車の常備品について|法律で決まっている物、緊急時、防災グッズ
車の常備品には運転免許証や車検証といった、法律で決まっていて持ち運ばなければいけない物があります。
また、日本は災害が多い国であるため、地震や台風などに備えて、緊急時や防災グッズなどを積んでおくと安心です。
この記事では、車の常備品について解説していきます。緊急時のことも考えて防災グッズなどについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
法律で決まっている車の常備品
車を運転する際に、常に持っていないといけない物は以下の4つです。
- 運転免許証
- 車検証
- 自賠責保険証
- 非常信号用具(発煙筒、赤色懐中電灯)
運転免許証は財布に入れて持ち歩いている人が多いので、持ち忘れるということが少ないかもしれません。
車検証と自賠責保険証ですが、現在では車検証の電子化によってこの2つの情報は一緒になっています。電子車検証をお持ちの人でしたら、自賠責保険証を持ち歩く必要はありません。
発煙筒、赤色懐中電灯などは「道路運送車両法保安基準・第43条の2」にて、常備が決まっている非常信号用具です。もともと車に常備している人も多いと思いますが、発煙筒には有効年月があります。期限が切れる前に、新しい発煙筒と取り替えましょう。
どんな緊急時にも役立つ!車の常備品
いざというときのことを考えて、車に積んでおくべき常備品は以下の2つになります。
- 脱出用具
- 救急セット
脱出用具
事故や水没など、万が一のことを考えて、脱出用具を常備しておくと良いでしょう。
事故に遭って外に出たいときに、衝突の衝撃で車が変形すると脱出するのが困難です。また、台風やゲリラ豪雨など、日本ではいつ大量の雨が降って来るか分かりません。
おすすめは「脱出ハンマー」という道具で、シートベルトを切るためのカッター付きの物を選んでください。
緊急時にはシートベルトを切断して、窓ガラスを割って車から脱出することができます。お値段も1,000円前後から購入できるのでリーズナブルです。
救急セット
車で旅行やアウトドアに出掛ける機会が多い人は、救急セットを常備しておきましょう。アウトドアでは、遊んでいる最中に怪我をするケースも珍しくありません。
事故現場に居合わせたときなど、怪我人の応急処置には「ファーストエイドキット」が役に立ちます。
また、数日間の旅行では、旅先で体調を崩す可能性もあるので「風邪薬」があると良いでしょう。お子様など同乗者に車酔いする人がいる場合は、「酔い止め薬」を常備しておくと安心です。
車に常備しておくべき防災グッズ
日本は地震大国なので、車にも防災グッズを積んでおくことをおすすめします。
- 保存水(500mL~2L)
- スマホの充電器
- 非常用トイレ
- 非常食
- 懐中電灯
- スコップ
- ゴミ袋
これらの物は防災リュックにまとめて、トランクに積んでおくと良いでしょう。自然災害で避難する際に、保存水は2Lほど持ち歩けるのがベストです。ただし、ペットボトル2Lだと場所を取ります。500mLのペットボトルを2〜4本ほど持ち歩くのがおすすめです。
スマホは現代では欠かせない道具で、震災時は最新の情報をキャッチする際に役立ちます。家族で避難することを考えるなら、充電ケーブルを2本以上持ち歩くようにしてください。
非常用トイレは、現在100均でも販売している防災グッズです。100均でいくつか購入して、車に常備しておくと良いでしょう。災害時はもちろん、緊急でトイレに行きたいときに役立つ100均アイテムです。
冬場にあると役立つ車の常備品
寒冷地にお住まいだったり、ウインタースポーツに出掛けたりする人は、冬場の常備品も意識してください。
防災グッズとは別に、気温が低くなる冬場に積んでおきたい常備品は以下になります。
- ホッカイロ
- 防寒具・毛布
- タイヤチェーン
- 解氷スプレー
出先で大雪に遭い渋滞に巻き込まれると、車は立ち往生してしまいます。気温が低い状態で、いつ終わるか分からない渋滞の場合は命の危険に関わる出来事です。
また、東日本大震災や能登半島地震のような寒い時期に避難するとなると、車にこれらの常備品があると安心です。
冬場の常備品については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
夏場、車に水を積んでおくことは良いのか?
近年の夏は連日のように酷暑が続き、熱中症防止の観点からも車に水を積んでおくと安心です。しかし、夏場に水を積んでおくと、車内の暑さで水の状態が悪くならないか気になります。
そのため、夏の車内に水を常備して置く際は、水の「耐温度域」を確認してください。耐温度域とは、その製品の品質が保たれたり、正常に機能したりする温度の範囲です。
夏の車内に水を積む際は、耐温度域が「-20〜80℃」のような、幅広く設定されている水を選びましょう。
温度の範囲が高いと、炎天下の車の中でも安心して保存できます。また、耐温度域の設定範囲が広い水は、夏の暑い時期から冬の寒い時期まで耐えられるように作られています。
500mLのペットボトルで10本以上積んでおくと、熱中症対策として水分補給ができます。
ブースターケーブルやジャンプスターターの常備も忘れずに
ブースターケーブルは、他人の車に自分の電気を分け与えたり、分け与えて貰ったりするときに必要な道具です。出先でバッテリーが上がったときに、あると便利です。
最近では「ジャンプスターター」という、緊急用の外付けバッテリーも販売されています。ジャンプスターターとは、イメージ的にはスマホの小型充電器のような物です。
万が一バッテリーが上がっても、他人の車ではなく、このジャンプスターターから緊急的に充電することができます。
安い物では5,000円前後から購入できるので、大型渋滞に巻き込まれた際のバッテリー上がりにも対応できて便利です。
車の常備品についてのまとめ
- 運転免許証、車検証、自賠責保険証、非常信号用具は法律で決まっている車の常備品
- 脱出用具、救急セットは様々なトラブルで役立つ常備品
- 保存水やスマホの充電器、非常用トイレなど防災を意識した物も積んでおく
運転していると、いつ事故に巻き込まれたり、トラブルに遭うか分からなかったりします。脱出用具や救急セットは必ず常備してください。
日本は災害が多い国でもあるので、車で避難することを考えると、防災グッズを積んでおくのがおすすめです。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。