10万キロ走行した車のメンテナンス 交換必要部品と費用について解説

メンテナンス

10万キロを走行した車は寿命を迎えると言われていましたが、現在はメンテナンスをしっかりすることで、10万キロ以上走行することができます。

主にエンジンや足回りの部品を交換をする必要があるため、この記事では10万キロ走行した車の交換が必要になる具体的な部品と費用について解説していきます。

継続して車を運転する場合、車検のタイミングでなくとも、10万キロを目安にメンテナンスをしておきましょう。

10万キロを超えたらメンテナンスが必要

10万キロを超えると、細かい部品のメンテナンスが必要です。エンジン本体やピストンは、20万キロくらいまで稼働できるように作られていますが、それに付随する部品は劣化しています。

ひとつでも部品が劣化すると、車が正常に動かなくなる危険性が高いです。逆に言うと部品の交換さえしっかりとすれば、車はまだまだ安定して運転することができます。

愛車の寿命を伸ばしたいなら、10万キロを超えた時点で必ずメンテナンスをしましょう。

10万キロを超えた車のメンテナンス費用

車のメンテナンス費用には、部品代に加えて工賃が発生します。少なくとも、30万円の費用は見積もっておいた方が良いでしょう。劣化具合によっては、100万円近くすることも珍しくありません

部品によっては、部品代が高額だったり作業に時間がかかったりするため、ひとつ交換するだけでも10万円以上する場合があります。

走行距離が10万キロを超える前に、車検や法定点検で部品を交換している場合もあるため、人によってメンテナンスの費用が変わってきます。

メンテナンスに関しては、ディーラーや専門店から無料見積をもらうようにしてください。費用や対応を比較して、コスパの良いところにお願いしましょう。

10万キロを超えると交換が必要になる部品

10万キロを超えると、交換が必要になる部品は数多くあります。ここではエンジン付近や足回り、電装に分けて解説していきます。

エンジン付近で交換が必要な部品

エンジン付近で交換が必要な部品は、以下の6つです。

パーツ説明
ドライブシャフトエンジンの動力をタイヤの回転へつなげる働きをするパーツ
タイミングベルトエンジンの回転運動に合わせてカムシャフトを動かすベルト
ラジエーター高温になったエンジンを冷却するためのパーツ
ウォーターポンプエンジンを冷やす冷却水を循環させるためのポンプ
イグニッションコイル車の電圧を増幅させるパーツ
フューエルフィルターポンプ燃料タンクからエンジンに燃料を供給するためのポンプ

エンジン付近のパーツは、熱や回転力により負荷がかかりやすい部品です。安全に走行するためには、車を動かすためのドライブシャフトやタイミングベルト、エンジン熱を冷やすためのラジエーターやウォーターポンプの交換は欠かせません。

また、バッテリーの電圧を供給するためのイグニッションコイル、燃料に混入する異物などを除去するフューエルフィルターも、10万キロを目処に交換しましょう。

足回りで交換が必要な部品

足回りで交換が必要な部品は、以下の5つです。

パーツ説明
ブレーキローターディスクブレーキを構成するパーツのひとつで円盤状となっている
ブレーキキャリパーブレーキパッドを保持しブレーキローターを挟みこむように取り付けられたパーツ
ブッシュサスペンションを構成するゴム製のパーツ
ブーツドライブシャフトなどの可動部分を覆うゴム製のカバー
ショックアブソーバーサスペンションを構成する円筒形のパーツで、スプリングの動きを制御する役割を持っている

ブレーキローターやブレーキキャリパーは、ディスクブレーキを構成する部品です。ブレーキローターは、ブレーキをかけるときの摩擦により消耗しやすいので、10万キロを超えたら交換の目安です。

ブレーキキャリパーは消耗部品ではないので、交換よりもオーバーホールの方が安い費用で済みます。

ブッシュやブーツなどゴム製のパーツは、10万キロを超えたら交換してください。ショックアブソーバーは10万キロを超えるとヘタりが出てきて、乗り心地が悪化したりハンドリングの良さがなくなったりするなどの症状が出ます。

電装で交換が必要な部品

電装で交換が必要な部品は、以下の2つです。

パーツ説明
オルタネーター車で使われる電気を作り出す発電機の役割をするパーツで、エンジンの回転を利用して発電する
ヘッドライトレンズヘッドライトカバーの役割を果たしている透明なパーツ

オルタネーターの内部では、ブラシが磁石とこすれ合うようになっています。このブラシが摩耗すると磁石との接点がなくなり、電力が伝えられなくなるため車が動かなくなってしまいます。

10万キロを超えるとヘッドライトレンズの曇りがひどくなり、光量不足で夜間の走行に悪影響です。

ヘッドクリーナーを使って曇りがとれない場合は、ヘッドライトレンズを交換しましょう。

最後に

今回紹介した部品は、走行距離が10万キロを超える前に、車検や法定点検で交換しているケースもあります。そのため10万キロを超えた段階で、全部の部品の交換が必要なわけではありませんが、しっかりと点検することは必須です。

ディーラーや専門店に相談して、交換が必要な部品があれば必ず交換するようにしてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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