車のコーティング剥がれ|原因や補修、予防法を解説

メンテナンス

ガラスコーティングとは、車体の塗装の表面をガラス質の被膜で覆うことです。

ガラスコーティングをする事によって、車の塗装を酸化やキズから守り、汚れを付きにくくするだけでなく、綺麗な艶を出せて持続させるという効果を期待できます。

ただ、コーティングはそう簡単に剥がれる事はありませんが、永遠に保たれるというわけではありません。

今回の記事では、ガラスコーティングが剥がれる原因や対処法、予防方法について解説していきます。

原因|車のコーティングが剥がれるのは何故?

車のコーティングが剥がれる原因は、鳥のフンや虫の死骸、排気ガスなどによるダメージがあります。また、洗車傷やメンテナンス不足なども、コーティングが剥がれる原因です。

  • 鳥のフン、虫の死骸、花粉によるダメージ
  • 紫外線によるダメージ
  • PM2.5や排気ガスなど有害物質によるダメージ
  • カーシャンプー、ケミカルによるダメージ
  • 洗車傷や洗車時の摩擦
  • コーティングの質が悪い
  • メンテナンス不足

鳥のフン、虫の死骸、花粉によるダメージ

車のコーティングが剥がれる原因|鳥のフン、虫の死骸、花粉によるダメージ

車のコーティングは、鳥のフンや虫の死骸、花粉などの汚れによって劣化が進みます。

鳥のフンには強い酸性成分が含まれており、放置すると塗膜を浸食し、コーティング層を傷めやすいです。

虫の死骸もタンパク質や酸性物質が含まれ、時間が経つと硬化して除去が困難になり、表面にダメージを与えます。

さらに、花粉は水分と反応して化学変化を起こし、塗装面に固着してシミや変色の原因になります。これらは早期に洗浄することで防げます。

紫外線によるダメージ

車のコーティングが剥がれる原因|紫外線によるダメージ

紫外線は、車のコーティングにとって大敵です。長時間直射日光にさらされることで、コーティング被膜の成分が分解され、艶や撥水性が低下します。

特に屋外駐車では紫外線の影響を受けやすく、劣化が進行すると被膜が硬化・ひび割れを起こし、コーティング剥がれに繋がります。

紫外線によるダメージは目に見えにくいため、定期的なメンテナンスや屋根付き駐車場の利用が予防策として有効です。

PM2.5や排気ガスなど有害物質によるダメージ

車のコーティングが剥がれる原因|車のコーティングが剥がれる原因|

PM2.5や排気ガスなどの有害物質は、車のコーティングに化学的なダメージを与える要因です。

これらの微粒子は空気中に漂い、塗装面に付着すると酸化や腐食を引き起こします。

特に排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物は、雨と反応して酸性物質となり、コーティング層を劣化させる原因になります。

放置すると撥水性や光沢が失われ、被膜の剥がれにつながるため、定期的な洗車とメンテナンスが重要です。

カーシャンプー、ケミカルによるダメージ

カーシャンプーやケミカル剤の選定を誤ると、車のコーティングに深刻なダメージを与える恐れがあります。

特に研磨成分を含むシャンプーや強アルカリ性の洗浄剤は、被膜を削ったり化学反応を起こして劣化が進みやすいです。

また、撥水性を損なう成分が含まれている場合、コーティング本来の性能が低下し、剥がれの原因となることもあります。

コーティング施工後は、専用の中性洗剤や推奨ケミカルを使用することが長持ちの秘訣です。

洗車傷や洗車時の摩擦

洗車時の摩擦や、誤った手順によって生じる洗車傷は、車のコーティング層にダメージを与える恐れがあります。

特に砂やホコリが付着したままスポンジで擦ると、微細な傷が被膜に入り込み、撥水性や光沢が低下しやすいです。

また、力を入れすぎた手洗いや硬いブラシの使用も、コーティングの劣化を早める原因となります。

洗車はたっぷりの水で汚れを流し、柔らかい素材で優しく洗うことが、コーティングを長持ちさせる秘訣です。

コーティングの質が悪い

コーティングの質が低いと、施工直後は見た目が良くても、時間の経過とともに剥がれやすくなります。

成分の配合が不適切だったり、被膜が薄すぎる場合、紫外線や酸性雨などの外的要因に耐えられず、撥水性や保護効果が短期間で低下します。

また、DIY施工や安価な製品では定着力が弱く、洗車や摩擦によって簡単に被膜が損傷する場合があります。

信頼できる施工店と高品質なコーティング剤の選定が、長持ちの鍵です。

メンテナンス不足

コーティングは施工後の定期的なメンテナンスが不可欠です。洗車を怠ったり、専用のメンテナンス剤を使わないまま放置すると、排気ガスや花粉、スケールなどの汚れが被膜に固着し、撥水性が低下します。

