車のガラスエッチングとオートガードとは?

車のガラスエッチングは、愛車を盗難から守るための効果的なセキュリティ対策として注目されています。
ガラスに車両固有の情報を刻むことで、不正な転売や盗難を防ぐ抑止力を発揮しやすいです。導入しやすく、目に見える安心感を提供するこの技術は、一定のドライバーに支持されています。
今回の記事では、車が万が一盗難に遭ったときに追跡しやすくなる、ガラスエッチングについて解説していきます。
目次
車のガラスエッチングとは?
こちらでは車のガラスエッチングの目的や特徴、やり方について解説していきます。
ガラスエッチングの目的は「盗難防止」
車のガラスエッチングとは車両盗難防止対策の1つで、車両識別番号などガラス表面に車両固有の情報を彫刻する技術です。
ガラスエッチングで刻印した識別番号を、保険会社に登録して盗難に備えるシステムを「オートガード」と呼びます。
もしも車が盗難に遭ってしまった場合、刻印された識別番号を照会することで、盗難車の発見と盗難被害の証明が容易になります。
また、盗難車の売却や部品の転売が難しくなり、視覚的なセキュリティ対策として、犯罪者に心理的なプレッシャーを与える利点もあります。
ガラスエッチングの特徴
ガラスエッチングは、グラスの表面にザラザラとした半透明の透かし模様が刻まれているのを思い浮かべてもらえれば、イメージしやすいかと思います。
ガラスにはインクなどを塗布するのではなく、表面に傷をつけて描画するので、刻印が永久的に消えることがありません。
ガラスエッチングのやり方
ガラスエッチングは、塩酸などの化学薬品を用いてガラスの表面を腐食させて、文字や模様を描きます。
やり方としては「サンドブラスト方式」と「クリームエッチング方式」があります。
- サンドブラスト方式
ガラス面に粒子を吹きかける - クリームエッチング方式
専用シール(ステンシル)と、フッ酸などの薬品を使ってガラス面に刻印する
専用シール(ステンシル)と、フッ酸などの薬品を使ってガラス面に刻印する
車のガラスエッチングは、フロントガラスやリヤガラス、左右のサイドガラスの計4ヶ所に刻印すると効果的と言われています。
車にガラスエッチングをするメリット
ガラスエッチングをするメリットは、盗難に遭ったときに車を追跡できたり、窃盗のターゲットになりにくくなったりすることです。
盗難されても追跡できる
施錠や防犯ブザーにももちろん盗難対策の効果はありますが、ピッキングで鍵を破ったりブザーを取り外されてしまったりした後の、追跡が難しいという弱点があります。
また、追跡や盗難車の発見に役立ちそうなナンバープレートや車体番号、車検証についてですが、プロの窃盗団であれば、それらを偽造して追跡の目をかわすこともできてしまいます。
一方でガラスに識別番号を刻み込むガラスエッチングの場合、消したり上から書き換えたりといったことができないため、盗んだあとに走行しようとしても売ろうとしても追跡から逃れることはできません。
盗難の抑止力になる
盗難自体を予防する効果もあります。もし無理やりにでもガラスエッチング加工した車を盗もうとしたら、追跡から逃れ、ガラスを交換し、新しくガラスを付け替えなければなりません。
窃盗技術のあるプロの窃盗団であればあるほど、そのようなリスクや費用、手間をかけてまで車を盗みたくはありません。
ガラスエッチングには窃盗を諦めさせ、盗難のリスク自体を下げてくれる効果もあります。
車のガラスエッチングはプロに施工してもらう
車のガラスエッチングは、ガラス専門店のプロに施工してもらうのが一般的です。費用はガラス1枚に対して、3,000円ほどです。
フロントガラスやリヤガラス、左右のサイドガラスの計4ヶ所に刻印する場合は、12,000円〜15,000円ほどします。施工時間は30分〜1時間ほどなので、たいした時間はかかりません。
ガラスエッチングを依頼する際は、複数の業者から無料見積をとってください。サービス内容や料金を比較し、口コミも参考にしながら最適な業者を選びましょう。
車のガラスエッチングについてのまとめ
- 車のガラスエッチングとは車両盗難防止対策の一つで、ガラス表面に車両固有の情報を彫刻する技術
- 「オートガード」をすることで、盗難された車を追跡しやすくなる
- 車のガラスエッチングは、プロの施工業者に依頼する
車のガラスにエッチングをして、刻印した識別番号を保険会社に登録することで「オートガード」ができます。これにより万が一車が盗難されても、追跡しやすくなります。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。