リアワイパーの役割|リアワイパーの交換、付け方や外し方を解説

リアワイパーは、雨天や降雪時に後方視界を確保するための装備です。
SUVやミニバンなどリアガラスに汚れが付きやすい車種では、走行時の安全性に関わります。視界不良による事故を防ぐためには、定期的な点検・交換が必要です。
今回の記事では、リアワイパーの役割や交換の目安、リアワイパーの交換方法について解説していきます。
目次
リアワイパーの役割とは?
リアワイパーは、後方視界を確保するための装備です。雨天時や降雪時にリアガラスに付着した水滴や汚れ、砂ぼこり、花粉などを拭き取り、バックミラーやドライブレコーダーの映像をクリアに保ちます。
特にSUVやミニバンなど、リアウインドウの角度が立っている車では、走行風で汚れが流れにくいため、リアワイパーの必要性が高くなります。
視界不良による事故を防ぐためにも、定期的なメンテナンスが重要です。
リアワイパーを使用する際の注意点
リアワイパーを使用する際の注意点として、リアガラスが乾いた状態で作動させないこと、ウォッシャー液が切れている状態でポンプを作動させ続けることをやめてください。
また、エンジン停止中に長時間作動するのにも、注意が必要です。
・リアガラスが乾いた状態で作動しない
・ウォッシャー液が切れている状態でポンプを作動させ続けさせない
・エンジン停止中に長時間作動させる
まず、リアガラスが乾いた状態で作動すると、ガラス表面に傷がつく恐れがあります。そのため、必ずウォッシャー液を併用しましょう。
また、ウォッシャー液が切れている状態でポンプを作動させ続けると、ポンプが焼き付く可能性があるため、液量の確認も重要です。
さらに、エンジン停止中に長時間作動させると、ハイブリッド車などでは補機バッテリーが上がる原因になることもあるため、使用状況に応じた配慮が必要です。
リアワイパーは消耗品なので定期的に交換する
リアワイパーのワイパーゴムやブレードは、紫外線や摩擦によって徐々に劣化する消耗品です。
劣化が進むと拭きムラや異音が発生し、視界不良の原因になります。リアガラスは走行風の影響を受けにくいため、汚れが残りやすいです。
ワイパーの性能が低下すると、ドライブレコーダーの映像にも支障をきたすことがあります。
視認性や快適性を保つためにも、リアワイパーは1年に1回を目安に、定期的な交換をするのがおすすめです。
【目安】リアワイパーの交換が必要な症状
リアガラスに拭きムラが残ったり、水滴がにじんだりしたら、リアワイパーを交換する目安です。
・拭きムラが残る
・水滴がにじむ
・スジ状の跡が残る
・異音がする
これらはワイパーゴムの摩耗や硬化、ブレードの変形が原因で、ガラス面に均一な圧力がかからなくなることで発生します。
また、ゴムの裂けやひび割れが目視できる場合も交換のサインです。
リアワイパーは使用頻度が低くても紫外線や汚れの影響で劣化するため、1年に1回程度の定期交換が推奨されています。
リアワイパーの交換方法|外し方と付け方
リアワイパーの交換は、工具不要で比較的簡単に行えます。しかし、ガラス面の保護や部品の向きに注意が必要です。
リアワイパーの交換については、次の手順を参考にしてください。
リアワイパーのアーム部分をゆっくり持ち上げ、作業しやすい位置まで立てます。ガラス面に傷がつかないよう、下にタオルなどを敷いておくと安心です。
ブレードの根元にある接続部を確認し、クリップやロックを解除してアームからブレードを外します。車種によっては、ブレードを回転させることで外れるタイプもあります。
ブレードのツメからゴムの先端を外し、スライドさせて引き抜きます。ゴムの両側にある金属レール(リテーナー)も忘れずに取り外してください。
古いゴムから取り外したリテーナーを、新しいゴムに正しい向きで取り付けます。付属している場合は新品のリテーナーを使用しましょう。
ゴムの向きを確認しながら、ブレードのツメに沿って差し込みます。すべてのツメにしっかり通っているか確認し、最後にストッパー部分で固定します。
新しいゴムを装着したブレードをアームに取り付け、カチッと音がするまでしっかり固定します。最後にアームを静かにガラス面に戻して完了です。
作業中は無理な力を加えず、部品の破損やガラスの傷に注意してください。初めて作業する人は、車種ごとの構造を事前に確認しておくとスムーズです。
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【疑問】リアワイパーを外しても車検に通る?
「リアワイパーがあるとダサい」という理由で、リアワイパーを外す人もいるでしょう。そこで疑問なのが、リアワイパーを外しても車検に通るかどうかです。
リアワイパーは車検の必須装備ではないため、外したとしても車検に合格することはできます。しかし、車検に通らないケースもあるので、しっかりと把握しておきましょう。
リアワイパーは車検の必須装備ではない
リアワイパーは法律上、車検の必須装備ではありません。そのため、リアワイパーを外したとしても、必ず車検に落ちるわけではないです。
「道路運送車両法の保安基準・第45条」では、前面ガラスの視界確保が義務付けられていますが、リアワイパーは対象とされていません。
そのため、リアワイパーが装備されていない車や、取り外された状態でも車検に合格することはできます。
車検に通らないケースもある
リアワイパーを外して、取り外し跡に突起物が残っている場合や、スイッチが故障していると不適合と判断されることもあるため、処理状態には注意が必要です。
また検査員によっては、リアワイパーの取り外しが「改造扱い」とみなされる場合があり、車検に通らない可能性があります。
リアワイパーについてのまとめ
- リアワイパーは、後方視界を確保するための役割がある
- リアワイパーは消耗品なので定期的に交換する
- リアワイパーを外しても車検に通るが、場合によっては不合格とみなされる
リアワイパーは、雨天時や降雪時にリアガラスに付着した水滴や汚れ、砂ぼこり、花粉などを拭き取って視界をクリアにします。
ただし、リアワイパーも消耗品です。リアガラスに拭きムラが残ったり、水滴がにじんだりしたら、リアワイパーを交換しましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。