フロントガラスの「遮熱」とは?メリットや遮熱する方法を解説
日本の夏は、年々暑さを増していくように感じます。普段から屋外に駐車していると、車内温度の上昇を避けることができません。
運転中に効率良くエアコンを効かせて、車内温度の上昇を抑えるのであれば、フロントガラスを「遮熱」するのがおすすめです。
この記事では、フロントガラスの遮熱のメリットや、遮熱する方法について解説していきます。
目次
フロントガラスの遮熱とは?断熱との違い
「遮熱」とは、赤外線を弾くことです。遮熱フィルムを施工、もしくは遮熱ガラスを装備した車は、太陽光の中で熱をもたらす赤外線のみを跳ね返しています。
赤外線だけを跳ね返して可視光線は通すため、熱をカットしながら明るさを保つことができます。
対して「断熱」とは、熱の伝わりを少なくすることです。屋外と室内の温度差を無くせるため、エアコンで涼しくなったり温めたりした車内温度の維持ができます。
フロントガラスの断熱については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
フロントガラスを遮熱するメリット
フロントガラスを遮熱するメリットは、赤外線をシャットアウトしながら光を通すところです。
窓ガラスから差す太陽光が暖かく感じるのは、赤外線がもたらす熱によるものです。夏場は日差しが強く照ることで、赤外線による車内温度がぐんぐん上昇していきます。
一般的なフロントガラスは、光も通しますが赤外線も通します。遮熱は赤外線のみを跳ね返す構造になっているため、温度上昇を防ぎつつ明るさは保つのがメリットです。
フロントガラスを遮熱する方法は3つ
フロントガラスを遮熱する方法は、以下の3つです。
- 遮熱スプレーをフロントガラスに吹きかける
- 遮熱フィルムをフロントガラスに貼り付ける
- フロントガラスを遮熱ガラスに変える
費用はスプレーが2,000円前後、フィルムが10,000〜15,000円程度で購入できます。
ただし、遮熱スプレーの場合は効果が数日〜数週間、遮熱フィルムの場合は自分で綺麗に施工するのは難しいです。遮熱フィルムの施工を業者に依頼すると、20,000〜50,000円程度の費用がかかります。
寿命を長く、車を買い替えるまで熱対策をしたいのであれば、フロントガラスを遮熱ガラスに交換するのがおすすめです。
フロントガラス自体を遮熱効果のあるものに交換することで、劣化することなく効果が長持ちします。
遮熱フロントガラスの代表格「クールベール」
遮熱フロントガラスの代表格が、AGC旭硝子の「クールベール」です。
クールベールは可視光線のみを通して、紫外線と赤外線をカットしてくれます。紫外線と赤外線を遮断するためエアコンの効率が上がり、燃費も改善できる高性能ガラスです。
また、熱や紫外線による内装の劣化や褪色を防ぐ働きもしてくれるため、車を売却する際は下取り価格が高くなることが見込めます。
クールベールの費用は、100,000〜150,000円と決して安くありません。しかし、寿命や効果を考えると遮熱スプレーや遮熱フィルムよりもコスパに優れています。
車の遮熱フィルムは、使用環境や施工方法にもよりますが3〜5年ほどです。対してクールベールは長持ちするため、新しく車を買い替えるまで遮熱効果を保つことができます。
フロントガラスの遮熱についてのまとめ
- 遮熱は赤外線だけを弾いて可視光線は通すため、熱をカットしながら明るさを保つことができる
- フロントガラスの遮熱方法はスプレーかフィルム、もしくは遮熱用のガラスに交換する
- 遮熱フロントガラスの代表格が、AGC旭硝子の「クールベール」
車内の猛烈な暑さは、エアコンが効きはじめるまでの時間がかかりがちです。フロントガラスの交換を検討しているならば、「遮熱フロントガラス」も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。