雪の日にワイパーを立てる理由、立てない方がいいケースや対処法を解説
北海道や東北、北陸地方など雪が降る地域では、冬になると車のワイパーを立てて駐車する習慣があります。
雪の日にワイパーを立てるのは、ワイパーがフロントガラスに張り付いたまま凍結するのを防ぐためです。
降雪地域でなくても、冬になると雪がまとまって降る場合がたまにあります。ワイパーがフロントガラスに張り付いたまま凍結しないよう、雪の日はワイパーを立てる習慣をつけるのがおすすめです。
こちらでは、雪の日にワイパーを立てる理由や注意点、雪の日でもワイパーを立てない方がいいケースについて解説していきます。
目次
意味ない?雪の日にワイパーを立てる3つの理由
「雪の日に、ワイパーを立てる意味がないのではないか?」と、疑問に思われている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
雪の日にワイパーを立てておいた方が良い理由は、以下の3つです。
- ワイパーがフロントガラスに、張り付いたまま凍結するのを防ぐため
- ワイパーが故障するリスクを避けるため
- フロントガラスの雪下ろしをやりやすくするため
ワイパーがフロントガラスに、張り付いたまま凍結するのを防ぐため
雪の日は、ワイパーゴムやフロントガラスが凍結しやすいです。寝かしたままのワイパーが凍結すると、フロントガラスに張り付いて動かせなくなる危険性があります。
真夜中から明け方にかけては、急激に気温が下がります。朝になって車を動かそうとしたら、ワイパーが動かなくなる恐れがあります。
ワイパーが故障するリスクを避けるため
張り付いた状態で無理矢理ワイパーを動かそうとすると、ワイパーゴムが剥がれたり、ワイパーブレードが変形してしまったりする危険性があります。
最悪の場合はワイパーアームが折れ曲がったり、ワイパー自体が動かなくなったりするかもしれません。
雪の日や雨の日などにワイパーが動かなくなったら、視界をクリアにできず運転するのが危険です。
また、車に雪が積もってワイパーが埋もれた場合、雪の重さでワイパーが破損するリスクもあります。
フロントガラスの雪下ろしをやりやすくするため
車が積雪した場合、フロントガラスにワイパーが張り付いたままだと、車の雪下ろしがやりにくいです。
ワイパーやフロントガラスに、傷が付かないように除雪しなければならず、気を遣います。雪下ろしをやりやすくする意味でも、雪の日はワイパーを立てておくのがおすすめです。
雪の日でもワイパーを立てない方がいいのは「強風・暴風」「落雪」の危険性があるケース
気温が急激に低下する雪の日は、ワイパーを立てておくのがおすすめです。
ただし例外として、ワイパーを立てない方が良いのは「強風・暴風の日」や「落雪」の危険性がある場合です。
「強風・暴風」の場合に、ワイパーを立てるデメリット
強風や暴風のときにワイパーを立ててしまうと、風力でワイパーが折れてしまう危険性があります。ワイパーは寝かせているときに安定する形状で、立てているときは不安定な状態です。
そのため、ワイパーを立てたときに無理な力が加わると、壊れてしまう可能性があります。
「落雪」の危険性がある場合に、ワイパーを立てるデメリット
雪の日にワイパーを立てる際に、注意しておきたいことは、まとまった雪が落ちてこないかどうかです。
たとえば駐車している場所の上に屋根があり、屋根からまとまった雪が車に落ちてくるのであれば、ワイパーを立てない方が安心です。
仮にワイパーを立てた状態で、屋根から大量の雪が車に滑り落ちて来ると、雪の重みに耐えられずワイパーが壊れる危険性があります。
「強風・暴風」「落雪」の心配がある場合は、フロントガラスにカバーをかける
強風や暴風、落雪の心配がある場合はワイパーを立てず、フロントガラスにカバーをかけましょう。
フロントガラスにカバーをかけておけば、ワイパーを立てる必要がなく、車に雪が積もった場合でも雪下ろしが楽になります。
また、フロントガラスにカバーを被せることで、ワイパーやフロントガラスの凍結防止になります。
フロントガラスのカバーについては、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
ワイパーがフロントガラスに張り付いたら、30℃のぬるま湯をかける
仮にワイパーがフロントガラスに張り付いた場合、手っ取り早いのは「30℃前後のぬるま湯」を、ゆっくりかけて解凍する方法です。
ぬるま湯を使った解凍方法は、以下の手順で行ってください。
熱湯を使うとガラスが割れる危険性があるため、必ずぬるま湯にしてください。
また解凍したあとは、濡れている部分を布やタオルで拭き取りましょう。残った水気で、フロントガラスが凍る心配があります。
フロントガラスが凍結した場合の解凍方法については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
雪の日にワイパーを立てる理由や注意点についてのまとめ
- 雪の日にワイパーを立てるのは、ワイパーがフロントガラスに、張り付いたまま凍結するのを防ぐため
- 強風や暴風の日は、ワイパーを立てない方が良い
- まとまった雪が落ちてくる場所では、ワイパーを立てずにフロントガラスカバーをかける
雪が頻繁に降らない地域でも、たまに雪がまとまって降る場合があります。凍結防止や雪下ろしがしやすくなるよう、雪の日はワイパーを立てておくようにしましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。