エアバッグ警告灯の消し方|つきっぱなし、ついたり消えたりする際は走行すると危険!

トラブル

エアバッグ警告灯が点灯すると、車の安全システムに異常がある可能性を示しています。警告灯を消すには、まず原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。

単なる接触不良やバッテリー電圧の低下が原因の場合もありますが、センサーやエアバッグモジュールの故障が関係していることもあります。

今回の記事では、エアバッグ警告灯の消し方と、不規則に点灯・点滅する原因について詳しく解説します。

安全運転のために、警告灯が点灯した際の適切な対応を知っておきましょう。

エアバッグ警告灯の消し方

エアバッグ警告灯の消し方

エアバッグ警告灯が点灯した場合は、安全な場所に車を停めてエンジンを再始動させてください。

エアバッグ警告灯は通常、エンジンスタートボタンをONにして、6〜7秒ほど経過すると消灯します。

この方法で警告灯が消えない場合は、ディーラーや整備工場で、速やかに点検・修理を行ってください。

トヨタ

エンジンスイッチをONにすると点灯し、約6秒後に消灯します。
出典:SRSエアバッグ|トヨタ

日産

キースイッチ(電源ポジション)をONにすると約7秒間点灯後、消灯します。
出典:SRSエアバッグ警告灯|日産

ホンダ

パワーモードをONモードにすると、エアバッグシステム警告灯が数秒間点灯し、消灯すれば正常です。
出典:エアバッグシステム警告灯 | STEP WGN 2022 | ホンダ

エアバッグ警告灯が消えないときはプロに修理を依頼する

エアバッグ警告灯が消えないときはプロに修理を依頼する

エアバッグ警告灯がつきっぱなしで消えない、ついたり消えたりしたままの状態で、運転を続けるのは危険です。

エアバッグは事故が起きた際に、ドライバーや同乗者の安全を守る重要な装置です。

警告灯が点灯している状態では、エアバッグが正常に作動しない恐れがあり、万が一の際に重大な危険を伴います。

トヨタや日産、ホンダの公式サイトでは、エンジン警告灯の点灯・点滅に異常があった場合は、できるだけ早く修理に出すように促しています。

トヨタ

警告灯が次のようになったときは、システム異常が考えられますので走行しないでください。

・エンジンスイッチをONにしても点灯しないとき
・エンジンスイッチをONにして6秒以上経過しても、点灯しているとき
・走行中に点灯したとき

軽微な衝撃でSRSエアバッグが作動したり、衝突したときなどにSRSエアバッグが正常に作動せず、命にかかわるような重大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
ただちにトヨタ販売店で点検を受けてください。

出典:SRSエアバッグ|トヨタ

日産

キースイッチ(電源ポジション)をONにしても点灯しないとき、または約7秒間たっても点灯、点滅を続けるときは、すみやかに日産販売会社で点検を受けてください。

出典:SRSエアバッグ警告灯|日産

ホンダ

エアバッグシステム警告灯を無視すると、エアバッグシステム、プリテンショナーシステムが正しく機能せず、重大な傷害を受けたり死亡したりするおそれがあります。
エアバッグシステム警告灯が点灯する場合は、ただちにHonda販売店で点検を受けてください。

