レンタカーとカーシェアの比較|損益分岐点やメリット・デメリットを解説
数時間だけ、1日だけなど、車を短期間で利用したい場合、最近ではレンタカー以外にもカーシェアという選択肢があります。
レンタカーと似たイメージがありますが、料金体系やサービス内容が異なります。利用する際は料金体系やサービスについて把握して、どちらが利便性が高いか検討しましょう。
この記事では、レンタカーとカーシェアの料金体系やサービス内容の比較、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
レンタカーとカーシェアの比較|損益分岐点、おすすめの利用方法について
こちらでは、レンタカーとカーシェアのサービス内容や料金体系、損益分岐点を紹介し、それぞれに適した利用方法について解説していきます。
レンタカーとカーシェアの料金体系、サービス内容について
レンタカーとカーシェアの、料金体系やサービス内容についての比較を、以下の表にまとめました。
レンタカー | カーシェア | |
---|---|---|
店舗受付 | 必要 | なし |
会員登録 | なし(業者によっては必要) | 必要 |
初期費用 | なし | 必要(ない場合もあり) |
月額料金 | なし | 必要(ない場合もあり) |
利用時間 | 6時間ごとの料金 | 分単位 |
車種 | 豊富 | 少ない |
給油 | 必要 | なし |
乗り捨てサービス | 可能な場合が多い | 基本的には不可 |
車内清掃サービス | あり | なし |
キャンセル料 | 数日前から発生 | 開始時刻前なら無料 |
補償・保険 | オプション選択 | 料金体系に含まれている |
レンタカーは店舗受付や給油が必要ですが、会員登録や月額料金等がなかったり乗り捨てができたりします。
カーシェアの場合は、会員登録や月額料金等が発生しますが、給油の必要がなくキャンセルも融通が利きやすいです。
レンタカーとカーシェアの損益分岐点
カーシェアとレンタカーの損益分岐点について、平均的な月額利用料や距離料金を調べてまとめました。
レンタカー | カーシェア | |
---|---|---|
1時間 | ——– | 880円 |
2時間 | ——– | 1,760円 |
6時間 | 6,050円 | 4,290円 |
12時間 | 6,050円 | 5,500円 |
24時間 | 7,590円 | 6,600円 |
※料金はあくまでも目安であり、業者やサービスによって異なります。
※カーシェアの距離料金は「1km16円/15分220円」で設定しています。
基本的に24時間以内の利用であれば、レンタカーよりカーシェアの方がお得に利用できます。
カーシェアの場合は距離料金が加算されますが、レンタカーの場合は給油代がかかります。距離料金や給油代を加味しても、短期間の利用ならカーシェアの方がお得です。
旅行での利用ならレンタカー、2~3時間の利用ならカーシェアがおすすめ
日帰り旅行であれば、借用する時間によってはカーシェアの方が安くなる場合が多いです。ただしそれでも、旅行での利用であればレンタカーをおすすめします。
カーシェアは基本的に会員登録が必要で、初期費用や月額料金がかかります。そのため一時的な利用であれば、その後に解約をするのが手間です。
カーシェアの場合は1ヶ月に数回や、1回に2〜3時間ほど車を利用する人向けのサービスになります。
仮に会員登録済であれば、日帰り旅行をする場合、カーシェアの方がお得です。ただし日をまたぐ利用となると、カーシェアは2日以上の車両確保が困難なため、1泊2日以上の借用は難しいでしょう。
レンタカーとカーシェア、それぞれおすすめの利用方法は以下を参考にしてください。
・1泊2日以上の旅行
・出張先での自動車利用
・月に数回の買い出しで、車に荷物を沢山積んで移動したい
・2時間~3時間ほどのドライブ
レンタカーのメリット・デメリット、利用する際の流れを解説
レンタカーは契約期間を自由に選択でき、一ヶ月間のレンタルもできます。長期間の旅行はもちろん、出張や旅行などで1日〜2日車が必要になった場合や、車を修理に出したときの代車利用としてもおすすめです。
こちらでは、レンタカーのメリット・デメリット、利用する際の流れについて解説していきます。
レンタカーのメリット・デメリット
レンタカーの、メリット・デメリットは以下の通りです。
・会員登録が必須ではなく、月額料金もかからない
・店舗数が多く、全国どこでも車をレンタルしやすい
・割安で一ヶ月単位レンタルできるサービスがある
