フロントガラスの洗車方法!水垢・油膜・樹液など汚れの種類別に解説

フロントガラスにはチリやホコリなどのゴミ、砂や泥が付きやすく、こまめに洗車する必要があります。
ゴミやホコリ以外にも、フロントガラスには以下の汚れが付着しやすいです。
- 水垢(ウロコ)
- 油膜
- 鳥のフン
- 虫
- 樹液
- ピッチタール
- 鉄粉
フロントガラスの洗車は、汚れの種類で適切な方法が異なります。この記事では、各汚れに対するフロントガラスの洗車方法について解説していきます。
目次
フロントガラスの水垢(ウロコ)は「お酢」や「クエン酸」がおすすめ

フロントガラスにできた水垢(ウロコ)は、お酢やクエン酸で落とせます。
どちらも水に溶かすと酸性の性質を持つようになり、水垢に含まれるアルカリ性のミネラルを中和して、水垢が落ちる仕組みです。
お酢かクエン酸、雑巾2枚にキッチンペーパー数枚を用意して、以下の手順で洗車します。
- お酢(クエン酸)を水に溶かす
- 水に溶かしたお酢(クエン酸)をキッチンペーパーに浸す
- 水垢にキッチンペーパーを貼り付ける
- 10~20分ほど放置する
- キッチンペーパーを剥がして、雑巾で汚れを拭き取る
- 最後に乾拭きして水気を取る
注意点として、ボディなど窓ガラス以外の部分に、お酢やクエン酸を付着させないでください。
酸性の液体がボディに付着すると、塗装を痛めてしまうリスクがあるので、マスキングテープ等を使用するのがおすすめです。
フロントガラスの水垢の落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしています。
フロントガラスの油膜取りについて
フロントガラスの油膜取りに関しては、専用のクリーナーを使うのがおすすめです。しかし、除去剤がない場合は、家にある日用雑貨で代用できます。
基本的には専用のクリーナーを使う
油膜取りに効果的なのは、専用のクリーナーを使うことです。油膜汚れを除去する専門の洗剤については、以下のタイプがあるので参考にしてください。
タイプ | 特徴 |
シート | 使い捨ての水拭きシートやトイレ掃除のように、さっと取り出して使うことができます。 使い勝手はいいのですが、油汚れを落とすという点では、他に比べ劣ります。 |
スプレー | スプレータイプは、片手で洗剤を吹き付けることができる手軽さがポイントで、シートよりも油膜取りに効果的です。 |
液体 | 液体タイプの油膜落としには、独自の化合物(主にコンパウンド)が配合されていたり、油分を溶かす成分を使っていたりと様々です。 スプレーやシートタイプに比べ、磨く手間はかかりますが、一番除去能力が高いです。 |
どれもネット通販やカー用品店、ホームセンターなどで購入できます。使い方は商品の指示に従って、正しく使ってください。
油膜取り専用のクリーナーに関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしています。
食器用洗剤・重曹などでも代用できる
専用の除去剤がない場合は、家にある日用雑貨で代用できます。代用できる油膜取りアイテムは、以下の5つです。
- 中性の食器用洗剤
- ウーロン茶
- 無水エタノールや消毒用アルコール
- 新聞紙
- 重曹
どれも100均やドラッグストアで購入可能なアイテムなので、専用のクリーナーがなくて、すぐに油膜取りをしたい場合は代用して大丈夫です。
これらのアイテムは油膜取り以外にも、フロントガラスの内側の汚れを落とすのにも効果があります。
油膜取りの代用アイテムや内側の掃除に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
鳥のフンは「ウェットティッシュ」や「蒸しタオル」が効果的

たまにですが、フロントガラスに鳥のフンが落ちてくる場合があります。この汚れは鳥のフンが固まる前に、早めに落とすのがベストです。
鳥のフンがやわらかい状態であれば、ウェットティッシュや湿らせたティッシュで落とすことができます。
もしも時間が経って固い状態になっていたら、蒸しタオルやお湯で濡らしたタオルを、パックするようにしてしばらく放置しましょう。
いずれも汚れを落とすときは、ガラスに傷が付かないよう、やさしく拭き取ってください。
鳥のフンの落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
虫がこびりついてしまったら「虫取りクリーナー」で落とす
春〜秋は、フロントガラスに虫がぶつかってくることもあります。フロントガラスに虫がこびりついてしまったら、「虫取りクリーナー」で落としてください。水とタオルを用意して、以下の手順で行います。
- 水でこびりついた虫を洗い流す
- 汚れた箇所にクリーナーを吹きかける
- しばらく放置して、汚れや水気をタオルでやさしく拭き取る
走行中の車に虫がついてすぐ落としたい場合は、コンビニや公園で水を入手してください。
また、ダッシュボードに、タオルや雑巾など入れている方も多いと思います。
水をたっぷりかけて、こびりついた虫を丁寧に拭き取りましょう。
虫取りクリーナーは携帯しやすいサイズも販売されているので、虫の多い夏場や山道をドライブする際は用意しておくと便利です。
虫の落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
樹液は「80℃前後のお湯」で落とす

