車の下回りを防錆するコーティングの料金｜アンダーコートの必要性、費用相場を解説

車の下回りは目に付きにくい箇所のため、汚れや錆を見落としがちです。車の下回りに錆が発生すると、パーツの腐食が進んで、陥没したり穴が開いたりするなどのリスクがあります。車の下回りの錆を防ぐには、アンダーコートの施工がおすすめです。

この記事では車の下回りが錆びる原因、アンダーコートの必要性や料金相場について解説していきます。

アンダーコートは、車の下回りを錆から守る

アンダーコートとは、車を支えるフレームであるシャーシに対して、コーティングを行います。車の下回りは錆が発生しやすいため、アンダーコートをして、水分や塩分から金属の錆を防ぐ役割があります。

車の下回りのわずかな隙間から、水分や塩分が進入する可能性はあります。水分や塩分の進入を最小限に抑えるのが、アンダーコートの役目です。

車の下回りが錆びる原因は「雨水」「融雪剤」「潮風」

車の下回りが錆びるのは、雨水や塩分が大きな原因です。車の下回りは地面に近いため、車が走行した際に巻き上げられた地面の水分が、下回りに付着してしまいます。

下回りに水分が付着したまま放置すると、やがて錆に変わります。

また北国などの降雪地帯では、道路に融雪剤が巻かれており、これも下回りが錆びる原因です。融雪剤に含まれている「塩化ナトリウム」や「塩化カリウム」は、金属を錆びさせます。

そのため、融雪剤が撒かれた道路を運転すると、車の下回りの至るところに融雪剤が付着して、錆に繋がってしまいます。

また沿岸部を走行する場合、塩分を多く含む潮風が車に吹き付けます。塩分は錆の原因なので、海の近くに住んでいたり、沿岸部をよく走行する人は注意が必要です。

場所によっては波が打ち上げられ、車に海水が付着する可能性もあります。

車の下回りの錆を放置すると、パーツに穴が空きやすくなる

車の下回りの錆を放置すると、パーツの腐食が進んで、陥没したり穴が開いたりするなどのリスクがあります。

車の下回りにはサスペンションやマフラー、燃料タンクなどのたくさんのパーツが露出しています。それらのパーツに穴が空くと、故障の大きな原因になるので一大事です。

基本的に新車の状態では、シャーシブラックでアンダーコートされているのが一般的です。

しかし雨水や塩分が付着して、洗車もしないまま放置すると、コーティングも剥がれてきます。そのため、運転する環境によっては、こまめにアンダーコートを施工する必要があります。

アンダーコートの効果やメリット

アンダーコートの効果で、まず挙げられるのが防錆効果です。車の下回りに水分や塩分の進入を防いで、錆によるパーツの腐食を防止します。また防錆効果以外にも、アンダーコートには以下の効果やメリットがあります。

車の下回りは、小石や砂を巻き上げて傷が付きやすい部分です。下回りにアンダーコートを施工すれば、小石などの飛散物による傷を防止できます。

またアンダーコートを施工すると、走行中の衝撃を被膜が受け止めたり、衝撃音も吸収してくれたりします。

そのため、アンダーコートを施工することで、車の振動をやわらげたり、防音効果があったりします。

アンダーコートの料金は1万円～2万円が相場

アンダーコートの料金は、1万円〜2万円ほどが相場です。アンダーコートはエネオスなどのガソリンスタンド、タイヤ館やオートバックスといったタイヤ専門店、トヨタやスズキといった自動車ディーラーで施工できます。

ガソリンスタンドやタイヤ専門店、またはカー用品店でしたら1万円〜2万円ほどで施工できる場合がほとんどです。自動車ディーラーの場合、車に合わせて丁寧に対応してくれるので、コーティング料金が少し高くなります。

施工には、2時間〜3時間ほどの時間が必要です。お店が混んでいると、さらに待ち時間も発生するので、事前に予約してから店舗に行きましょう。

また業者を選ぶ際は、近所の店舗から複数の無料見積をもらい、サービス内容や料金を比較するのがおすすめです。

車の下回りの錆を防ぐには、こまめな洗車も大切

車の下回りの錆を防ぐには、コーティング以外にもこまめな洗車も大切です。コーティングをすると確かに錆びるリスクは減りますが、それでも雨水や塩分を放置するとコーティングの効果が弱くなります。

せっかくコーティングをしても効果が弱くなると、車の下回りが錆やすくなります。そのため、洗車はこまめに行いましょう。またコーティングの効果が弱くなると、アンダーコートを施工する頻度が早くなるため、出費がかさみます。

降雪地帯や沿岸部、水たまりの多い道路を走行したあとは、車の下回りに水分や塩分が付着しています。これらの場所を運転したあとは、できるだけ早めに洗車するようにしてください。

車の下回り防錆コーティングについてのまとめ

車の下回りに錆が発生すると、パーツの腐食が進んで、陥没したり穴が開いたりするので、できるだけアンダーコートを施工しましょう。特に降雪地帯や沿岸部にお住いの人、通勤やプライベートで頻繁に車を運転する人は、アンダーコートの施工をおすすめします。