車のシートの洗浄術!自分でできる洗浄方法から業者に依頼するケースを紹介
大勢の人を乗せたり、アウトドアなどに出掛けたりすると車内が汚れてしまいます。
食べこぼしや飲みこぼしはもちろん、目に見えない汚れがシートに付着しているので、必ず洗浄しましょう。
ご家族など自分以外の人を車に乗せる機会が多い人は、シートなどの手入れが特に必要です。
汚れを放置したままだと、ダニ・カビ・雑菌が車内に繁殖します。車内が臭くなってしまう原因はカビや雑菌なので、シートの手入れは定期的に行ってください。
そこで今回の記事では、シートの汚れの原因や洗浄方法について解説していきます!
目次
シートが汚れる7つの原因
シートの汚れの原因は、以下の7つが挙げられます。
- 食べこぼし
- 飲みこぼし
- 砂や泥汚れ
- 皮脂や汗
- 嘔吐物
- 化粧品類
- ペットの毛や排泄物
ドライブをしていると、お菓子やファーストフードを車内で食べる機会が多くなり、食べこぼしや飲みこぼしでシートが汚れます。
また、夏場は海や山に出掛ける機会が多く、砂や泥汚れ、皮脂や汗がシートに付着しやすいです。
それだけでなく、季節によっては日焼け止めや化粧品、ハンドクリームやボディクリームが付着してしまうこともあります。
ファミリー層の場合、子供は車に酔いやすいので、嘔吐物がシートに付着することがあります。
犬を飼っている場合はペットの毛や排泄物、喫煙者ならタバコの煙やヤニ汚れがシートを汚してしまう原因になります。
車のシートの素材について
シートの洗浄方法を紹介する前に、愛車のシートの素材について知っておきましょう。素材によっては、使えないクリーナーもあるので注意が必要です。
素材 | 特徴 |
ファブリック | ・布生地で作られている乗用車の主流のシート ・通気性に優れているのがメリット ・汚れを吸収しやすくシミができやすいのがデメリット |
本革 | ・コーティングがしっかりしていて表面が保護されている ・シートのなかでは耐久性が高く汚れが奥に染み込みにくい |
合成皮革 | ・天然の布地に合成樹脂を塗付して作られたシートで、一見 すると本革に見える ・表面がコーティングされていて、水分や汚れに強いのがメリット |
車のシートの洗浄は「重曹」がおすすめ
車のシートにはファブリックや本革、合成皮革の素材がありますが、どの素材でも関係なく使えるのが重曹です。
重曹を使って洗浄する場合、用意するものと手順は以下になります。
A:重曹
B:水
C:スプレーボトル
D:粘着テープor掃除機
E:歯ブラシ
F:タオル×2枚
【手順】
- スプレーボトルに水100mlに重曹を小さじ1杯の割合で入れて重曹水を作る
- シートのゴミを掃除機で吸ったり粘着テープで取ったりして汚れを取り除く
- 背もたれや座面の間などの汚れを歯ブラシで掻き出していく
- 重曹水を車のシートにスプレーしてタオルでやさしく汚れを拭き取っていく
- 汚れが落ちたら重曹がシートに残らないよう水拭きをする
- 4~5を繰り返していく
- シートの洗浄が終わったら乾いたタオルで水気を取る
- 窓を開けて2~3時間、乾燥させる
シートのゴミを取り除く際は、車の窓を開けて換気をしながら行ってください。
シートに水分が残ったままだと、カビやニオイの原因になるので、シートはしっかりと乾拭きをしてから乾燥させましょう。
重曹で汚れが落ちないときは、市販のシートクリーナーを使用してください。手順は、重曹と一緒です。
ただし、シートの素材によっては使えないクリーナーもあります。購入する前はパッケージに記載されている説明を読み、自分のシートに最適なクリーナーを選んでください。
スチームクリーナーで車のシートを洗浄する場合
ケルヒャーなどのスチームクリーナーは、シートの洗浄に加えて除菌も可能です。スチームクリーナーを使って洗浄する場合、用意するものと手順は以下になります。
A:スチームクリーナー
B:粘着テープor掃除機
C:歯ブラシ
D:タオル×2枚
