車検はディーラー以外だと不安?民間車検と比較してどちらがおすすめ?

雑学

車検を行う場合、ユーザー車検と代行車検の2パターンがあります。代行車検にする場合、ディーラーや整備工場などの業者に検査を依頼します。

ディーラー以外の民間車検を選んだ場合、悪質な業者に当たらないか不安になる人もいるでしょう。

また、新車を購入したディーラー以外に車検をお願いするのは、なんとなく気まずいと感じる人もいるかもしれません。

そこで今回の記事では、ディーラー車検以外を受けるのは不安でも気まずくもないことと、ディーラーと民間車検どちらがおすすめかについて解説していきます。

ディーラー車検以外を受けるのは不安ではない

「ディーラー以外の業者に車検をお願いするのは、何となく不安だ。」

「購入したディーラーで車検をしないと、今後買い替えるときや相談するときに気まずい。」

そう思う人もいるかもしれませんが、ディーラー以外に車検を頼むのは不安ではありません。

たしかに民間車検は数多くあるので、なかには悪質な業者がいる可能性もあります。

そのため、民間車検にする場合は、以下のポイントを押さえておけば、悪質な業者を避けることができます。

  • 複数の業者から無料見積をもらい、サービス内容や費用を比較する
  • インターネットの良い口コミ・悪い口コミを見て、慎重に判断する
  • 車検経験のある知人から、おすすめの民間車検の業者を紹介してもらう

民間車検の場合、知り合いが紹介してくれると、車検費用が安くなるキャンペーンを行っている場合もあります。

大事なのは、サービス内容と費用が相場よりも割高でないか、複数の業者を比較することです。

ディーラー車検のメリット

ディーラー車検のメリットは、以下の4つです。

  • 整備士の質が高い
  • 予備整備の実施
  • 純正部品の使用
  • メーカー保証

整備士の質が高い

ディーラーでは、メーカーの車に精通した整備士が担当します。愛車のことを知り尽くしているため、安心して車検をお願いできます。

また、メーカーは独自のライセンス制度を採用しているため、高い技術力を持った整備士が多いです。

予備整備の実施

ディーラーの場合、予備整備を行っているのが一般的です。車検の点検項目にない部品でも、劣化や故障のリスクがある場合は、早めに交換してくれます。

そのため、車検後も安心して車の状態を維持しやすいです。

12ヶ月点検や24ヶ月点検などの法定点検を行っていない場合も、整備士が隅々まで車の状態を見てくれます。

純正部品の使用

ディーラーの場合は、車検でパーツを交換する際も、新車時と同じ純正品を使用します。純正品の場合は社外品と違い、不具合が起きる可能性も低いです。

費用は社外品よりも割高になりますが、車を売却する際は純正品の方が高い値段で売れます。

メーカー保証

ディーラーで新車を購入した場合、メーカー保証で交換部品が無料になったり、安くなったりするケースがあります。

そのため、割高だと思っていた車検費用も、メーカー保証で安くなることもあります。

ディーラー車検のデメリット

ディーラー車検のデメリットは高額な費用と、専属の外注先に検査をお願いする可能性です。

費用が高額

ディーラー車検のデメリットは、何といっても民間車検よりも費用が高いことです。

質の高い整備士、予備整備の実施、純正品の使用といった、ディーラー車検のメリットが費用を高くする原因になります。

検査内容の質が高いため、費用もその分高額になる傾向です。

専属の外注先に検査をお願いする

繁忙期など、時期によっては自社の工場で車検を行ってくれないケースがあります。

ディーラー車検のメリットは、自社の車を熟知した質の高い整備士が点検してくれることです。

しかし、場合によっては専属の外注先に、検査をお願いするケースもあります。そのため、受注が殺到している繁忙期には、外注を活用して対応しています。

外注の業者が検査する場合、わざわざディーラーに依頼する意味がなくなってしまう、と感じるかもしれません。

ディーラー車検と民間車検の費用相場

ディーラー以外で車検を受ける場合、民間車検にお願いするか、ユーザー車検を行うかの2択です。

民間車検の場合、整備工場や車検専門店、ガソリンスタンドに依頼するケースがあります。ユーザー車検、ディーラー車検、その他民間車検の費用相場は以下の通りです。

  • ユーザー車検  :26,000円~70,000円
  • ディーラー   :75,000円~160,000円
  • 整備工場    :55,000円~130,000円
  • 車検専門店   :55,000円~110,000円
  • ガソリンスタンド:55,000円~110,000円

新車登録から13年未満の車の場合

車検専門店やガソリンスタンドが、費用が安くなる傾向にあります。

ただし車検専門店の方が、ガソリンスタンドよりも車に精通した整備士さんが多いです。

コスパを求めるなら、車検専門店に車検を依頼するのをおすすめします。

また、ディーラー車検で20万円を超える場合は、そろそろ車の買い替え時期かもしれません。

ディーラー車検で20万円を超える理由については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

ディーラー車検と民間車検、どっちがおすすめ?

ディーラー車検が良いか、民間車検が良いかは、人によって違います。そのため、どちらの車検を選ぶかは、以下の項目を参考にしてください。

【ディーラー車検がおすすめの人】

値段に関係なく質の高い整備を求める場合

・そのメーカーの車が好きで、純正パーツにこだわる場合

・車を買い替えるときに、少しでも高い価格で車を売却したい場合

【民間車検がおすすめの人】

車検に高い費用をかけたくない場合

・日常点検をこまめに行っており、最低限の検査でかまわない場合

・車の型が古く、高い価格での売却がそもそも見込めない場合

2024年10月から始まる「OBD検査(車検)」について

2024年10月以降の車検には、「OBD検査(車検)」という新しい検査が加わります。

OBD検査とは、車検において衝突被害軽減ブレーキ等の自動運転技術等に用いられる、電子制御装置の目に見えない故障に対応するため、電子的な検査を行うことです。

OBD検査を受ける必要がある対象車種は、以下になります。

  • 乗用車、バス、トラック(M1、M2、M3、N1、N2、N3)
  • 型式指定自動車または他仕様自動車
  • 2021年以降に販売される新型車(輸入車は2022年以降)

OBD検査には、専用のスキャンツールが必要です。

専用のスキャンツールは高額なため、ディーラーの場合は導入できますが、民間車検の場合は導入できない業者も出てくるかもしれません。

そのため、専用スキャンツールを導入できない民間車検の場合、対象車種の車検が受けられなくなる可能性があります。

202410月以降に車検を受ける場合は、OBD検査にも注目して、ディーラー車検か民間車検かを選んでください

OBD検査の概要に関しては、国土交通省のホームページからも確認できます。

車検はディーラー以外だと不安かについてのまとめ

  • 車検はディーラー以外で受けることは、選び方さえ分かれば不安ではない
  • ディーラー車検は質の高い整備士、予備整備の実施、純正品の使用があるが、その分費用が割高になる
  • 2024年10月以降は「OBD検査」も加味して、ディーラー車検か民間車検にするか決める

基本的には、ディーラー車検でも民間車検でもどちらでもかまいません。

民間車検にお願いする場合は、悪質な業者に当たらないよう、見積もりやインターネットから、サービス内容や費用を比較して決めてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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