自動車重量税の早見表一覧|エコカー、13年超、18年超の税額も解説

自動車重量税とは、車両の重さに応じて課税される税金で、新車購入時や車検の際に支払う必要があります。エコカー減税の対象車は税額が軽減される一方、経年車は税額が高くなるため、仕組みや計算方法を知っておくことが大切です。
今回紹介する「自動車重量税の早見表」を活用すれば、車の重さに応じた税額がひと目で分かります。
今回の記事では、自動車重量税の概要やいつ払うのか、自動車重量税の早見表や計算方法について解説していきます。
目次 [hide]
自動車重量税とは?
こちらでは自動車重量税の概要や目的、自動車税(種別割)との違いについて解説していきます。
自動車重量税の概要、いつ払うのか?
自動車重量税とは、車両の重さや新規登録から経過年数に応じて発生する税金です。
自動車重量税は車を購入した際に、新規登録から次の車検までの3年分を支払います。その後は車検を受ける度に、次の車検までの2年分を都度支払っていきます。
・車の購入時
(次回の車検を受けるまでの3年分)
・車検時
(次回の車検を受けるまでの2年分)
自動車重量税の目的
自動車重量税は、道路整備に必要な費用を確保することが目的です。車両の重量が大きいほど、道路への負荷が大きいため、車両が重くなるほど税額が高くなります。
この点は、排気量を基準とする自動車税とは異なります。
自動車重量税は国税のひとつで、「車の重さ」や経過年数などに応じて課せられます。
自動車税(種別割)との違い
自動車重量税と自動車税の違いは、次の通りです。
自動車税 | 自動車重量税 |
---|---|
・毎年5月頃に1年分を納める ・地方税 | ・車検の期間に合わせて2~3年分を納める ・国税 |
自動車税は、車の契約者(その年の4月1日時点)に対して、1年間分の支払いが課せられる地方税です。
自動車重量税は、車検の期間に合わせて2〜3年分を納める国税になります。
自動車税については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
【早見表①】自動車重量税・一覧
自動車重量税は、車両の重量に応じて税額が異なるほか、13年経過と18年経過で税額が増えます。経過年数で税額が増えるのは、環境負荷が大きくなるためです。
自家用乗用車の、車両重量や経過年数ごとの自動車重量税は、次の早見表を参考にしてください。
本則税率とは、原則的な税率を適用したケースです。新車登録から13年や18年が経過すると、エコカー減税対象外の場合は重量税額が上がります。
軽自動車の自動車重量税は?
軽自動車の場合は、車両重量によって税額が変わることはありません。普通自動車と同様に、経過年数による税額の変動はあります。
・エコカー(本則税率):5,000円
・13年未満:6,600円
・13年超:8,200円
・18年超:8,800円
【早見表②】エコカー減税対象車の自動車重量税・一覧
エコカー減税とは、自動車重量税を減免する制度です。電気自動車や燃料電池自動車など、燃費や排ガス性能に優れた車が対象になります。
エコカー減税は、2026年4月末で終了する予定です。新車新規登録時、車検時における自動車重量税の税額は、次の早見表を参考にしてください。
【自家用乗用車:新車購入時3年】
【自家用乗用車:車検時2年】
エコカー減税については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
自動車重量税の計算方法
こちらでは、エコカー以外とエコカー減税対象車両ごとで、自動車重量税の計算方法について解説していきます。
エコカー以外
自家用乗用車の場合、0.5tごとに年間で4,100円の重量税を納付します。13年経過すると0.5tごとに年間で5,700円、18年以上だと0.5tごとに年間で6,300円です。
・~13年未満:4,100円/0.5t
・13年経過~:5,700円/0.5t
・18年経過~:6,300円/0.5t
たとえば、1.7トンの自家用乗用車を新車登録して3年後、車検を受ける際の重量税は、32,800円となります。
- 32,800円=4,100円×4×2年
車両重量0.5トンごとに4,100円となるため、1.7トンでは年間の税額は16,400円です。そして、車検の有効期間となる2年をかけて、16,400円を倍にすると「32,800円」という数値が導き出されます。
ちなみに国土交通省が提供している重量税の照会サービスを参考にすれば、自動車重量税の金額が簡単に分かります。
エコカー減税対象車両
エコカー減税対象車両の場合、0.5tごとに年間で2,500円の重量税を納付します。これは、先ほどの4,100円が2,500円になる計算です。
エコカー減税対象車両を、次のような条件で新車購入した場合を例として、自動車重量税を計算してます。
・車両重量:1.7t
・平成30年の排出ガス規制:50%低減
・令和2年度の燃費基準達成
・令和12年度の燃費基準75%達成
自動車重量税の計算方法
30,000円=2,500円×4×3年
エコカー減税による減税分
-15,000円=30,000円×-0.5(50%減)
15,000円=30,000円-15,000円
自動車重量税の還付について
車を廃車にすると、次の車検までの期間に応じて自動車重量税の還付金を受け取れます。自動車重量税は次回の車検まで、2〜3年分をまとめて納付しなければなりません。
そのため、次回の車検までに乗らなかった期間は、還付金として自動車重量税として返ってきます。
つまり、車検までの有効期限が1ヶ月以上残っている場合は、前払いした残りの月の税金を還付金として受け取れるというわけです。
受け取れる還付金は、以下の計算式で出すことが可能です。
- 還付金=納付した自動車重量税÷車検の有効期限×車検の残りの月数
車を廃車した際に受け取れる還付金については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
自動車重量税についてのまとめ
- 自動車重量税とは、車両の重さや新規登録から経過年数に応じて発生する税金
- 自動車重量税は新車購入時、車検時に2~3年分をまとめて納める
- 車検までの期間が1ヶ月以上残って廃車した場合は、還付金を受け取れる
自動車重量税は、次の車検までの期間に応じて、まとめて支払います。税額が気になる人は、今回紹介した早見表、計算方法を参考に、自身の自動車重量税を導き出してみてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。