フロントガラスにはどのような種類がある？純正品や社外品の違いについて

フロントガラスの種類は、「純正品」と「社外品」で大きく分かれます。

純正品とは、主に自動車メーカーが製造・販売しているフロントガラスです。

社外品は、自動車メーカー以外のガラスメーカーが製造・販売しているフロントガラスで、種類がいくつか存在します。

この記事では、車のフロントガラスにはどのような種類があるのか、種類ごとの特徴や疑問について解説していきます。

フロントガラスの純正品とは？

純正品とは、自動車メーカーから出ているフロントガラスです。特徴として、フロントガラスにはトヨタや日産など、メーカーのロゴが入っています。

ベンツやBMWなどの高級車のフロントガラスに、メーカーのロゴが入っていると、一体感や高級感が出ます。

しかし「OEM車」と呼ばれる、他のメーカーに供給している車種に関しては、新車時からロゴが入っていないケースも珍しくありません。

具体的には、「トヨタ ルーミー」や「ダイハツ トール」などです。

フロントガラスの社外品とは？

フロントガラスの社外品とは、自動車メーカー以外の企業が製造している商品です。社外品には、主に以下の3種類が存在します。

国内優良品

国内優良品とは、国内のガラスメーカーが製造・販売しているフロントガラスです。

主に、AGCや日本板硝子などのフロントガラスがそれにあたります。

形状や規格など、ガラスの品質は純正品と差はありません。違いとしては、フロントガラスにメーカーのロゴが入っているかどうかです。

輸入品

輸入品とはその名の通り、海外から輸入してきたフロントガラスです。

海外で製造していますが、品質は決して劣っているわけではなく、大手メーカーのフロントガラスなら国内優良品と大差ありません。

純正品の半額以下で購入できたり、国内優良品よりも安く購入できたりするのが魅力的です。

高性能断熱ガラス

高性能断熱ガラスとは、紫外線や赤外線を大幅にカットしてくれるフロントガラスです。

主に、AGCの「クールベール」が代表的な高性能断熱ガラスにあたります。

クールベールは、フロントガラスの上部にブルーやグリーンなどの色がついており、紫外線や日差しを軽減してくれる効果があります。

ガラスとガラスの間に特殊な樹脂を使用しており、この樹脂によって紫外線を大幅にカットすることができているのです。

クールベールについては、以下の記事でも詳しく解説しています！

フロントガラスの純正品と社外品の違いは？

「純正品よりも、社外品のフロントガラスの方が品質に劣るのではないか？」

「社外品のフロントガラスでも、車検は通ることはできるのか？」

など、純正品と社外品の違いについて、気になる人も多いと思います。こちらでは、純正品と社外品の違いについて解説していきます。

品質に差はある？

純正品と社外品のフロントガラスで、品質の差が明確にあるわけではありません。

車の使用される窓ガラス（安全ガラス）は、品質及びガラスの種類ごとに使用できる箇所が、道路運送車両法に基づく保安基準において定められています。

細かい基準をクリアしたガラスが、フロントガラスとして採用されるので、社外品でも品質が劣っているということはありません。

参考：道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

参考：自動車用安全ガラス及びその試験方法に関する JIS 改正

車検は社外品でも通る？

社外品だからといって、車検に合格しないということはありません。

フロントガラスの車検基準は、純正品か社外品かよりも、以下の3つがポイントです。

買取査定額に変化はある？

たとえば、フロントガラスを純正品から社外品に交換しただけでは、買取査定額に大きな変化があるとは言えません。

買取査定額は、「傷があるかどうか？」「修理歴があるかどうか？」がポイントになってきます。

修理歴とは、交通事故や災害によって骨格部分の交換や補修の経歴がある車のことです。

そのため、交通事故によってフロントガラスを交換した場合は、買取査定額が下がる可能性が高いです。

交換費用はいくら？

費用相場は「純正品>高性能断熱ガラス>国内優良品>輸入品」の順番です。交換費用については、以下の表を参考にしてください。

これらの価格は、あくまで目安です。車両のサイズが大きくなるほど、値段は高くなります。

フロントガラスを交換する際は、ディーラーや自動車ガラス専門店から無料見積をもらい、価格やサービスを比較してください。

フロントガラスの交換に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています！

フロントガラスの種類についてのまとめ

フロントガラスを選ぶ際は、自分の車にどのガラスが合うかがポイントです。

たとえば、紫外線に悩まされるなら高性能断熱ガラスに変えるなど、目的に合った選び方をしてください。