車を傷つけない雪下ろしとは?正しい雪下ろし、NG方法を解説

メンテナンス

雪の日はドライバーにとって、車の雪下ろしをするのが面倒です。雪に慣れていない地域にお住いの場合、いざ積雪したらどうやって車の雪下ろしをして良いのか迷ってしまいます。

スコップなどで安易に雪下ろしをしたり、熱湯をかけて雪を溶かそうとしたりすると、車体やガラスに大きなダメージを与えるため危険です。

今回の記事では、雪下ろしをする方法をはじめ、雪下ろしで車が傷つく原因や対処法について解説していきます。

車の雪下ろし道具はスノーブラシがおすすめ

車の雪下ろし道具は、スノーブラシを使うのがおすすめです。こちらでは、スノーブラシを使った雪下ろしの手順、雪下ろしする際の注意点について解説していきます。

スノーブラシを使った雪下ろしの手順

車の雪下ろしをする場合には、スノーブラシを使うのがおすすめです。雪下ろしする際は、次の順番で車から雪を落としてください。

ルーフ
フロントガラス
リアガラス
ボンネット
トランク

以上のように、上から順番に雪を落とすのがおすすめです。

車の前に雪が積もっている場合は、車を出すための通り道を、スコップ等で作り出してから雪下ろしをしてください。

雪は車の左右に落としていく

雪下ろしをする際は、雪を車の左右に落とすようにしてください。車の前に雪を落としてしまうと、車を動かすときに、前に積もった雪をどかす必要があり二度手間です。

車の後ろに雪を落としてしまうと、マフラーに雪が詰まってしまい、エンジンをかけると排気ガスが車内に回る可能性があります。

車内に一酸化炭素が充満する危険性があるため、車の後ろに雪を下ろすのは絶対にやめましょう。

雪下ろしで車が傷つく原因とは?

なんとなく車の雪下ろしをしてしまうと、ガラスやボディが傷だらけになる危険性があります。

車のガラスやボディには、砂やホコリなどの不純物が付着しています。雪自体にも、地面から跳ね上がった砂やゴミが混じっています。その状態で雪を落とそうとして擦ると、ガラスやボディを傷付けてしまう恐れがあるのです。

また、スノーブラシやスノースクレーパーが車体に当たると、傷がつく危険性があります。

愛車を傷つけない雪下ろし、雪下ろしが楽になる方法

愛車を傷つけないためには、スノーブラシの使い方に気を付けることが大切です。

また、ボディカバーを被せておいたり、ワイパーを立てておいたりすることで、愛車が傷つくリスクを防げたり、雪下ろしが楽になったりします。

スノーブラシの使い方に気を付ける

「雪下ろしで車が傷つく原因とは?」でも触れましたが、スノーブラシは使い方を間違えると車を傷つける原因になります。

スノーブラシのプラスチックスクレーパーは、タイヤ周辺の雪を除去するための部分で硬くなっています。そのため、プラスチックスクレーパーで雪下ろしを行うと、車を傷つける危険性が高いです。

スノーブラシを使う際は、ボディや屋根の雪はブラシで落として、ガラスはゴムベラで落とすようにしましょう。そうすることで愛車を傷つけることなく、雪下ろしをすることができます。

また、スノーブラシでもっと楽に雪下ろししたい場合は、ブラシに被せる専用のカバーを使うと効果的です。もちろん強く擦るのはNGですが、傷付きにくく楽に雪下ろしができる便利な道具です。

ボディカバーを被せておく

雪が降ることがあらかじめ分かっている場合は、車にボディカバーを被せておきましょう。

朝に雪が降っていたり、多少積もっていたりしても、カバーを外せば簡単に雪下ろしができます。急いでいる朝でも雪下ろしに手こずることなく、すぐに出発することが可能です。

積雪量が多い場合は、ボディカバーを被せていても、雪下ろしをしてからカバーを外す必要があります。しかしボディカバーがあるおかげで、車に傷をつけることなく雪下ろしをすることが可能です。

また、ボディカバーを被せておくことで、雪下ろし以外にも凍結や霜ができるのを防いでくれます。

ワイパーを立てておく

ボディカバーがない場合は、ワイパーを事前に立てておくようにしてください。雪の日は、ワイパーゴムやフロントガラスが凍結しやすいです。

寝かしたままのワイパーが凍結すると、フロントガラスに張り付いて動かせなくなる危険性があります。フロントガラスにワイパーが張り付いたままだと、車の雪下ろしがやりにくいです。

雪下ろしをする際に、うっかりとスノーブラシをひっかけて車を傷つけることがないよう、ワイパーは立てておきましょう。

雪の日にワイパーを立てておく理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

ボディコーティングを施工しておく

雪が降ることがあらかじめ分かっているのであれば、直前にボディコーティングを施工しておくのも効果的です。

ボディコーティングを施工しておけば、砂やホコリなどの不純物が付着しにくくなり、車を傷つけることなく雪下ろしができます。

また軽い雪であれば、スノーブラシでサッと払うだけでスルスルと雪を落とせるため、雪下ろしが簡単です。

ボディコーティングの種類や特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

スノーブラシがない場合は雪を手で払うだけでOK

スノーブラシがない場合は、雪を手で払うだけでもOKです。雪がまだ柔らかい状態であれば、手で払うだけでも簡単に雪下ろしができます。

素手だと手や指先がかじかんでしまったり、凍傷を起こしてしまう恐れがあります。そのため、洗車用のマイクロファイバークロスやセーム革、タオルなどを腕に巻いてから雪下ろしをするのがおすすめです。

車のドアを開けられる状態であれば、雪下ろしをする前にエンジンをかけて、車体を暖めておきましょう。同時にエアコンもかけておくと、車内を温めることもできるため一石二鳥です。

【NG】お湯や水をかけて雪を溶かそうとしない

雪を早く溶かしたいからといって、安易にお湯や水をかけるのは絶対にやめてください。

雪はすぐに溶けるかもしれませんが、寒い日は空気がかなり冷え込んでおり、金属も冷えています。

かけたお湯や水が原因で再凍結を起こしてしまうため、それをさらに溶かすための手間と時間がかかってしまいます。

また、熱湯を使用すると車のガラスが割れてしまう恐れがあるため、絶対にやらないようにしてください。

車の雪下ろしについてのまとめ

  • 雪下ろしで車が傷つくのは、砂やホコリなどの不純物が付着したまま、スノーブラシでゴシゴシと擦るから
  • 雪下ろしで愛車を傷つけないために、スノーブラシの使い方に気を付けたり、ボディカバー被せたりする
  • お湯で雪を溶かそうとすると、却って車が凍結する危険性がある

朝はバタバタしがちなので、雪下ろしは早く済ませたいものです。そのため、あらかじめ雪下ろしがスムーズにできるよう、ボディカバーを被せるなどの事前準備をしておきましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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