります。

また、ピッチタールは放置すると塗装が変色して、シミになる危険性があります。ピッチタールを発見したら、早めに除去するのがポイントです。

ピッチタールと鉄粉の違い

ピッチタールに似た汚れとして「鉄粉」がありますが、汚れの特徴が違います。

鉄粉とは、金属の粉です。ホコリやゴミと一緒で「ガラスに乗っかっているだけ」の状態で、簡単に除去できます。対してピッチタールは「油汚れ」になり、車に付着したら汚れを落とすのは難しいです。

また、鉄粉は主に車のボディ表面に付着しますが、ピッチタールはフロントガラスやボディのほか、タイヤ周りにも汚れが付着します。

鉄粉については、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

ピッチタールは簡単に汚れが落ちない

ピッチタールは、頑固な油汚れです。そのため、手入れ用のウェットタオルで拭き取るのは難しいです。

なかには油汚れ用のウェットティシュもありますが、それでもなかなか落とすことは難しい場合があります。

意地になって拭きとろうとすると、ガラスやボディが傷付いてしまうので、ウェットタオルの使用はおすすめできません。ピッチタールは、それほど強力な油汚れです。

また、汚れの進行具合によっては、通常の洗車(カーシャンプーのみ)でもピッチタールを落とせないことがあります。

カーシャンプーは泥やゴミなどを落とすのに向いているので、油性のピッチタールを落とすのは難しいです。ピッチタールは頑固な油汚れであるうえ、硬い汚れなので油汚れに有効なシャンプーであっても、落ちないことがあります。

ピッチタールの落とし方おすすめ4選

ピッチタールを放置すると、塗装が変色してシミが残ることがあります。汚れに気が付いたら、早めの対処をするようにしてください。

ピッチタールの落とし方は、以下の4つの方法がおすすめです。

  • ピッチタール専用クリーナー
  • スピリットクリーナー
  • 粘土クリーナー
  • 石油系溶剤成分の入った脱脂剤

ピッチタール専用クリーナー

ピッチタールを落とすのに有効なのは、やはり専用のクリーナーです。ピッチタール専用クリーナーには、ガソリン系の物質とシリコーンが入っています。

黒い汚れ部分にシュッシュッと振りかけて、柔らかいタオルや雑巾で丁寧に拭き取るだけの手軽さなので、ぜひ試してみてください。

なかには錆を防止するのもあるので、フロントガラスはもちろんボディの使用にも有効的です。600円代から購入可能で持ち運びに便利なので、ピッチタールが付着しやすい夏場は車内に常備しおくのをおすすめします。

スピリットクリーナー

スピリットクリーナーは、ピッチタールをはじめ水垢などの頑固汚れを落とすのにおすすめです。研磨剤とシリコーン配合で、塗装面の傷消しや傷埋めにも効果があります。

そのほか、鳥のフンや頑固な虫の死骸を落とすのにも効果的です。夏場はピッチタールが付着しやすく、鳥のフンや虫の死骸が付着するリスクも高いので、洗車時に持っておいた方が良いです。

粘土クリーナー

粘土クリーナーは、専門店などのプロも使用しており、コーティング前の下地作りにも使われています。

仕上がりレベルで言えば、ピッチ専用クリーナー(スプレータイプ)よりも、キレイに仕上げることができます。しかし、作業に時間がかかるのが悩みどころでもあります。

細かい小さい汚れにはスプレータイプのピッチ専用クリーナーを使い、大きい汚れには粘土クリーナーを使う。といった使い分けをしていくと、仕上がりと時間のバランスが上手くいきます。

石油系溶剤成分の入った脱脂剤

石油系溶剤成分の入った脱脂剤も、ピッチタールや水垢を落とすのに有効です。スプレータイプから液体タイプまで販売されているので、使いやすい方を選んでください。

脱脂剤は、ステッカーや両面テープの脱脂にも使用することができます。ピッチタールと合わせて車をドレスアップする人は、脱脂剤を持っておくと便利です。

ガラスコーティングした車のピッチタール除去方法

ガラスコーティングの特徴は、無機質で固い被膜です。ピッチタールが付着しても時間が浅ければ、専用のカーシャンプーで落とすことができます。

ただし、ピッチタールが付着してから時間が経つと汚れが固まるため、カーシャンプーでも汚れを落とすのは難しいです。その際は、高圧洗浄機を使用してみてください。固い被膜と固まった汚れなので、強い水圧で落とすことができます。

それでもピッチタールが落ちない場合は、カークリーニング専門店やガソリンスタンドなどに相談してみましょう。専門店ではガラスコーティング専用の除去剤を使って、ピッチタールを落としてくれます。

ピッチタールについてのまとめ

  • ピッチタールとは車のボディやフロントガラス、タイヤ周りに付着する点々とした黒い油汚れ
  • ピッチタールは「頑固な油汚れ」のため、付着すると除去するのが難しい
  • ピッチタールの落とした方は、専用クリーナーやスピリットクリーナーを使う

ピッチタールは、放置するとシミになる可能性があるため、早めの対処が必要です。アスファルトが熱くなる夏場は、特に付着するリスクが高いため、普段の洗車と合わせてこまめにケアしましょう。

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この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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