【手順】
- 歯ブラシや掃除機などでゴミを取り除く
- シートにスチームクリーナーを当ていく
- 汚れが浮いてきたらタオルで叩くように拭き取る
- 汚れを落としたら乾いたタオルで水気を拭き取る
- シートをしっかりと乾燥させる
スチームクリーナーをシートに当てる際は、同じ箇所に長く当てないよう、サッと拭き取るようにしてください。
また、クリーナーで掃除をするときは、一気に広範囲をかけるのではなく、30cm〜40cmくらいの範囲で部分的にかけていきます。
汚れが取れない場合は、その箇所が冷めてから再びスチームを当てて拭き取りましょう。
また、スチームアイロンと車のシートの間にショップタオルのような不織布を当てると、水分がシートに染みこみにくくなり汚れも不織布に付きます。
汚れるたびに不織布を取り替えれば、常にきれいな状態で拭き取れるのでおすすめです。
※スチームクリーナーは、ファブリックや合成皮革などの素材には使用できますが、本革シートの場合には使えないので気をつけてください。
業者へ依頼した場合の料金相場
自分で掃除するのが手間に感じる場合は、業者へ掃除を依頼するのもおすすめです。また、汚れの種類によっては、業者に頼んだ方がシートを綺麗にしてくれます。
料金相場
業者にもよりますが、以下が料金の相場は以下の通りです。
- 部分クリーニング :5,000円前後
- シート全体のクリーニング:8,000円前後
- 後部座席クリーニング :13,000円前後
このほか、汚れの種類や掃除方法によって、以下のコースが存在します。
A:クイックコース:2,000円〜6,000円(汚れが少ない人向けの簡単なクリーニングするコース)
B:スタンダードコース:10,000円〜15,000円(気になるニオイや汚れをしっかりクリーニングするコース)
C:プレミアムコース:25,000円〜50,000円(天井から床まで車内丸ごとクリーニングするコース)
こんな汚れはプロへ依頼を
ゴミやホコリ、食べこぼしや飲みこぼしなどは、自力で汚れを落とすことができます。しかし、以下の汚れは自力で落とすのは難しいので、必ずプロにお願いしましょう。
- タバコのヤニ汚れやニオイ
- ペットの排泄物
- 嘔吐物
- 血液シミ
glassDでは、お客様に合わせたルームクリーニングを行っています。詳しくは、以下のページをご覧ください。
カーフィルム・レンズクリーニング | フロントガラス交換・修理のダックス glassD(グラスディー) 公式サイト (glass-d.com)
洗浄後は除菌も忘れずに!
2020年初めごろから、新型コロナウィルスが本格的な社会問題になりました。その影響で、除菌に気を配っている人も増えています。
シートを洗浄したあとは、しっかり除菌をすれば菌の繁殖を防げます。シートを除菌する際は、以下の使用がおすすめです。
- ウェットクロス
- 車用の除菌シート
- スプレータイプの除菌グッズ
カー用品店やホームセンターなどで気軽に購入できるので、ぜひ覗いてみてください。
除菌する際に注意して欲しいのが、アルコール度数による変色や色落ちです。
シートを除菌する前に、目立ちにくい部分で一度試して様子を見てから使用するようにしてください。
そのほか、車内の除菌に関しては以下の記事で詳しく解説しています!
車のシートの洗浄についてのまとめ
- シートの洗浄は重曹やスチームクリーナーがおすすめ
- 嘔吐物や血液シミ、ペットの排泄物による汚れは業者に任せる
- シートの洗浄後は除菌も合わせて行う
車のシートの洗浄は定期的に行ってください。車の洗車自体、1ヶ月に1〜2回のペースで行いますが、そのときに合わせて行うのが理想的です。
また、旅行やアウトドアに出掛けたあとは、車内が汚れている可能性があります。長距離ドライブ後は、すぐに洗車・車内の清掃を行うのがおすすめです。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。