車内を除菌してウイルス対策を|おすすめの除菌方法、NGな除菌方法を解説

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冬になると、インフルエンザのニュースを頻繁に耳にします。2020年頃から新型コロナウイルスが流行して、ウイルス対策に気を配っている人も多いと思います。

車を運転する人は、車内のウイルス対策も気になるところです。冬の車内は低温・低湿度で、ウイルスが繁殖しやすい環境と言えます。正しい除菌方法を把握して、できるだけウイルスの繫殖を防ぐようにしてください。

この記事では車内除菌の必要性から、おすすめの除菌方法とNGな除菌方法について解説していきます。

冬はウイルスの感染を防ぐために車内除菌を行う

冬になるとインフルエンザや風邪の流行を、ニュース等で目にします。冬はインフルエンザをはじめ、ウイルスが猛威を振るう季節なので、定期的に除菌するのがおすすめです。

ウイルスは冬が大好き

ウイルスの種類にもよりますが、「気温15℃以下、湿度40%以下」により、ウイルスは表面の水分を失い空中に浮遊しやすくなると言われています。冬の車内は気温が低く乾燥しやすいため、ウイルスが蔓延しやすい環境です。

また、2020年のコロナウイルス騒動で「三密」という言葉が話題になりました。これは「密閉・密集・密接」のことです。狭い空間に人が集まり、近距離で接触することを言い、車内はまさにこの「三密状態」であると言えます。

ウイルスの感染経路は3つ

ウイルスが人に移るときは、以下の3つの感染経路があります。

  • 飛沫感染:咳やくしゃみで起こる感染
  • 空気感染:空気中を漂うウイルスを吸い込むことで起こる感染
  • 接触感染:人の体に直接触れたり、飛び散ったウイルスに付着した物を触ったりして起こる感染

飛沫感染や空気感染については、個人がマスクをしたり、車の窓を開けたりして空気を換気することで、ある程度防げます。

しかし接触感染は、人に直接触れないか、ウイルスが付着した物を除菌グッズなどで拭きとることでしか、防ぐことはできません。

いくらマスクをしたり空気を入れ替えたりしても、ウイルスが物に100%付着しないとは言い切れませんし、自覚がないままウイルスを保持してる人も多くいます。

感染拡大を防ぐためにも、こまめに「車内除菌」をすることが重要なのです。

家庭にあるもので簡単にできる、おすすめの除菌方法

車内の除菌方法ですが、実は家庭にあるもので簡単にできます。こちらでは、車内用除菌スプレーの作り方から使い方、また車内用除菌スプレーを使う際の注意点について解説していきます。

車内用除菌スプレーの作り方

車内用除菌スプレーの作り方は簡単で、家庭にあるもので簡単にできます。それは「ぬるま湯(もしくは水)」と「中性洗剤」です。

以下のものを用意して、除菌スプレーを作ってください。

用意するもの

・1リットルのぬるま湯(もしくは水)
・中性洗剤5ミリリットル(小さじ1杯分)
・スプレーボトル

※中性洗剤は、界面活性剤の入った食器用洗剤がおすすめです。

除菌スプレーの作り方は、水またはぬるま湯に中性洗剤を入れ軽く混ぜ合わせて、スプレー容器に移すだけです。

除菌方法

車内用除菌スプレーが完成したらキッチンペーパー、又はやわらかい布を使用して以下の手順で作業を進めます。

やわらかい布やキッチンペーパーに、除菌スプレーを吹き付ける
除菌スプレーを吹き付けた布やキッチンペーパーで、除菌したい箇所をやさしく拭き取る
5分ほど放置してから、水拭きをして洗剤を拭き取る
乾いた布やキッチンペーパーで乾拭きを行う

水拭きの際は、拭き残しがあるとパーツが変色したり劣化したりする原因になります。そのため、しっかりと水拭きをしましょう。乾拭きする際も同様で、水分が残らないように綺麗に拭き取ってください。