また、汚れが蓄積した状態で摩擦が加わると、被膜が傷つきやすくなり、剥がれの原因になります。

月1回程度のメンテナンスと、汚れを放置しない洗車習慣が、コーティングの寿命を延ばすためには大切です。

対処法|車のコーティングが剥がれた際の補修は専門業者に依頼する

車のコーティングが剥がれた際の補修は専門業者に依頼する

コーティングが剥がれた場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

市販品を使い自分で補修しようとすると、被膜の均一性や定着力に欠け、かえって塗装面を傷める恐れがあります。

専門店では、状態に応じた研磨や再施工を行い、元の性能を回復させる技術と設備が整っています。

特にガラス系コーティングは高度な施工技術が必要なため、プロの判断と作業が仕上がりの品質を左右します。

コーティングにおけるメンテナンスメニューの費用相場は、1万円〜数万円程度です。

見分け方|コーティングが剥がれた際の判断方法

光沢がなくなってきたり、水の弾き方にムラがあったりした場合、コーティング剥がれの調光です。コーティングが剥がれた際の判断方法は、次の4つがあります。

  • 光沢がなくなってきた
  • 水の弾き方にムラがある
  • 汚れが固着しやすくなってきた
  • 触った際に引っ掛かりやザラつきがある

光沢がなくなってきた

車の光沢が失われてきたら、コーティング剥がれのサインです。

施工直後は鏡のような艶があるのに、時間が経つにつれてくすみや曇りが目立つようになる場合、被膜の劣化や剥離が進行している可能性があります。

特に洗車後も艶が戻らない場合は、コーティングが本来の保護機能を果たしていないサインです。

水の弾き方にムラがある

洗車時に水の弾き方にムラが見られる場合、コーティングの剥がれが進行している可能性があります。

均一な撥水が本来の状態ですが、一部で水が広がったり、弾かずに残るようなら、被膜が劣化しているサインです。

特に紫外線や摩擦、汚れの蓄積によって撥水基が傷付くと、部分的な剥離が起こりやすくなります。

汚れが固着しやすくなってきた

コーティングが劣化すると、塗装面の防汚性が低下し、汚れが固着しやすくなります。

通常は水洗いで落ちる花粉や排気ガスの油分などが、洗車しても残るようになった場合、被膜の保護力が弱まっているかもしれません。

特に撥水性が失われていると、汚れが塗装面に直接付着しやすくなり、放置するとシミや劣化の原因にもなります。

触った際に引っ掛かりやザラつきがある

ボディ表面を手でなぞった際に、滑らかさが失われてザラつきや引っ掛かりを感じる場合、コーティングの劣化や剥がれが進行している可能性があります。

これは、被膜が摩擦や紫外線、酸性雨などの影響で傷つき、保護力が低下しているサインです。汚れや鉄粉が付着しやすくなり、洗車しても落ちにくくなることもあります。

こうした感触の変化は、目視では分かりにくいため、定期的な触診で状態を確認することが重要です。

予防方法|コーティング剥がれを抑えるには?

コーティング剥がれを抑える予防方法

コーティング剥がれを抑えるには、丁寧な洗車を心掛けたり、定期的なメンテナンスを行ったりするのが重要です。また、保管場所や保管方法に気を付けましょう。

丁寧な洗車を心掛ける

コーティングの剥がれを防ぐには、洗車時の扱いが重要です。強い力で擦ったり、汚れを放置したまま洗車すると、被膜が傷つき劣化の原因になります。

洗車前には十分な水で砂やホコリを流し、柔らかいスポンジで優しく洗うのが基本です。また、洗車後は水分を残さず拭き取ることで、シミや腐食の予防にも繋がります。

定期的にメンテナンスを行う

コーティングの性能を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが不可欠です。コーティング施工後も紫外線や雨、排気ガスなどの影響で撥水性や防汚性が徐々に低下します。

特に水洗いだけでは落ちにくい油膜やスケール汚れが蓄積すると、被膜の劣化を早める原因になります。

1ヶ月〜3ヶ月に一度、専用のメンテナンス剤で汚れを除去し、保護成分を補うことで、コーティング本来の性能を維持できます。

保管場所や保管方法に気を付ける

屋内や屋根付きの駐車場は、車のコーティングを保護する上で非常に重要です。

屋内駐車場は酸性雨、鳥のフン、紫外線などの外的要因から車を守ります。これらの汚れはコーティングに付着したまま放置されると、被膜を侵食し、剥がれを引き起こすことがあります。

そのためコーティングをしたら、屋内駐車をするのがおすすめです。自宅に屋根がない場合は、カーポートを設置するか、ボディカバーを被せましょう。

車のコーティングが剥がれるについてのまとめ

  • 車のコーティングが剥がれる原因は、鳥のフンや虫の死骸、排気ガスなどによるダメージ
  • 車のコーティングが剥がれてきたら、専門業者に補修を依頼する
  • コーティング剥がれを抑えるには、丁寧な洗車を心掛けたり、定期的なメンテナンスを行ったりする

車を綺麗に保つためには、ガラスコーティングを施工するのがおすすめです。しかし、一度コーティングの施工を行って終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要になります。

車のコーティングが剥がれてきたら、自分で補修するよりも、専門業者に相談しましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

インタビュー記事

ピックアップ記事

関連記事一覧