出典:エアバッグシステム警告灯 | STEP WGN 2022 | ホンダ

エアバッグ警告灯がつきっぱなしだと車検に通らない

エアバッグ警告灯がつきっぱなしだと車検に通らない

エアバッグ警告灯がつきっぱなしで消えない、ついたり消えたりしたままの状態では、車検に通りません。

理由は、安全基準の不適合により修理が必要な状態と判断されるからです。

安全基準の不適合

車検では、車両が安全基準を満たしているかを確認します。エアバッグ警告灯が点灯している場合、エアバッグシステムに異常があると判断される可能性が高いです。

事故が起きた際に、エアバッグが適切に作動しない恐れがあるため、安全基準を満たしていないと見なされます。

エアバッグが正常に作動しない状態で車検を通過させることは、重大な事故が起きた際に乗員の安全を確保できないリスクが出てきます。

修理が必要な状態

車検では、メーター内の警告灯が正常に機能しているかもチェックされます。

エアバッグ警告灯が点灯したまま、または不規則についたり消えたりしたままの場合、システムに異常があると判断され、車検に通りません。

エアバッグシステムの異常は、センサーや配線の不具合、ECUの故障などが原因で発生します。

これらの問題を解決しない限りは警告灯が消えず、修理が必要な状態のため、車検に合格することができません。

エアバッグ警告灯が点灯・点滅する原因

エアバッグ警告灯が消えなかったり点滅を繰り返したりするのは、センサーの異常や配線やコネクタの接触不良など複数の原因が考えられます。

  • センサーの異常
  • 配線やコネクタの接触不良
  • エアバッグモジュールの故障
  • エアバッグコントロールユニット(エアバッグECU)の異常
  • バッテリー電圧の低下
  • シートベルト関連の異常

センサーの異常

エアバッグは衝突時に作動するため、衝撃を検知するセンサーが搭載されています。

このセンサーが故障すると、誤検知や信号の不具合が発生して、警告灯が点灯・点滅することがあります。

配線やコネクタの接触不良

エアバッグシステムは複数の電子部品や配線で構成されています。これらの接続部分が緩んだり断線したりすると、正常な信号が送れず警告灯が点灯する場合があります。

エアバッグモジュールの故障

エアバッグ本体やガス発生装置(インフレーター)が故障すると、システムが異常を検知し警告灯が点灯します。

過去にエアバッグが作動した車両では、交換が必要な場合があります。

エアバッグコントロールユニット(エアバッグECU)の異常

エアバッグの作動を管理する、エアバッグコントロールユニット(エアバッグECU)が故障すると、誤った警告が表示されることがあります。

ECUのソフトウェアの不具合や、内部故障が原因となることもあります。

バッテリー電圧の低下

車のバッテリーが劣化して電圧が低下すると、エアバッグシステムに十分な電力が供給されず、警告灯が点灯することがあります。

バッテリーの寿命が近い場合は、注意が必要です。

シートベルト関連の異常

一部の車種では、シートベルトのプリテンショナー(衝突時にシートベルトを瞬時に締める装置)がエアバッグシステムと連携しています。

この部分に異常があると、警告灯が点灯することがあります。

エアバッグ警告灯の修理代

エアバッグ警告灯の修理代ですが、パーツ交換だけで最大で100,000円ほどの費用が必要です。

エアバッグ警告灯の修理は、異常のあった箇所を見つけてパーツを交換します。工賃で10,000円ほどかかるため、高額な場合は100,000円を超えることも珍しくありません。

エアバッグ警告灯の修理内容(パーツ交換)については、次の表を参考にしてください。

修理内容(パーツ交換)費用の目安
エアバッグコントロールユニット(エアバッグECU)50,000円~100,000円
エアバッグモジュール(インフレーター)15,000円~
各センサー10,000円〜
配線10,000円〜
クロックスプリング15,000円~
オルタネーター・バッテリー10,000円〜50,000円

※金額はあくまで目安です。
※詳しくはディーラーや整備工場などにお問い合わせください。

パーツの交換費用は、車種や故障の程度によって変動します。複数の業者に無料見積をお願いして、サービス内容や金額を比較するのがおすすめです。

エアバッグ警告灯の消し方についてのまとめ

  • エアバッグ警告灯が点灯したら、安全な場所に車を停めてエンジンを再始動させてみる
  • それでも消えないときは、ディーラーや整備工場へ速やかに相談する
  • エアバッグ警告灯がつきっぱなしだと車検に通らない

エアバッグは事故が起きた際に、ドライバーや同乗者の安全を守る重要な装置です。

警告灯が消えなかったり、不規則に点灯・点滅したりすると、万が一事故が起きた際にエアバッグが正常に作動しない恐れがあります。

エアバッグ警告灯に異常があった場合は、すぐにディーラーや整備工場に点検・修理を依頼しましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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