タイヤの製造年月日の見方|製造番号からタイヤの寿命を確認

雑学

タイヤの製造年月日は製造番号を見ればわかります。製造年月日が分かれば、タイヤの寿命も判断でき、交換タイミングの見通しもできます。

この記事ではタイヤの製造年月日の確認方法や交換の目安を解説します。

タイヤの製造年月日の見方と計算方法

タイヤの製造年月日は、タイヤの側面にある製造番号から分かります。製造番号には、アルファベットと数字が記載されています。

製造年月日の確認方法は、以下の画像を参考にしてください。

画像の「0918」のタイヤは、2018年の9週(2月から3月)に製造されたことが分かります。

4桁の製造番号は、数字だけでなくアルファベットの後に記載されているのが一般的です。

アルファベットはメーカーによって異なりますが、4桁の数字はどのメーカーも共通しています。

注意点としては、製造番号はタイヤの片側にしか刻印されていません。そのためタイヤを装着した状態では、車両の外側から確認できないケースもあります。

タイヤの寿命について

こちらでは、タイヤの寿命や交換時期の目安について解説していきます。寿命の目安は、以下の3つが基準です。

  • 年数
  • 走行距離
  • スリップサイン(スタッドレスタイヤはプラットホーム)

サマータイヤ

年数5年
走行距離3万km~5万km
スリップサイン残り溝4mm以下

タイヤの寿命は製造から5年以内が目安です。そのため製造番号が「1723」なら、2028年の4月までに交換してください。

ただし走行距離や環境によって、タイヤの寿命はもっと短くなります。

例えば毎日のように車を運転する人と、週に1〜2回のペースで車を運転する人とでは、タイヤの寿命も異なります。

走行距離が3万kmを超えたら、5年経っていなくてもタイヤを交換しましょう。

また、年数や走行距離以外にも、溝の深さが4mm以下になると寿命が近いです。

ちなみに、溝の深さが1.6mm未満になると道路交通法違反になります

参考:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 JATMA

スタッドレスタイヤ

年数3年~4年
走行距離1万km~1万5千km
プラットホーム新品から50%の摩耗

スタッドレスタイヤの場合は、ノーマルタイヤよりも寿命が短いです。

ノーマルタイヤは5年以内ですが、スタッドレスタイヤは3〜4年で交換するようにしてください。

走行距離もサマータイヤよりも短く、1万km~1万5千kmがタイヤ交換の目安です。

また、スタッドレスタイヤにはスリップサインのほかに、50%の摩耗を知らせる「プラットホーム」という突起があります。

タイヤのブロックの間に、ギザギザが刻まれた突起が配置されており、この突起の高さがブロックに近づいたらタイヤの交換目安です。

スタッドレスタイヤの寿命に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

寿命以外のタイヤ交換のタイミング

5年以内という年数や、走行距離3万kmという寿命以外にも、タイヤを交換するタイミングがあります。

以下の場合は、タイヤ交換のタイミングと思ってください。

  • 明らかな劣化
  • 季節の変わり目
  • 車検

明らかな劣化

目視でタイヤの劣化が確認できるときは、交換するタイミングです。タイヤの寿命は年数以外にも、走行距離や運転する頻度で変わってきます。

運転する頻度が多いほどタイヤは劣化するので、スリップサインの他にも傷が目立っている場合は交換しましょう。

明らかに劣化したまま走行をすると、タイヤがバーストするリスクがあります。

高速道路や交通量の多い道路でタイヤがバーストすると、巻き込み事故を起こす可能性があり危険です。

季節の変わり目

春と秋は、タイヤを交換するタイミングです。

東北などの雪国では冬が来る前にスタッドレスタイヤに履き替えるのが一般的ですが、東京などの都心部でも履き替えましょう。

冬は都心部でも路面凍結していることがあるので、特に自動車通勤の人はスタッドレスタイヤに履き替えると安心です。

また、夏は紫外線や路面の照り返しにより、ほかの季節よりもタイヤに負担がかかっています。

アウトドアや旅行に行ったり、帰省で長距離運転をした場合は、秋に車のメンテナンスをしてタイヤの状態を確認してください。

車検

車検もタイヤを交換するタイミングです。

車検では、外回り点検をします。スリップサインが出ていたり、ひび割れが確認されたりすると車検に通りません。

車検に車を出す前に、タイヤの劣化が気になる場合は交換しましょう。

タイヤを購入する際は「製造番号」と「保存環境」を確認

タイヤを交換する際は、値段に加えて製造番号(製造年月日)と保存環境をチェックしましょう。

チェックするポイントは、以下の3つです。

  • 製造年月日が古すぎないか?
  • 製造年月日から3年以内か?
  • 保存環境は適切だったのか?

新品未使用のタイヤについては、保存方法が適切であれば、製造から3年は同等の性能を保てるとされています。

ただし、適切な環境で3年間保管されていたタイヤでも、そこから5年使用しても大丈夫、とはなりません。

仮に、製造年月日が古い場合は性能が劣化している場合があります。

使用できる期間がどうしても短くなってしまうため、古いタイヤになるとお店によっては店頭で売り出すこともあります。

店頭で販売されているタイヤは日光に晒されるので、紫外線による劣化が進んでいる可能性が考えられます。

そのため、タイヤの製造年月日が3年以内でも、適切に保存されているかどうかも確認しましょう。

タイヤの製造年月日の見方についてのまとめ

  • タイヤの製造年月日は、タイヤの側面の製造番号4桁を確認
  • タイヤの寿命はサマータイヤとスタッドレスタイヤで異なる
  • タイヤを購入する際は「製造番号」と「保存環境」を確認

タイヤの製造年月日は、製造番号の4桁の数字から分かります。タイヤの寿命も判断できるので、ぜひ覚えておきましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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