また、作り置きした洗剤は効果が落ちるので、その都度使い切るようにしましょう。

注意点はパーツに直接噴射をしないこと

除菌する際の注意点として、作成した車内用除菌スプレーを、車のパーツに直接噴射しないことです。やわらかい布、もしくはキッチンペーパーに吹き付けて使用してください。

直接除菌スプレーをパーツに噴射すると、スイッチ類に溶液が入り込み、発煙や発火する恐れがあります。

また、人体に液体が触れないように注意が必要です。皮膚に触れたときは、速やかに洗剤を落としてください。

実は家庭用のアルコール除菌シートはおすすめできない

家庭用のアルコール除菌シートで、手っ取り早く掃除をしたい人も多いと思います。しかし、アルコールや次亜塩素酸が含まれる除菌製品で、車内の清掃をするのはおすすめできません。

アルコールや次亜塩素酸が含まれる除菌製品で車のシート等を拭いてしまうと、変色や硬化して、ひび割れの原因になる可能性があります。そのため、ご家庭で使うアルコール除菌シートの使用は、基本的にはやめておきましょう。

除菌すべき6つの箇所

以下の箇所は、接触感染が起きやすい場所です。そのため、こまめに除菌するようにしてください。

  • ハンドル
  • 各レバー(シフトレバーやウィンカーなど)
  • シートやシートベルト
  • カーナビの画面
  • ドアノブ
  • チャイルドシート

ハンドル

例えば、咳やくしゃみする時に、手で覆ってツバが飛ぶのを反射的に防いでしまったとします。その手ハンドルを握るとどうでしょうか。家族や恋人と運転を交代する場合に、接触感染のリスクが高くなります。

各レバー(シフトレバーやウィンカーなど)

シフトレバーなどの各レバーはもちろん、人の入れ替わりの激しい後部座席のシートやシートベルト、ドアノブの取っ手にも同様のことが言えます。

自分ひとりしか運転しないと油断しても、荷物を出し入れする時など、いつ・どこで・誰が触るか分からないので、ウィンカーなどの各レバーも含めて、必ず除菌してください。

カーナビの画面

カーナビの画面は、ドライバーと助手席の人間が触れ合う箇所です。これはスマホの画面も同じことが言えますが、カーナビの画面は皮脂や唾液が付着しやすく、細菌が繁殖しやすい箇所です。車内でも特に注意が必要な箇所とも言えるので、必ず除菌するようにしましょう。

ただし、カーナビの画面は水に弱い場合が多いです。車内用除菌スプレーを使用する際は、水分量に気を付けて除菌してください。

シート・シートベルト・取っ手・ドアノブ

助手席や後部座席は、人の入れ替わりが激しい席なので、こまめな除菌が必要です。

お子様がいる場合は、チャイルドシートもしっかり除菌してください。家族はもちろん、車は色んな人が出入りするので、接触感染を防ぐためにも普段からこまめな車内除菌が必要なのです。

また、シートを洗浄する場合は重曹の使用もおすすめです。用意するものは「重曹小さじ1杯分」「水100ミリリットル」「スプレーボトル」の3つで、お手軽に洗浄できます。

重賞を使用したシートの洗浄方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車内をこまめに換気してウイルス対策を行う

菌の繁殖リスクを軽減するためにも、除菌や清掃はもちろん、こまめな換気も行うようにしてください。乗用車やトラックなどに乗る際、エアコンは「内気循環モード」ではなく「外気モード」へと切り替えたり、窓を開けたりし、空気感染のリスクを避けてください。

車内の除菌方法についてのまとめ

  • 冬はインフルエンザや新型コロナウイルスを防ぐため、こまめに車内除菌を行う
  • ぬるま湯(もしくは水)と中性洗剤があれば、簡単に車内用除菌スプレーが作れる
  • ハンドルやシートなど、人の手や体が触れやすいところは徹底的に除菌する

車内は、人が密接に触れ合う空間です。大事な人や家族にウイルスを移さないためにも、車内の除菌や換気をこまめに行ってください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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