夏タイヤから冬タイヤへの交換時期は?タイヤ交換の費用も解説

メンテナンス

冬が来る前に欠かせないのが、夏タイヤから冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)への履き替えです。

冬タイヤへの履き替えですが、交換時期をいつ行うべきか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか?

タイヤの最適な交換時期は、初雪が降るタイミングが関係します。そのため東京や北海道など、地域によってはスタッドレスタイヤへ履き替える時期が異なります。

この記事では、夏タイヤから冬タイヤへの交換時期、また夏タイヤに戻す時期について解説していきます。

夏タイヤから冬タイヤへの履き替え時期は「初雪の1ヶ月前」

夏タイヤから冬タイヤへの履き替え時期は「初雪の1ヶ月前」

夏タイヤから冬タイヤへの履き替えは、初雪の1ヶ月前、もしくは最低気温が3℃以下になる時期が目安です。

初雪の1ヶ月前や最低気温が3℃以下になる時期に、スタッドレスタイヤへと履き替えるのが良いのには理由があります。理由は、次の通りです。

  • タイヤメーカーが慣らし走行を推奨している
    ※時速60km以下/距離200km以上の走行
  • 初雪よりも先に、路面が凍結することがあるから

スタッドレスタイヤの場合、タイヤの表皮を一皮剥くことで、グリップ力を最大限発揮できます。積雪後にスタッドレスタイヤに交換をしてから道路を走行すると、路面との摩擦が少なくなくなるためタイヤの表皮を剥くのが難しいです。

そのため雪が降る前に、乾いた路面で慣らし走行をしてください。スタッドレスタイヤは「時速60km以下で、距離200km以上」での、慣らし走行が推奨されています。

また最低気温が3℃以下になると、路面の温度が氷点下を下回るため、凍結する恐れがあります。

そのため初雪の1ヶ月前か、最低気温が3℃以下になる頃にタイヤ交換を済ませましょう。

目安|タイヤの交換時期カレンダー2025年

タイヤの交換時期カレンダー2025年

こちらでは、夏タイヤから冬タイヤへの交換時期について、何月くらいが良いのかについて解説していきます。

※気象予測などを確認しながら、あくまで目安として参考にしてください。

北海道・東北北部(9月下旬~10月中旬)

北海道・東北北部では、冬タイヤへの交換は9月下旬〜10月頃が目安です。初雪や路面凍結のリスクが高まるため、早めに準備しておくのが良いでしょう。

北海道の内陸部では、9月中に初雪が観測される場合があるため、タイヤ交換の準備は早めがおすすめです。

東北地方の北部である青森や岩手、秋田なども10月上旬から中旬にかけて交換のピークを迎えます。

東北南部・北陸・甲信越(10月下旬~11月中旬)

東北南部・北陸・甲信越地方では、冬タイヤへの交換は10月下旬〜11月中旬頃が適した時期です。

山間部では早めの積雪が予想されるため、地域差を考慮した対応が求められます。気象状況をこまめに確認してタイヤ交換し、急な寒波や路面凍結に備えましょう。

関東・東海・関西・中国・四国・九州北部(11月下旬~12月上旬)

