Nシステムとは?目的や設置場所、オービスとの見分け方について解説

Nシステムとは、道路上を通過する車両のナンバープレートを、自動で読み取る監視システムのことです。主に、犯罪捜査や盗難車両の追跡などを目的として使用されています。
速度違反を取り締まるオービスとは異なり、速度計測の機能はなく、撮影時に光ることはないです。
また、オービスには事前告知の標識が設置されることがありますが、Nシステムの場合は存在を知らせる表示はありません。
今回の記事では、Nシステムの目的や設置場所、オービスとの違いや見分け方について解説していきます。
目次
Nシステムとは?

Nシステムとは「自動車ナンバー自動読取装置」のことで、NシステムのNは「Number」の頭文字から来ています。
こちらでは、Nシステムの使用目的や設置場所について解説していきます。
Nシステムの使用目的
Nシステムの使用目的は、主に犯罪捜査です。Nシステムは、道路上を通過する車両のナンバープレートを自動で読み取ります。
Nシステムの使用目的は、主に次の通りです。
- 重大事件に使われている車両の追跡・発見
- 盗難された車両の追跡・発見
- 車検が切れた車両の発見
道路上を通過する車両のナンバープレートを、カメラが自動で読み取り、警察のデータベースと照合します。これによって、犯罪捜査や行方不明者の捜索に活用されています。
特に殺人や強盗など、重大事件で逃走車両の足取りを追う際に有効です。通過時間や車両の特徴が、主に記録されていきます。
また盗難車両が検知されると、リアルタイムで警察に通報されるため、現場で迅速に対応することが可能です。
さらに、車検切れ車両の情報も照合されるため、無車検車の発見にも役立ちます。
そのため「車検切れした車で運転いてもバレないだろう。」と思っても、Nシステムによって検知されて、捕まることがあるので気を付けてください。
Nシステムの設置場所

Nシステムの設置場所は、主に幹線道路や交通量が多い道路に設置されていることがあります。
Nシステムの具体的な設置場所は、主に次の通りです。
- 高速道路
- 主要幹線道路
- 都道府県境
- 空港周辺
- 政府・自治体施設周辺
これらの場所が選ばれるのは、車両の通過頻度が高く、効率的に情報を収集できるためです。
設置場所は目立たないことが多く、一般のドライバーが気づかないまま通過するケースも珍しくありません。
Nシステムとオービスの違い
Nシステムはオービスと違い、速度計測の機能はありません。また撮影の際に光ったり、オービスのように場所を事前に告知したりすることはないです。
- Nシステムに速度計測の機能はない
- Nシステムは撮影の際に光ることがない
- Nシステムの場合は事前告知がない
Nシステムに速度計測の機能はない
Nシステムは車両のナンバープレートを自動で読み取る装置ですが、速度を測定する機能は備えていません。
Nシステムの目的は、盗難車や指名手配車両の発見など、主に犯罪捜査や行方不明者の捜索に活用することです。そのため、速度違反を取り締まるのは目的ではありません。
あくまで治安維持を目的とした運用が特徴のため、超過速度を計測して、スピード違反を通知することはないです。
Nシステムは撮影の際に光ることがない
Nシステムは車両のナンバープレートを記録する装置ですが、撮影時にフラッシュなどの光を発することはありません。
これは、速度違反を検知するオービスと異なり、違反の瞬間を記録する必要がないためです。
Nシステムは通過車両の情報を静かに取得し、犯罪捜査や車両追跡に活用するのが目的です。そのため、ドライバーが撮影されたことに気づかないケースも多くあります。
Nシステムの場合は事前告知がない
オービスの場合、「自動速度取締機設置区間」などの予告看板や標識が、事前に設置されている場合があります。
Nシステムの場合、このような設置場所の存在について、事前に告知されることはありません。
これは、犯罪捜査や盗難車の追跡といった目的で使用されるため、設置を周知する必要がないからです。Nシステムは目立たない形で設置され、ドライバーは気付かずに通過します。
見た目|Nシステムとオービスの見分け方
【Nシステム】

【オービス】

Nシステムとオービスは、見た目にも違いがあります。オービスは大型のボックス型装置やレーダーが目立つ形で設置され、近くに「速度取締中」などの標識がある場合が多いです。
Nシステムは小型のカメラが高い場所に取り付けられています。周囲に告知表示はなく、外観も控えめで気づきにくいのが特徴です。
また、オービスの横にはパトライトがありますが、Nシステムの場合はありません。
Nシステムについてのまとめ
- Nシステムは犯罪捜査が目的で、重大事件で使われた車両や盗難車の追跡・発見を行う
- Nシステムの具体的な設置場所は、高速道路や主要幹線道路、都道府県境など
- Nシステムはオービスと違い、速度計測の機能がなかったり、撮影の際に光ったりしない
Nシステムというのは、犯罪捜査や盗難車両の追跡などを目的として使用される監視システムであり、速度違反を取り締まるオービスとは異なる役割を担っています。
速度計測やフラッシュ撮影は行われず、事前告知もないため、ドライバーが気づかずに通過することが多いのが特徴です。
設置場所や見た目にも違いがあるため、両者の目的と仕組みを理解することで、安全運転への意識も高まります。
この記事の監修者
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DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。












