ABS警告灯(ランプ)の消し方|点灯したままの放置はNG!
普通に運転しているだけなのに「ABS」と表示されたランプが点灯していると、ドキッとします。
ABSランプは、強くブレーキを踏んだ場合などに点灯するランプです。正常時に点灯することもありますが、場合によっては機能自体が故障している可能性もあるので注意が必要です。
この記事ではABSの機能、ABS警告灯がつく原因や警告灯の消し方について解説していきます。
目次
ABSとは
ABSの正式名称は「Antilock Brake System(アンチロック・ブレーキ・システム)」です。
急ブレーキをかけると、タイヤは回転が止まりロックしてしまいます。しかし、雨や雪の日など路面が滑りやすいときは、タイヤがロックされるとハンドル操作が効かなくなり危険です。
ABSは急ブレーキ時でも、タイヤがロックされるのを防いでくれます。ハンドル操作も効くので、滑りやすい路面での事故防止に繋がります。
とはいえ、ABSはかなり強くブレーキを踏まないといけないので、少々の急ブレーキでは作動しません。
ABS警告灯(ランプ)がつく原因
ABS警告灯が点灯する原因は次のいずれかです。
- ABSが正常に作動している
- エンジンをかけた際に一時的に点灯する
- バッテリーの電圧が低下している
- ABS機能が故障、経年劣化している
ABSが正常に作動したり、エンジンをかけた際に一時的に点灯したりする場合は、正常な状態なので問題視する必要はありません。ABSランプの解除は自動で行われます。
バッテリーの電圧が低下している場合は、自力で対処できます。対処法については次項をご覧ください。
ABS機能が故障、経年劣化している場合です。ABS警告灯が作動する場面ではないにも関わらず点灯している場合は、ABS機能に故障が発生している可能性が高いので修理が必要です。
「いつも通り走行しているだけなのに、ABS警告灯がついている」
「エンジンをかけた後もABS警告灯が消えない」
こういった場合は、なるべく早く専門業者に相談するようにしてください。
ABS警告灯(ランプ)を自力で消す方法
ABS警告灯が点灯した場合はすぐにプロに相談するのがおすすめです。しかし、バッテリーの電圧低下による点灯の場合は、自力で解決できる可能性もあります。また、一時的にですがABS警告灯を消す方法も存在します。
バッテリーの電圧が低下している場合の対処法
バッテリーの電圧低下や、ブレーキランプの電球が切れて、ABS警告灯が点灯する場合があります。
また、テールランプやスモールランプをLED電球に交換する際にも、電圧が低下してセンサーに球切れだと認識されるために、ABS警告灯が点灯するケースもあります。
ですのでABS警告灯が点灯したら、まずはバッテリーを充電・交換するか、電球を再度入れ直してみましょう。
これで解決できなければ、ABS機能に異常がある可能性が高いです。その場合は、やはりディーラーや専門店に相談してください。
一時的にABS警告灯(ランプ)を消す方法
修理をお願いする前に時間があり、ABS警告灯の点灯が気になって運転に集中できない人もいるでしょう。
そんな場合は、一時的にですがABS警告灯(ランプ)を消すことができます。それは、「エンジンを一度止めてからかけ直す」ことです。これで、一時的にですがABS警告灯が消える場合があります。
とはいえ一時的に警告灯が消えても、ABS機能の異常が直ったわけではありません。ABS警告灯が消えない場合は、なるべく早く修理に出すようにしてください。
ABS警告灯(ランプ)の点灯の放置はNG
自力で解決できない場合は、ABS機能のどこかに異常がある可能性が高いです。ABSセンサーやABSユニットの故障、経年劣化が考えられます。また、ABS警告灯が消えても再点灯する場合も同様です。
放置すると、いざというときにABSが作動せず、事故に繋がるリスクがあります。ABS機能に異常がある場合は、放置せずに必ずプロに修理・交換をお願いしてください。
ABS警告灯(ランプ)の修理費用
ABS機能が故障、経年劣化している場合は、修理やパーツ交換が必要です。ABSセンサー、もしくはABSユニットのいずれかを、修理・交換しなければいけません。
ABSセンサーやABSユニットの、修理・交換にかかる費用相場は以下の通りです。
- ABSセンサー:1個1万円~1万5千円
※ABSセンサーはタイヤ4つそれぞれに設置されています。 - ABSユニット:20万~30万円
費用は、お店や車種によって変動します。修理する場合は、複数のお店に見積もりをもらい、値段や対応などを比較してください。
ABS警告灯(ランプ)についての疑問・質問
こちらでは、ABS警告灯についての疑問・質問について解説していきます。
ABSが正常に作動したり、エンジンをかけた際に一時的に点灯したりする場合は、しばらくすると消えます。
それ以外の理由で、ABS警告灯が点灯したり点滅したりする場合は、自力で対処するかABSセンサーやABSユニットの交換・修理が必要です。
ディーラーや整備工場など、プロに相談してください。
バッテリーの電圧低下でなければ、ABS警告灯の機能が劣化・故障している可能性が高いです。ABS警告灯がつきっぱなしで放置すると、いざというときにABSが作動せず事故に繋がるリスクがあります。
ABS警告灯の消し方についてのまとめ
- 正常な点灯でなければバッテリーの電圧が低下している、もしくはABS機能の故障や経年劣化
- ABS警告灯の点灯の放置はNG
- ABS警告灯の修理費用はセンサーであれば1個1万円から、ユニットは20~30万円ほどが相場
路面凍結する冬場や、雨の多い秋・梅雨シーズンは路面が滑りやすいです。車がスリップすると、思わず強くブレーキを踏んでしまう場合があります。
その際にABSが正常に作動しないと、ハンドル操作ができなくなり大事故に繋がるかもしれません。 ABS警告灯の点灯が消えない場合は放置せずに、なるべく早くディーラーや専門店に相談してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。