ワイパーゴムを自分で交換する際のやり方|専門業者に交換をお願いする際の費用も解説

メンテナンス

雨や雪の多くなる季節、車のパーツの中で使用頻度が高くなるのが「ワイパー」です。使用頻度が高くなると、ワイパーへの負担が大きくなり劣化しやすくなります。

劣化した状態でワイパーを使用し続けると、運転時の視界が悪くなり、事故に繋がりかねません。そのため、ワイパーやワイパーゴムを常に新鮮な状態に保つのがベストです。

この記事では、自分でできるワイパーゴムの交換のやり方、またワイパーゴムやワイパーブレードを交換するタイミングについて解説していきます。

ワイパーを定期的に交換する理由

ワイパーは、道路運送車両法で定められている保安部品です。運転時の視界を保つために重要なパーツであり、ワイパーに不備があると車検にも通らなくなってしまいます。

ワイパーは、常に外気に触れているのが当たり前の環境です。紫外線・花粉・黄砂、高温・低温、風雨や雪などに晒されているため、劣化のスピードが早くなります。

そのため、定期的にワイパーの状態を確認して、ワイパーゴムやワイパーブレード(ワイパー本体)を交換するようにしてください。

ワイパーゴムを自分で交換する際のやり方(ゴムだけ)

自分でワイパーゴム交換をする際のやり方は、以下の手順で行ってください。

ワイパーゴムの長さを確認する

古いワイパーゴムと新しいワイパーゴムの長さが合っているかチェックします。

アームを立てる

アームを立て、ブレードを取り外します。

古いワイパーゴムを引き抜く

ストッパーのある側を掴み、少し力を入れて金具から引き抜きます。

新しいワイパーゴムを差し込む

ロック穴のない側から金具のツメをゴムの溝に通しながら差し込みます。

ブレードのツメをゴムにはめ込む

ロック穴にツメが入るまでゴムを押し込みます。

ブレードをアームに取り付けて完了

ゴムを取り外した時と逆の要領でブレードをアームに取り付け、完了です。

以下の画像と合わせて、参考にしてください。

1.ワイパーゴムの長さを確認する

2.アームを立てる

3.古いワイパーゴムを引き抜く

4.新しいワイパーゴムを差し込む

5.ブレードのツメをゴムにはめ込む→6.ブレードをアームに取り付けて完了

ワイパーゴムを交換する際の4つの注意点

ワイパーゴムを交換する際は、以下の4つのポイントに注意して作業してください。

  • 付属部品の紛失(確認しながら付け外しを)
  • 取り付ける位置や方向をよく確認する
  • 取り付け時にはロックの向きに注意する
  • 取り付けた後、ロックが作動しているか確認する

どの位置に、どんな方向でパーツがはまっていたか、作業前の写真をとっておきましょう。ひとつひとつ確認しながら付け外しを行えば、パーツの紛失も防ぐことができます。

また同じように見える部品でも、取り付け位置や方向が決まっている場合もあるので、確認しながら作業を進めてください。

そして取り付ける方向を間違えて、ゴムを取り付けてしまうことがあります。ロックがかからなくなるため、走行時に脱落する危険性がありますので注意してください。

ブレードのアームへの差し込みが足りていないと、ロックがかからなかったり、効きが弱くなったりします。「カチッ」という音やロック部の動きを目でチェックするなどしてください。適度な力でブレードを引っ張り、外れてしまわないかを確認するのも良いでしょう。

ワイパーゴムを交換するタイミングは半年に1回がベスト

ワイパーゴムの交換は、半年に1回くらいのペースがベストです。どんなに面倒でも、1年に1回は交換するようにしましょう。

特に以下の症状を感じるようになったときは、ワイパーゴムを交換するタイミングです。

  • 水はけが悪くなっている
  • 拭きムラが出てきて、綺麗に拭き取れない部分がある
  • ワイパーを使ったときにガタガタと波打ち、部分的にスジや線が入る
  • ワイパーを使った後に、にじみがでてきている

梅雨に入る前や台風シーズン、降雪が多くなる時期は、これらの症状に気を付けてください。

ワイパーゴムやワイパーブレードを点検する際のポイント

ワイパーを点検する際は、ワイパーゴムのほかにワイパーブレードにも注目してください。こちらでは、ワイパーゴムとワイパーブレードの点検方法について解説していきます。

ワイパーゴムの点検ポイントは4つ

ワイパーゴムを点検する際のポイントは、以下の4つです。

  • ワイパーゴムが、裂けていないか
  • ワイパーゴムが、ひび割れしていないか
  • ワイパーゴムが、変形していないか
  • ワイパーゴムが、硬化していないか

いずれかの症状が見られたときは、すぐにワイパーゴムを交換しましょう

ワイパーブレードを点検する際のポイント

ワイパーはゴムの部分だけでなく、ブレード(ワイパー本体)の部分も点検してください。ワイパーブレードは、1年〜2年に1回は取り替えるのがベストです。

ワイパーを作動させたときに、ガタつきや異常音が発生していたり、金具のガタつきを感じたりするときは、ワイパーブレードを交換しましょう。

ワイパーゴムの種類は主に3つ

ワイパーゴムの種類は、主に「ノーマルタイプ」「グラファイトタイプ」「撥水タイプ」の3つです。それぞれの種類の内容については、以下の表にまとめたので参考にしてください。

ゴムの種類内容
ノーマルタイプ一般的なワイパーゴムで、価格もお手頃です。
グラファイトタイプゴムにコーティングが施されているため、ガラスとの摩耗抵抗が低いです。ウィンドウに撥水処理をしている場合には適しています。
撥水タイプワイパーを動かすだけでウィンドウガラスが撥水コーティングされるように、シリコンゴムを採用したものです。ただし、価格帯は比較的高めになります。

お手頃な価格のノーマルタイプでも構いませんが、撥水性で選ぶならグラファイトタイプか、撥水タイプがおすすめです。

フロントガラスに撥水コーティングを施工済みならグラファイトタイプ、撥水コーティングを施工していない場合は撥水タイプを選びましょう。

ワイパーゴムやワイパーブレードの料金

ワイパーゴムやワイパーブレードの購入費用は、以下の金額が目安です。

  • ワイパーゴム:1,000円~3,000円
  • ワイパーブレード:2,000円〜6,000円

ワイパーゴムを半年に1回、ワイパーブレードを1年に1回交換すると仮定すると、年間にかかる料金は4,000円〜12,000円ほどになります。

ワイパーゴムやワイパーブレードの交換を、ディーラーや専門店にお願いする際の費用

ワイパーゴムを自分で交換するのが面倒な場合は、ディーラーや専門店にお願いするのもおすすめです。

専門店を例に出すと、オートバックスの場合は300円前後からの工賃で、ワイパーゴムやワイパーブレードを交換してくれます(部品の料金は別)。
参考:オートバックス公式サイト|各パーツの交換費用

また、工賃は車種や店舗により異なるので、300円〜1,500円程度に収まると思ってください。ワイパーゴムの購入と交換を手軽に行いたい場合は、プロにお願いするのもひとつの手段です。

ワイパーゴムを自分で交換する際のやり方についてのまとめ

  • ワイパーは道路運送車両法で定められている保安部品のため、定期的な交換が必要
  • ワイパーゴムの交換は半年に1回、ワイパーブレードの交換は1年に1回がベスト
  • 自分で交換するのが面倒な場合は、ディーラーや専門店にお任せする

雨の多い時期や雪の多い時期など、ワイパーを使う機会がぐんと増えます。梅雨の後など頻繁にワイパーを使用した後は、ゴムやブレードの点検を忘れず行うのがおすすめです。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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