フロントガラスの傷に修理キットは使えるが推奨しない 理由とデメリットを解説

修理・修復

フロントガラスを始め、自動車ガラスが破損してしまったとき、様々な処置の方法があります。その中でも「修理キット」は頼りたくなるアイテムです。

この記事では、ガラス破損の応急処置に修理キットは適しているのか。メリット・デメリットについて解説します。

フロントガラスの修理キットとは

フロントガラスの修理キットは、自動車のフロントガラスの傷を補修することを目的とした道具のことです。傷の内部にレジン液(樹脂)を充填して、傷を目立たなくすることができます。

フロントガラスは合わせガラスになっており、滅多に傷ができることはありません。しかし、稀に走行中の飛び石などでフロントガラスが傷付くことがあり、その傷を直したり応急処置をしたりで、修理キットを使用する場合があります。

修理キットを使うメリットとデメリット

フロントガラスの修理キットのメリット・デメリットは以下の通りです。

  • メリット:安い費用で傷を修理できたり応急処置できたりする
  • デメリット:かえって傷が広がる可能性がある

フロントガラスの修理キットは、数百円〜数千円で購入できます。フロントガラスの修理はプロにお願いすると1万円〜2万円ほどかかるので、修理キットの方が手軽に傷を消せます。そのため浅い傷であれば、簡単に修理できると思うかもしれません。

しかし、フロントガラスの傷は一見浅いように見えても、実は深くなっていることがあります。傷が深い場合、一般の方が綺麗にするのは不可能に近いです。そのため修理キットで傷を直すつもりが、かえって傷が広がってしまう危険性があります。

修理キットで失敗すると「ガラス交換」になる可能性も

修理キットで失敗してかえって傷がひどくなると、最悪の場合はガラス交換になる可能性があります。再度の修理はプロでも難しく、仕上がりが悪くなるからです。

自分で修理キットを使わず、最初からプロに修理をお願いすれば、1万円〜2万円の修理費用で済みます。しかし、修理キットで失敗してガラス交換が必要になると、5万円〜10万円もの費用が必要です。

応急処置だとしても修理キットは使わず、別の方法で応急処置をしてから、ディーラーや専門店に修理をお願いしてください。

応急処置方法の基本

ガラスに傷ができてしまったときのベストな応急処置は、保護フィルム・テープを傷付いた部分に貼り付けることです。フィルムやテープを貼り付けるだけなので、簡単に傷が広がるのを防げます。

傷の内部にゴミや水が入り込むと傷が広がりやすいので、ガラスが傷ついたらすぐに保護フィルムもしくはテープを貼ってください。小さな傷だからと放置すると、走行中の振動で傷やヒビが拡大します。できるだけ早めに傷を保護するようにしましょう。

保護フィルムやテープがないときは、市販のセロハンテープで代用してもかまいません。

ガラスに傷ができてしまった時の応急処置については、以下の記事で詳しく解説しています。

飛び石でフロントガラスにできたヒビ・傷の応急処置はどうすればいい?

補修キットはなるべく使わず応急処置で済ませてプロに相談!

フロントガラスに傷が付いたら、応急処置で保護フィルムやテープを、傷やヒビに貼り付けるようにしましょう。応急処置が終わったら早めにディーラーや専門店に相談し、ガラスを綺麗な状態にしてもらってください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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