雪道走行のコツとは?運転のポイントと事前準備を解説

12月からの冬季期間は、もっとも交通事故が多くなる時期です。帰省や旅行で運転する際は、雪道での運転に注意が必要です。
雪国地域でも首都圏でも、雪が降った後の道路走行時は細心の注意を払って運転する必要があります。
今回は雪道走行のコツから、事前準備に関して解説していきます。
目次
冬は交通事故が最も多くなる
冬は日照時間の短さや路面凍結、帰省・繁忙期などによる交通量の増加により、交通事故が多発しやすいシーズンです。
他の季節と比べて、運転時には最も神経を使わなければならなくなるので、あらかじめ運転時のコツや注意点などを押さえておきましょう。
雪道を走行するときのコツ
スピードを抑えて緩やかな走行を心がける
まず、雪の日の走行はスピードを抑えて、以下の運転を心掛けてください。
- アクセルはゆっくり踏み徐々に加速する
- ハンドルはゆっくり切る
- 急発進・急加速・急ブレーキの「3つの急」は絶対にNG
特に、「3つの急」はスリップやスピン事故、ホイールスピンの原因になります。
エンジンブレーキを意識する
雪道では、フットブレーキの多用は避け、できるだけエンジンブレーキを多く使うようにしてください。特に対向車や歩行者と交わることの多い、カーブや交差点での減速は早めにしましょう。
また、坂道走行では下り坂は特に意識して、シフトダウンしながらエンジンブレーキを効かせてください。フットブレーキを使うと、タイヤがロックされる可能性があります。
上り坂ではエンジンブレーキを使うことで、停止する際のずり落ちにも最低限の防止が可能です。
車間距離を十分に空ける
エンジンブレーキを効かせて、「3つの急」を避けるためには、車間距離を充分に空けることです。
また、大雪の中の運転は、ホワイトアウトで視界が真っ白になるので、余裕のある車間距離は重要になります。
車間距離の目安としては、晴天時の3倍くらい空けるのが理想です。最低でも、晴天時の2倍以上は空けるようにしてください。
轍の上を走行する
積雪した道路では、ちょっとした障害物が雪によって隠れていることがあります。そのため、積雪時は轍の上を走行することで、目に見えない凸凹の障害物との衝突を避けることができます。
注意点としては、轍の上は凍結してアイスバーンになっている可能性が高いです。雪が少ないからと、気を緩めないでください。
そして、右左折時に轍から脱出する際はハンドルをとられやすいので、慎重に運転しましょう。
車線変更はなるべくしない
積雪で凍結した道路では、なるべく車線変更をしないように心掛けてください。無理に車線変更をしようとすると、ハンドルを取られてスリップ事故を起こす危険性があります。
右左折などで車線変更をしなければいけないときは、カーナビを上手に使いながら、余裕を持って車線変更の準備しておきましょう。
そして、後続車に気を遣いながら、ゆっくりと車線変更をしてください。
冬が来る前に車の装備・事前準備を
冬はいつ雪が降るか分からないので、本降りになる前の事前準備は重要です。スタッドレスタイヤに換えるのはもちろん、雪道走行ではタイヤチェーンの装備が必須です。
いつでも装備できるよう、車にはタイヤチェーンを常備しておきましょう。そのほか、ワイパーやウォッシャー液など、各パーツの確認も忘れないようにしてください。
冬における車の装備・事前準備については、以下の記事でも詳しく解説しています!
冬の行楽は雪道+山道にも注意!
冬の行楽シーズンにはスキーやスノーボード、温泉目的で山に行く人も多いでしょう。また、帰省シーズンには山道を運転する人も多くなります。冬の山は雪が降りやすく、積雪もしやすいです。
山間部は平地よりも坂道や橋が多く、『雪道+山道』の運転は特に気を使って運転する必要があります。
山道を運転する際の注意点については、以下の記事でも紹介しています!
渋滞に巻き込まれると立ち往生することも
2020年末、新潟豪雪の影響で、関越道において最大で2,100台以上の車に及ぶ立ち往生が発生しました。冬に車で旅行や帰省をする際、大雪の影響で渋滞が起きると、立ち往生して身動きがとれなくなる可能性があります。
雪が積もる寒い地で身動きがとれないと、命の危険にさらされてしまいます。雪の日に長距離ドライブをする際は、事前準備をしっかりと行いましょう。
あらかじめ、カイロや毛布などの防寒グッズ、スープなどの食料を車に積んでおくと安心です。
事前準備や大雪での立ち往生については、以下の記事でも詳しく解説しています!
最後に
今回は、雪道走行のコツから、事前準備について紹介しました。特に行楽地や帰省など、都心部から郊外に行くときは、急に雪が降りだして気が付いたら雪道を走行していることもあります。
雪道走行では、スピードやハンドル操作をゆっくり行うことを心掛けてください。
また、冬季の長距離ドライブの際は、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの装備が必須です。あわせて防寒グッズを車に積んでおくことをオススメします。
そのほか、冬や雪の日に起こりやすいトラブルに関しては、こちらの記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。