自動車重量税の還付金|早見表や受け取り方法を解説

雑学

車を廃車すると、自動車重量税の還付金を受け取れるのをご存知でしょうか?自動車重量税の還付制度は、車検の残存期間に応じた税額が返金される仕組みです。

自動車リサイクル法に基づき車両を適正に解体し、永久抹消登録または解体届出と同時に申請することで、還付金を受け取れます。

還付対象は最終所有者で、残存期間が1ヶ月以上ある場合に限られます。還付金は税務署からの銀行振込、ゆうちょ銀行や郵便局の窓口受取で受け取ることが可能です。

今回の記事では、自動車重量税の還付金を受け取れる条件や受け取り方法、還付金の計算方法や早見表について解説していきます。

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自動車重量税の還付金を受け取れる条件

自動車重量税の還付金を受け取れる条件

自動車重量税の還付金は、廃車をした車両が対象になります。車両を解体して「永久抹消登録」または「解体届出」を行うことが必須です。

また、車検の残存期間が1ヶ月以上ある場合に限ります。ちなみに「一時抹消登録」は、車を一時的に使用停止にするもので、解体を伴わないため重量税の還付対象外です。

国税庁:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付申請手続
「使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度」では、自動車リサイクル法に基づき使用済自動車が適正に解体され、解体を事由とする永久抹消登録申請又は解体届出と同時に還付申請が行われた場合に車検残存期間に対応する自動車重量税額が還付されます。

引用:D8-1 使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付申請手続|国税庁

還付を希望する場合は、解体と同時に永久抹消登録を行ってください。

自動車重量税の還付金の受け取り方法

自動車重量税の還付金の受け取り方法

こちらでは、自動車重量税の還付金の受け取り方法、手続きや必要書類について解説していきます。

還付金の受け取り方法

受け取り方法は、申請者本人名義の銀行口座への振込か、ゆうちょ銀行・郵便局での窓口受取のいずれかを選択可能です。

ネット銀行は一部非対応の場合があるため、事前に確認を行ってください。申請書類の記載ミスや口座情報の不備があると振込が遅れるケースがあるため、正確な記入が重要です。

手続きや必要書類は?

自動車重量税の還付金を受け取るための手続きは、廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。

業者なら必要書類の準備から手続き代行まで対応してくれるため、初めて廃車する人でもスムーズに還付金を受け取れます。

自分で廃車しようとすると、解体業者を探すところから始まり、運輸支局での手続きや必要書類の準備など、何かと時間がかかり面倒です。

また、廃車には費用がかかりますが、廃車買取業者の場合は無料で処分、もしくは売却できるためお得です。

廃車買取業者については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

還付金はいつ返ってくる?

還付金はいつ返ってくるのか?

自動車重量税の還付金は、永久抹消登録と同時に還付申請を行った後、約2ヶ月半で受け取ることができます。

国税庁:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について
Q.還付金はどのくらいで還付されるのですか。

A.還付申請書を運輸支局等へ提出し、使用済自動車の最終所有者の住所を所轄する税務署から還付金が支払われるまでには、おおむね2か月半程度かかります。

引用:使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について|国税庁

申請内容に不備があると遅れる可能性があるため、必要書類の確認と正確な記入が重要です。

業者に代行を依頼する場合は、振込時期や方法について事前に確認しておくと良いでしょう。

早見表と計算方法|自動車重量税の還付金

自動車税の還付金は、次の計算式で出すことができます。

  • 還付金=納付した自動車重量税÷車検の有効期限×車検の残りの月数

この計算方法を元に、自動車重量税の還付金を早見表にしてみました(経過年数13年未満)。ぜひ参考にしてください。

車検残り月数軽自動車~0.5t~1.0t~1.5t~2.0t~2.5t~3.0t
2年車検時税額6,600円8,200円16,400円24,600円32,800円41,000円49,200円
23ヶ月6,325円7,858円15,716円23,575円31,433円39,291円47,150円
22ヶ月6,050円7,516円15,033円22,550円30,066円37,583円45,100円
21ヶ月5,775円7,175円14,350円21,525円28,700円35,875円43,050円
20ヶ月5,500円6,833円13,666円20,500円27,333円34,166円41,000円
19ヶ月5,225円6,491円12,983円19,475円25,966円32,458円38,950円
18ヶ月4,950円6,150円12,300円18,450円24,600円30,750円36,900円
17ヶ月4,675円5,808円11,616円17,425円23,233円29,041円34,850円
16ヶ月4,400円5,466円10,933円16,400円21,866円27,333円32,800円
15ヶ月4,125円5,125円10,250円15,375円20,500円25,625円30,750円
14ヶ月3,850円4,783円9,566円14,350円19,133円23,916円28,700円
13ヶ月3,575円4,441円8,883円13,325円17,766円22,208円26,650円
12ヶ月3,300円4,100円8,200円12,300円16,400円20,500円24,600円
11ヶ月3,025円3,758円7,516円11,275円15,033円18,791円22,550円
10ヶ月2,750円3,416円6,833円10,250円13,666円17,083円20,500円
9ヶ月2,475円3,075円6,150円9,225円12,300円15,375円18,450円
8ヶ月2,200円2,733円5,466円8,200円10,933円13,666円16,400円
7ヶ月1,925円2,391円4,783円7,175円9,566円11,958円14,350円
6ヶ月1,650円2,050円4,100円6,150円8,200円10,250円12,300円
5ヶ月1,375円1,708円3,416円5,125円6,833円8,541円10,250円
4ヶ月1.100円1,366円2,733円4,100円5,466円6,833円8,200円
3ヶ月825円1,025円2,050円3,075円4,100円5,125円6,150円
2ヶ月550円683円1,366円2,050円2,733円3,416円4,100円
1ヶ月275円341円683円1,025円1,366円1,708円2,050円

※この表は「エコカー減税適用なし、新車登録から13年未満」の自家用乗用車が対象です
※新車登録から13年、および18年が経過すると重量税額が上がります。

実際の還付額は、手続きを完了した日に基づいて確定します。この表は、あくまで目安としてご活用ください。

【Q&A】自動車重量税の還付金についてよくある質問

こちらでは、自動車重量税の還付金についてよくある質問を解説していきます。

Q
自動車重量税の還付金は、軽自動車でも受け取れますか?
A

軽自動車も対象で、条件は普通自動車と一緒です。

Q
車を売却したのに、自動車重量税が還付されないのは何故?
A

車を売却した場合は、自動車重量税が還付されません。

対象は廃車した車両であり、車両を解体して「永久抹消登録」または「解体届出」を行うことが必須です。

自動車重量税の還付金についてのまとめ

  • 自動車重量税の還付金は廃車をした車両が対象で、永久抹消登録または解体届出を行うこと
  • 自動車重量税の還付金は銀行口座への振込、もしくはゆうちょ銀行や郵便局の窓口で受け取れる
  • 自動車重量税の還付金は、申請から約2ヶ月半で受け取ることができる

自動車重量税は、あくまで廃車(永久抹消登録)した車両が対象です。廃車する場合は自分で手続きを行うよりも、廃車買取業者に相談しましょう。

廃車買取業者に相談する場合は、還付金に関する説明をしてくれるかを、査定前に確認するのがおすすめです。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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