関東・東海・関西・中国・四国・九州北部では、冬タイヤへの交換は11月下旬〜12月上旬が目安です。

東京や大阪の都市部では積雪が少ないものの、山間部や高速道路では凍結の可能性があります。そのため、移動する場所を考慮する場合は、早めにタイヤ交換をしましょう。

地域ごとの気象傾向を踏まえ、余裕を持ったスケジュールでタイヤ交換を進めてください。

九州南部や沖縄は原則不要

九州南部や沖縄では、年間を通じて気温が高く、積雪や路面凍結の心配がほとんどないため、スタッドレスタイヤへの交換は原則不要とされています。

特に都市部では冬用タイヤの使用率も低く、ノーマルタイヤで十分対応可能です。

ただし、冬季に山間部や寒冷地へ出かける場合は、事前にタイヤ交換したり、チェーンを準備したりするのがおすすめです。

冬タイヤから夏タイヤに履き替える時期は春頃

冬タイヤから夏タイヤに履き替える時期は春頃

冬タイヤから夏タイヤに履き替える時期は、降雪や路面凍結の時期が過ぎてからです。

東京の場合は、3月下旬頃には夏タイヤに戻しても大丈夫でしょう。北海道の場合は、4月頃が夏タイヤに戻す時期としてはピークです。

最低気温が7℃以上で安定するようになってきたら、冬タイヤから夏タイヤに交換しても大丈夫でしょう。

注意してほしいのは夏タイヤに履き替えず、そのまま冬タイヤを履き続けることです。

冬タイヤは、サマータイヤよりも運動性能に劣り、湿った路面に弱いです。夏は湿度が高く、梅雨やゲリラ豪雨などにより道路が湿りやすいです。

夏場に冬タイヤを履いたままだと却って滑りやすく、ブレーキをかけたときの制動距離も長くなります。

タイヤ交換の費用

タイヤ交換の費用

こちらではタイヤ交換にかかる費用や、おすすめのサービスについて解説していきます。

タイヤの履き替えにかかる費用・工賃

タイヤの履き替えについてですが、タイヤを持ち込んでそのまま交換してもらう。または、ディーラーやタイヤ専門店などでタイヤを購入して、そのまま交換してもらう方法があります。

たとえば、タイヤを持ち込んで履き替えだけした場合、費用は工賃だけで済みます。交換だけなら、タイヤ1本につき2,000円〜3,000円ほどの料金です。
※お店やタイヤのサイズによって、料金が変動します。

ディーラーやタイヤ専門店などでタイヤを購入して、そのまま交換してもらう場合、工賃に加えてタイヤの購入費用がかかります。

スタッドレスタイヤの費用ですが、1本につき8,000円〜12,000円ほどです。性能が良いものだったりサイズが大きかったりすると、1本につき50,000円〜100,000円ほどします。

また、お店によっては「タイヤ購入料金が〇〇万円以上だと、1回の工賃が無料!」といったサービスを行っている場合があります。

手間を省くなら「タイヤ保管サービス」がおすすめ

タイヤ交換は、毎年2回は行うものです。履き替えたタイヤを保管するのが面倒だったり、自宅にタイヤを保管するスペースがなかったりする人もいるでしょう。

そのため、多くの人には「タイヤ保管サービス」の利用をおすすめします。タイヤ保管サービスとは、タイヤの交換から保管までいっぺんに請け負ってくれるサービスです。

プロの整備士がタイヤ交換をして、専用倉庫で預かってくれるため、タイヤの履き替えが楽で手間がかかりません。

タイヤ保管サービスは、ディーラーやタイヤ専門店、カー用品店などで行っています。それぞれの業者の料金相場を、次の表にまとめたので参考にしてください。

業者料金
ディーラー7,000円〜20,000円
タイヤ専門店6,000円〜18,000円
カー用品店6,000円〜15,000円
ガソリンスタンド6,000円〜13,000円

※料金はタイヤ4個を保管した場合
※契約期間は6ヶ月
※同じ業者でも店舗によって料金の変動あり
※タイヤのサイズにより、料金が変動(16インチ以下、17インチ以上など)
※別途、タイヤ交換の料金が必要になる場合がある

タイヤ保管サービスについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

タイヤの交換時期についてのまとめ

  • 夏タイヤから冬タイヤに履き替えるのは、初雪の1ヶ月前がおすすめ
  • 冬タイヤから夏タイヤに戻すのは、雪や路面凍結の時期が過ぎてから
  • タイヤの交換、保管をいっぺんにまとめたいなら「タイヤ保管サービス」の利用がおすすめ

冬場でも安全運転をするには、スタッドレスタイヤへの交換が欠かせません。スタッドレスタイヤに履き替えるのは初雪の1ヶ月前ですが、年によって時期が異なります。 慣らし走行も必要なため、タイヤ交換の時期になったら、天気予報で初雪の予測をこまめにチェックしましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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