コンパウンドで車の傷を消すのはどこまでOK?失敗しない傷の見分け方

メンテナンス

コンパウンドとは研磨剤で、車のボディに傷ができたときに使う道具です。車に傷ができたら、気軽にコンパウンドで傷消しをすれば良いと思うかもしれませんが、コンパウンドでも対応できない傷があります。

この記事では、コンパウンドの傷消しで失敗するパターンや、消える傷と消えない傷の見分け方ついて解説していきます。

コンパウンドの傷消しで失敗するパターン

コンパウンドの傷消しで失敗するパターンは、深い傷を無理矢理コンパウンドで削ったり、番手選びを間違えたりすること。そして、ボディ以外の部分にコンパウンドが付着することです。

深い傷を無理矢理コンパウンドで削った

コンパウンドが消えるのは、あくまでも浅い傷や軽い傷です。深い傷や範囲の大きい傷に対して、無理矢理コンパウンドを使っても傷は消えません。

また、傷が消えないことで焦ってボディを力いっぱい擦ると、却って傷が酷くなる危険性があります。

番手選びを間違えた

研磨剤であるコンパウンドは、粒子の細かさによって〝番手〟というものが存在し、数字が付けられています。

粒子が大きいものから〝粗目〟〝細目〟〝極細目〟〝超極細〟など種類が分かれ、数字が大きいほど粒子が細かくなる仕組みです。

コンパウンドはメーカーや店舗で色んな種類が販売されており、車や傷の状態に適したものを選ばなければいけません。

また、粒子の違いや液状のタイプなど、コンパウンドを選ぶ基準は多くあります。傷の状態に合わないコンパウンドを選ぶと、傷消ししても効果が薄かったり、反対に車を傷付けたりします。

ボディ以外の部分にコンパウンドが付着した

ボディ部分専用のコンパウンドは、ほかのパーツに付着させてはいけません。具体的にはバンパーやモール、タイヤなどです。これらのパーツは樹脂製のため、コンパウンドが付着すると劣化が早くなります。

コンパウンドを使う際は、あらかじめマスキングテープやビニールなどで、これらのパーツを保護するようにしましょう。

コンパウンドで消える傷・消えない傷の見分け方

コンパウンドで車の傷を消すのは、どこまで大丈夫なのか?こちらでは、コンパウンドの傷消しで失敗しないために、消える傷と消えない傷の見分け方について解説していきます。

コンパウンドで消える傷

コンパウンドで対応できるのは、軽度な傷や浅めの傷です。洗車傷程度であれば、コンパウンドで傷消しをしても大丈夫でしょう。

軽度な傷であるかどうかを見極めるには、以下の4つがポイントです。

  • 爪で撫でても引っかからない
  • 水に濡れることで目立たない傷
  • 金属の下地が露出していない
  • ほかの色が付着した傷

コンパウンドを使う際は事前に爪で撫でてみたり、水に濡らしてみたりして、消える傷であるかどうかを確認してみてください。

コンパウンドで消えない傷

爪で撫でたら引っかかったり、水をかけても傷が消えなかったりしたら、自分で傷消しを行うのはやめましょう。それは、コンパウンドでは消えない傷の可能性が高いです。

また、傷を触った際にデコボコしていたり、白い線になったりしている場合は、傷がクリアの塗装を越えて、カラー層に達している可能性があります。傷だけでなくボディが凹んでいる場合も、コンパウンドでは対処できません。

コンパウンドで消えない傷はプロに修理依頼を

コンパウンドで消えない傷は、ディーラーや修理工場などのプロに修理依頼するのがおすすめです。

対応してくれる業者

車についた傷の修理は、主に以下の業者が対応してくれます。

  • カーディーラー
  • 修理工場
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド

この中では、カーディーラーの修理料金が高い傾向にあります。それだけ丁寧で、質の高い対応をしてくれる場合が多いからです。

少しでも料金を抑えたいのであれば、修理工場やカー用品店、ガソリンスタンドに修理をお願いしてください。

修理を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりをとり、サービス内容や料金を比較しましょう。

料金相場

業者に車の傷消しをお願いした際の料金ですが、傷がついた箇所によって料金が異なります。

料金相場は、以下の表を参考にしてください。

パーツ料金
ボンネット10,000~40,000円
バンパー10,000~40,000円
フェンダー20,000~50,000円
サイドドア10,000~50,000円
バックドア20,000~40,000円

※料金はあくまで目安であり、業者や店舗によって異なります。
※修理に出す前は、必ず見積もりをとってから料金を確認してください。

コンパウンドを使った傷消しについてのまとめ

  • 深い傷を無理矢理コンパウンドで削ったり、番手選びを間違えたりすると失敗する
  • コンパウンドを使う際は爪で撫でてみたり、水に濡らしたりして消える傷かどうかを確認する
  • 自分で対応できない傷は、ディーラーや修理工場などに相談する

コンパウンドで対応できるのは、あくまで軽い傷です。コンパウンドで消せないような深い傷、または傷の範囲が広い場合は、必ずプロに相談してください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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