春や夏などの暖かい季節は、樹液がフロントガラスに付着することもあります。特に松ヤニは、頑固な油汚れと同じくらいこびりつきやすいです。
フロントガラスに付着した樹液は、80℃前後のお湯を使えば落とせます。ゴム手袋やタオルを2枚以上用意して、以下の手順で樹液を落としてください。
- 樹液が付着した箇所の上からタオルをかぶせる
- ガラスにダメージがかからないよう、ゆっくりとお湯をかける
- 樹液が柔らかくなるまで待つ
- 樹液がやわらかくなったら、そのまま丁寧に拭き取る
- 最後に乾拭きして水気を取る
お湯があまりにも高温だと、フロントガラスにダメージがかかり、最悪の場合はヒビが入ったり割れたりします。必ず「80℃」というのを守ってください。
樹液の落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
黒い点々汚れ(ピッチタール)は専用のクリーナーを使う

フロントガラスに、点々のような黒い汚れが付いていたら「ピッチタール」と思って間違いありません。
ピッチタールとは、舗装して間もないアスファルトや炎天下で暑くなった道路を走行したときに付着する、黒い油汚れのことです。
夏場は特にピッチタールが付きやすいので、気を付けてください。ピッチタールは、以下の4つの専用クリーナーで落とします。
ピッチタール専用クリーナー | ガソリン系の物質とシリコンが入っています。 黒い汚れ部分に吹きかけて、タオルや雑巾で丁寧に拭き取るだけで落とせます。 |
スピリットクリーナー | 研磨剤&シリコン配合で、水垢などの頑固汚れを落としたり、塗装面の傷消しや傷埋めしたりするのにも効果的です。 |
粘土クリーナー | コーティング前の下地作りにも使われているクリーナーです。 大きい汚れには、粘土クリーナーを使うのが効果的です。 |
石油系溶剤成分の脱脂剤 | スプレータイプから液体タイプまで販売されています。 ステッカーや両面テープの脱脂にも効果的です。 |
ピッチタールの落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
フロントガラスのザラザラ(鉄粉)は専用のクリーナーを使う
フロントガラスがザラザラしているのを感じたら、鉄粉が付着していると思ってください。
鉄粉はブレーキダストや走行する車が砕いた鉄くずが飛んできたり、道路工事や建設現場、踏切の近くを走行したときに付着しやすいです。
フロントガラスの鉄粉は、専用のクリーナーで落とします。専用のクリーナーは、以下の3つがあるので参考にしてください。
スプレータイプ | 吹きかけるだけで鉄粉を落とせます。 |
ねんど状タイプ | フロントガラスに水を掛けながら表面をなでることで、鉄粉を含めたほかの汚れを落とせます。 |
カーシャンプータイプ | フロントガラスをはじめ、車全体の鉄粉を落としたいときにおすすめです。 |
鉄粉の落とし方に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
フロントガラスの汚れはガソリンスタンドで洗車してもらえる

自分でフロントガラスの掃除をするのが面倒な場合は、ガソリンスタンドで洗車をお願いしてください。
ガソリンスタンドでは洗車機を使うこともできますが、手洗い洗車をお願いすることもできます。
手洗い洗車は、洗車機では届かない細かい汚れを落とせるのでおすすめです。経験のあるプロのスタッフが洗車してくれるので、自分で洗うよりも綺麗に仕上がります。
ガソリンスタンドの手洗い洗車の所要時間は約20〜30分ほど、費用相場は2,000円〜4,000円程度が目安です。
ガソリンスタンドの洗車に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
撥水コーティングをすれば汚れが付きにくくなり洗車が楽

フロントガラスに撥水コーティングを施工することで、水垢や油膜などの汚れが付着しにくくなります。
撥水コーティングは雨を粒状にして水を弾き、窓ガラスや車のボディに水滴を付着させません。そのため雨水がフロントガラスに残りにくく、水垢や油膜でできにくいです。
雨に濡れたあとやホコリが溜まったときも、水洗いで流して乾拭きするだけなので、洗車も楽になります。
撥水コーティングに関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
砂やゴミを放置すると「ワイパー傷」ができる恐れも
フロントガラスに砂やゴミが付着したまま放置すると、ワイパー傷ができる恐れがあります。
ワイパー傷とは、ワイパーを使用したときにフロントガラスにできる傷のことです。
そのため砂やゴミ、チリやホコリなどが目立つ場合は、それらの汚れを落としてからワイパーを使うようにしてください。
ワイパー傷に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
フロントガラスの洗車に関するまとめ
- フロントガラスには様々な種類の汚れが付きやすい
- 汚れに関しては種類別で洗車の仕方が違う
- 自分で洗車するのが面倒な場合はガソリンスタンドにお願いする
- 汚れをできにくくするには、撥水コーティングの施工がおすすめ
フロントガラスには、様々な汚れが付着しやすいことが理解していただけたと思います。放置すると、洗車しても汚れを落としにくいです。
今回紹介した洗車方法を参考にして、汚れを見つけたら早めに落としてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。