ガラスコーティングでムラだらけに!DIYで失敗したときの除去方法とは?

車を綺麗に見せたり綺麗な状態を保つためだったりするために、ガラスコーティングを施工することがあります。
しかし、コーティングの工程に誤りがあると、ムラができて綺麗に見せるはずの車が逆にくすんで見えてしまう恐れがあります。
DIYで自分でガラスコーティングを施工する場合、下地処理から塗布、作業環境において気を遣わなければいけません。
今回の記事では、ガラスコーティングでムラができる原因と、対処法について解説していきます。
目次
ガラスコーティングのDIYは失敗しやすい?
ガラスコーティングといえば、ディーラーやコーティング専門店に施工してもらうイメージですが、DIYで自分で施工することもできます。
DIYでガラスコーティングをするときの手順は、次の通りです。
この手順でガラスコーティングを施工するわけですが、どこかの工程で誤りがあるとムラができやすいです。
【失敗の原因】ガラスコーティングでムラができるのは何故?
ガラスコーティングでムラができる失敗の原因は、主に次の5つです。
- 下地処理に不備がある
- 洗車後に水分を拭き取れていない
- コーティング剤の塗布が均一ではない
- 塗り残しや塗り忘れがある
- 作業現場の環境
下地処理に不備がある
コーティングをする前の下地処理として、イオンデポジット、鉄粉、油脂などを除去しなければいけません。
下地、つまり車の塗装面が汚れていたり傷ついていたりすると、どうしてもムラができてしまいます。
下地処理として汚れを取るには、カーシャンプーで洗車をするのがベストです。しつこい油膜には、専用の油膜取りを使いましょう。
洗車後に水分を拭き取れていない
洗車をしたらコーティング剤を塗布しますが、水分が残っているとムラができやすいです。コーティング剤を塗布したときに、残った水分が流れ出してしまうと被膜の定着を妨げます。
そのため、乾拭きは丁寧にしっかりと行うようにしてください。たとえば、ドアミラーの付け根部分やエンブレム回り、給油口のカバーなどは、乾拭きをしたつもりでも水分が残っています。裏側や狭い隙間に残っていることがあるため、最後に確認してください。
また雨天時はもちろん、湿度の高い日はガラスコーティングの施工を控えた方が良いでしょう。
コーティング剤の塗布が均一ではない
コーティング剤の塗布量が均一ではなないと、ムラができてしまいます。塗布量が均一ではないのは、コーティング剤を薄く均一に広げることが難しいからです。
ガラスコーティングを手作業で施工すると、大きいサイズの車の場合、パネルや曲面部分で均一性を保つのが難しくなります。
特にコーティング初心者など、施工に慣れていない場合、次のような失敗が起きやすいです。
- 塗布量を多くし過ぎて、液垂れやシミができる
- 塗布量を少なくしすぎて、不十分な保護となる部分が生じる
- 塗布量がまちまちで、パーツごとにコーティング剤の塗布が均一ではない
塗り残しや塗り忘れがある
コーティング剤を塗布する際に、塗り残しや塗り忘れがあるとムラができやすいです。ドアのハンドル部分や、スポイラーの裏側などは施工を忘れやすいので気を付けてください。
塗り残しや塗りムラを防ぐためには、パーツに塗る工程を細かく分けて順番に作業し、均一になるようにしましょう。
作業現場の環境
作業現場が暑すぎる、もしくは寒すぎると、コーティングの施工が難しくなります。
たとえば気温が高過ぎると、コーティング剤の塗布作業中に乾燥が早く進んでしまい、伸びが悪くなります。伸びが悪いと、均一に塗布するのが難しくなります。
反対に気温が低すぎると、適切な硬化が得ることができません。
【除去】ガラスコーティングでムラができた場合の対処法

ガラスコーティングを施工してムラができた場合、施工後12時間以内の場合は塗り直しをしてください。12時間経過したら、除去剤を使いましょう。
施工後12時間以内の場合は塗り直しをする
ガラスコーティングを施工して12時間以内であれば、表面が完全に硬化していない可能性があります。
そのため施工後に数時間ほど時間を置いて、ムラが見つかった場合は、再びコーティング剤を塗布すればムラをなくせるかもしれません。
まずは、気になる箇所にコーティング剤を塗布してください。そして、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げましょう。
塗り直す際のポイントは、一方向だけで塗らないことです。縦方向に塗ったら、次は横方向に塗り、それが終わったら再び縦方向に塗る、といった塗り方です。縦横交互に塗布すれば、ムラなく綺麗に仕上がりやすくなります。
12時間とはあくまで目安で、気温によっては早めに表面が硬化してしまいます。そのため、コーティング施工後に車全体をチェックして、ムラが見つかったら早めに塗り直しをしましょう。
除去剤を使用する
ガラスコーティングを施工して12時間以上経過した場合は、除去剤を使用してコーティング剤を落とす方法があります。
ガラスコーティングの除去には、水垢落とし用のケミカル剤の使用がおすすめです。研磨作業を行わないため、塗布面を傷つけたり塗装を削り落としたりするリスクがありません。
コーティングの除去が上手にいくと、撥水効果がなくなります。そのため作業後に水をかけて水を弾かなければ、コーティング剤を除去できということになります。
ちなみに、通常のガラスコーティング剤には「酸性」のケミカル剤、樹脂硬化系のガラスコーティング剤には「アルカリ性」のケミカル剤を使うのがおすすめです。
なお、コーティングの除去後にケミカル剤が残ったまま放置すると。塗装にダメージを与えるため、拭き忘れがないようにしてください。
自分で解決できない場合はプロに相談する
ケミカル剤を使っても解決できない場合は、プロに相談してください。方法としてはコンパウンドで研磨しますが、作業に慣れていない人が行うと、塗装面を傷つける恐れがあります。
作業手順を誤ると、コーティング剤だけでなく塗装面まで剥がすことにもなりかねません。そのため自分で解決できない場合は、ディーラーやコーティング専門店に相談しましょう。
ガラスコーティングはプロに依頼するのがおすすめ
ガラスコーティングは自分で行うより、作業に慣れたプロにお任せするのがおすすめです。ムラができることなく、綺麗に仕上がります。
新車の購入時にガラスコーティングを施工した場合、費用は70,000円〜100,000円ほどです。購入時にガラスコーティングを施工すれば、新車の綺麗な状態を長期間キープすることができます。
新車時のコーティングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
ガラスコーティングでムラができたときについてのまとめ
- ガラスコーティングでムラができるのは、下地処理の不備やコーティング剤の塗布が均一ではないなど
- ガラスコーティングでムラができた場合は、塗布後12時間以内に対処する
- 塗布後12時間経過した場合は、水垢落とし用のケミカル剤を使用する
作業に慣れていない人がガラスコーティングをすると、ムラができる恐れがあります。そのためガラスコーティングは、作業に慣れたプロにお任せするのがおすすめです。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。