・軽自動車〜大型・特殊車両など、選べる車種が豊富
・店舗スタッフが清掃・除菌してくれるので、車内がキレイな状態で借りられる
・距離料金がかからなく、利用時間が長いとカーシェアより安くなる場合が多い
・ワンウェイ(乗り捨てサービス)がある
・店舗で手続きして車を借りるため、自宅から店舗まで距離があると不便
・直前でキャンセルすると、キャンセル料が発生する
・短時間の利用の場合はカーシェアのほうが安くなるケースが多い
(車種やレンタカー会社によっては12時間以内の利用なら、カーシェアの方が安くなる場合がある)
・給油して返却する必要があり、給油せずに返却すると料金が別途かかる
・免責補償などのオプションに加入する必要がある
(レンタカー会社によっては免責補償込みのプランもある)
レンタカーを利用する最大のメリットは、さまざまな車種の中から利用シーンに合わせた車種を選ぶことができる点です。
荷物の量や乗車人数などに最も合ったサイズの車を借りることができ、快適なドライブを楽しむことができます。
レンタカーのデメリットとして、借りる場合は必ず店舗まで行かなければなりません。説明を受けたり、契約書に記入をしたり、さまざまな確認をスタッフと行う必要があります。
そのため、ちょっとした用事で出かけたい場合や短時間の利用の場合などには適していません。
レンタカーを利用する際の流れ
タイムズカーレンタルを例として、レンタカーを利用する際の流れは以下の通りになります。
【レンタカーを利用する際の流れ|タイムズカーレンタルの場合】
カーシェアのメリット・デメリット、利用する際の流れを解説
カーシェアは「カーシェアリング」と言い、会員間で車を共同使用するサービスです。最初に会員登録をして、月額料金を払うシステムになっています。
予約した時間に会員カードを車にかざすと、ドアロックが解除され、自由に利用することができます。マイカーやタクシーの代わりの移動手段として最適です。
こちらでは、カーシェアのメリット・デメリット、利用する際の流れについて解説していきます。
カーシェアのメリット・デメリット
カーシェアの、メリット・デメリットは以下の通りです。
・スマホやPCから24時間いつでも予約ができ、店頭での手続きが不要
・最寄りのステーションから出発できるため、店舗まで行く手間がない
・分単位からの利用ができる
・短時間で利用する場合レンタカーより割安になる
・免責補償を含んだ料金体系
・給油して車を返す必要がない
・直前でのキャンセルが可能(キャンセル料なし)
・出先や出張先、旅行先でも利用が可能
・会員登録や初期費用、月額料金が必要
・レンタカーに比べると選べる車種が少ない
・大人数用の車が手に入りにくいことがある
・清掃や除菌などのメンテナンスがサービス内容に含まれていない場合がある
・利用時間が長くなると距離料金が発生する
・ワンウェイ(乗り捨てサービス)がない
カーシェアの利用方法は、ステーション(無人の店舗)にある自動車を、他人とシェアして乗ります。最寄りのステーションから出発でき、短時間からの利用が可能です。
利用時の給油が不必要、またはお金がかからないことも多く、会社によっては専用の給油カードが車載されています。また利用時に給油すると、15分時間がサービスになるなどのサービスもあります。
ただし、自分の次にその車を使う人が待っているというシステムであるため、必ず時間までに返却しなければならないという時間制限があります。
また、カーシェアでは「乗り捨て」ができません。必ず出発地の駐車場に返却をしなければならず、返却時間も自分で設定する必要があります。
そのためカーシェアは、休日の大きな買い物や毎日の子供の送り迎え、気分転換でのドライブ等、高い頻度で短い時間の利用をしたい場合におすすめのサービスです。
カーシェアを利用する際の流れ
タイムズカーシェアを例として、レンタカーを利用する際の流れは以下の通りになります。
【カーシェアを利用する際の流れ|タイムズのカーシェアの場合】
レンタカーとカーシェアの比較についてのまとめ
- 24時間以内の利用ならカーシェア、1泊2日以上の旅行ならレンタカーがおすすめ
- レンタカーの料金体系は都度利用、カーシェアの料金体系はサブスク型
- 旅行等の一時的な利用ならレンタカー、日常的な利用ならカーシェアがおすすめ
タイムズやオリックスなどでは、レンタカーとカーシェアのどちらも取り扱っています。各会社のHPをよくチェックし、目的に合ったサービスを選ぶようにしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。