サイドガラスにサンシェードを取り付けるのは違反だった!?

気温がどんどん上がってきて暑い季節になってくると、どうしても日差しが気になりますよね。
太陽光による車内の気温上昇や紫外線による影響を懸念し、窓ガラスにサンシェードを取り付ける人も多いと思います。
サンシェードは道具の準備や施工の手間がなく、取り付けるのが簡単です。しかし、いくら手間が掛からないといって、安易な箇所に貼り付けてしまっていませんか?
今回は、車のガラスに貼り付けるサンシェードについて、注意点などを紹介していきます。
目次
前方三面の窓ガラスには何も貼り付けてはいけない
フロントガラス・運転席・助手席の前方三面の窓ガラスには、サンシェードをはじめ、カーテンなど視界を遮る物を取り付けることは道路交通法違反になります。
道路交通法の55条2項では、車両運転者は運転者の視野を妨げるものの積載をして運転することを禁止しているのです。
サンシェードやカーテンは、運転者の視野を妨げるものとして、この法律に引っかかってしまいます。
視界をある程度確保できるからといって、メッシュ素材のものを使用するのもNGです。
どうしてもという時は
夏はどうしても日差しが強く、何かしらの対策はしたいものです。視界確保なら、サングラスの着用で対処出来ます。
それ以外の対策をしたいのであれば、内側にUVカットコーティングが施されている車を購入するか、専門店に相談してカーフィルムを施工してもらうことをオススメします。
カーフィルムには、紫外線・太陽熱の断熱効果以外にも、車内のプライバシー確保・ガラスの飛散防止・車上荒らし防止、といったメリットがあります。
カーフィルムには、スモークフィルム・カラーフィルム・クリアフィルム・ミラーフィルムの4種類が存在します。
その中でも前方三面はフィルム施工時の透過率が70%を下回ってはいけないので、前方三面に関してはクリアフィルムを検討するのが良いでしょう。
車のガラスにフィルムを施工する時は、必ず専門店に相談するようにしてください。
スモークフィルム
黒色のフィルムで、車内を見られない効果や陽の光を遮り断熱効果や紫外線カットの効果があります。
濃度によって真っ黒なタイプから若干透けて見えるタイプまであります。
カラーフィルム
フィルムに色が付いているもので、黒以外にも赤・青・黄色などがあり、ファッションとして楽しめるカーフィルムです。
クリアフィルム
視界がクリアでUVカットにも優れています。
ミラーフィルム
マジックミラーのようなタイプで遮熱性に優れており、外から車内はほとんど見えませんが、逆に車内からはしっかりと外を見ることが出来ます。
カーフィルムについては、以下の記事で詳しく解説しています!

サンシェードとカーフィルムのメリット・デメリット
サンシェードとカーフィルムを比較して、メリット・デメリットを簡単にまとめましょう。
サンシェードのメリット
サンシェードのメリットは、ズバリ取り付けが簡単なところです。特別な道具も必要なく、ただ貼るだけなので、女性や子供でも簡単に取り付けることが出来ます。
サンシェードのデメリット
デメリットとしては、今回紹介したように前面三方の窓ガラスへの取り付けが出来ないので、貼り付ける箇所が限られます。
カーフィルムのメリット
前述でも紹介した断熱効果・車内のプライバシー確保・ガラスの飛散防止・車上荒らし防止が大きなメリットになります。
また、種類がいくつか存在するので、車のドレスアップとして楽しむことが出来ます。
カーフィルムのデメリット
サンシェードに比べて自身で取り付けるのには手間が掛かり、施工の難易度も高いといえるでしょう。専門店に頼むと少し値段がはります。
最後に
手間や予算の都合などを加味するのであれば、前方三面をカーフィルムで、後方の窓ガラスはサンシェードを取り付ける、といったやり方も良いかもしれませんね。
快適で安全な運転を保つために、今回ご紹介したことを、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。