洗車機のメリットとデメリット|洗車機の種類や使い方、注意点も解説 

メンテナンス

高価な買い物である車は、できるだけ綺麗な状態で長く乗りたいものです。そこで欠かせないのが、洗車になります。

洗車方法には、洗車機・手洗い・業者に依頼の3つがあります。そのなかでも今回は「洗車機」に焦点を当てて、メリット・デメリットについて解説していきます。

洗車機の種類から基本的な使い方まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

洗車機のメリット

洗車に洗車機を利用する大きなメリットは、労力をかけずに短時間で安く洗車ができるという点です。

洗車にかける労力が少ない

手洗い洗車の場合、水洗い〜拭き上げまで、全ての工程を自分で行わなけれなばなりません。しかし洗車機の利用で必要な労力は、最後の拭き上げのみです。

洗車機の風圧である程度の水分を飛ばしてくれるので、軽い拭き取りだけで済ませられます。

最小限の労力で洗車が済むのは、洗車機を使うメリットとして最も大きなポイントです。

洗車時間の短縮

手洗いで車を洗車するとなると少なくとも30分以上はかかりますが、洗車機の場合、早ければ5分ほどで済むため、効率は断然良いと言えます。

ワックスやコーティング洗車でも10分〜15分程度で洗車が済むので、時間がなくても洗車を済ませることができます。

もちろん洗ったあとは水滴を拭き取る作業が必要ですが、洗う作業時間を考慮すると、そこまで負担になることはありません。

料金が安い

洗車機の場合、コースにもよりますが、相場は1,000円程度と安く、シャンプーのみであればスリーコインで済む場合が多いです。

手洗いで洗車をする場合は、洗車グッズを揃える必要があり、ホームセンターやネットショップなどで買うと、やはり専用の洗浄品だけあって相応の料金が掛かってしまいます。

グッズ代や商品を買いに行く時間がかからないので、洗車機の利用はコストパフォーマンスが非常に良いと言えます。

洗車機のデメリット

洗車機のデメリットは洗車傷が付くことや、手洗い洗車と比べると洗い上がりが丁寧ではないことです。

洗車傷が付くこともある

洗車機は、専用の回転ブラシが車体を擦るようにして洗車を行います。

最近の洗車機は傷がつきにくいように改良されている機械も多くありますが、ブラシの摩擦だけでなく、車に付着しているホコリやゴミとの摩擦による細かい傷がついてしまう場合もあります。

仕上がりは手洗いよりも粗い

昨今、布やウレタン、ゴムタイプなどが素材の洗車機が増えてきており、それぞれ洗浄力も高くなっています。

しかし、車によって形状が様々なので、細部まで完璧に汚れを落とすことはできません。

ブラシが届かないリアワイパーやボディの隙間、ドアミラー、ホイール、テールスポイラー下の洗い残しは手洗いで行うのがベストです。

頑固な汚れは落としきれない

放置して時間がたった水垢やウロコ、油膜などは洗車機では洗浄しきれません。そのような汚れは手洗いで落とす必要があります。

洗車機はこまめなメンテナンスに向いているので、前回の洗車から時間が空いてしまったのなら手洗いのほうが確実に綺麗になります。

油膜や水垢などは落とすのが非常に厄介です。油膜や水垢の落とし方については下記それぞれの記事で詳しく解説しています。

洗車機を使える場所

洗車機を使える場所は、主にガソリンスタンドやコイン洗車場です。

ガソリンスタンド

洗車機を使うなら、真っ先にガソリンスタンドを思い浮かべる人も多いと思います。

ガソリンスタンドの洗車機には、セルフ洗車機とスタッフ用の洗車機、ドライブスルー洗車機を利用する場合が多いです。

セルフ洗車機・スタッフ用の洗車機

セルフ洗車機とは、お客さんが自分で使う洗車機です。それとは別に、スタッフが洗車サービスの提供に使う、専用の洗車機があります。

無人のガソリンスタンドの場合は、セルフ洗車機を使うのがほとんどです。スタッフ用の洗車機は、客個人で使えないので注意してください。

ドライブスルー洗車機

ドライブスルー洗車機は、基本的にはセルフ洗車機と一緒です。広めのガソリンスタンドに設定されていることが多く、洗車後に拭き上げを行うためのスペースが広めに取られています。

洗車機自体が屋根で覆われておりスペースも広いため、後続の車を気にすることなく落ち着いて作業しやすい環境です。

コイン洗車場

コイン洗車場とはセルフスタイルの洗車施設のことで、ドライブスルー洗車機と同様に、自分で洗車します。

コイン洗車場では洗車機の使用に加えて、手洗い洗車や車内清掃ができるところも存在します。

セルフ洗車機のコースについて

セルフ洗車機には、様々なコースがあります。ここではセルフ洗車機のコースについて解説するので、自分で車を洗う際の参考にしてください。

水洗い洗車コース

水だけを使って、回転ブラシで洗車するコースです。300円前後のリーズナブルな値段、短時間でできるコースなので、少し埃っぽいだけであれば十分に汚れを落とせます。

コーティングしている車でセルフ洗車機を利用する場合は、水洗い洗車を選んでください。

シャンプー洗車コース

水洗い洗車に、シャンプーを足したコースです。シャンプーの泡で、しっかりと汚れを落とすことができます。

水垢・油汚れ・泥汚れなどには、シャンプー洗車コースを選ぶのがおすすめです。値段は水洗い洗車と変わらず、リーズナブルで短時間の洗車ができます。

ワックスコート洗車コース

シャンプー洗車に、ワックスコーティングがセットになっているコースです。

車のボディにコーティングやワックスなどを施していない場合、短時間でワックスによる撥水効果が得られます。

値段も500円前後と、リーズナブルなのも嬉しいポイントです。ワックス効果のあるシャンプーを使うので、一往復で乾燥まで行える洗車機が多いです。

お店によっては「コーティングウォッシュ」と呼ぶところもあります。

撥水コート洗車コース

シャンプー洗車後に、撥水コートを行うコースです。撥水コーティングで水がコロコロと転がり、水捌けが良くなります。

通常の洗車より時間がかかりますが、1,000円前後で撥水効果が得られるのでコスパが良いです。また、ワックス洗車に比べると撥水効果が長く持続します。

ポリマーコート洗車コース

洗車後に、紫外線などからボディを保護する「ポリマーコート」を施すコースです。

紫外線や汚れからボディを保護する皮膜処理を施し、深い光沢を出すコースもあります。

ガラスコート洗車コース

洗車後に「ガラスコーティング」を施すコースで、撥水効果に加えて強い光沢感が得られます。

耐久性もあり長期間の効果が期待できますが、値段は2,000円前後と他の洗車機に比べて高めです。

洗車機・洗車場の選び方のすすめ

ここでは車の状態別に、おすすめの洗車機の選び方や使い方について解説していきます。

通常は「シャンプー洗車」か「撥水コート洗車」がおすすめ

特にコーティングやワックスを施していない車であれば、シャンプー洗車や撥水コート洗車がおすすめです。

汚れを落とすだけが目的なら、シャンプー洗車がリーズナブルです。雨水や汚れが気になるなら、1,000円前後払って撥水コート洗車にすれば撥水効果を得られます。

普段駐車する場所や、時期によっては以下の洗車コースの選び方がおすすめです。ぜひ参考にしてください。

  • シャンプー洗車:ガレージなど屋根がある場所で、普段から駐車する人
  • 撥水コート洗車:屋根がない場所で青空駐車をする人、梅雨や秋など雨が多い時期

コーティングした車はノンブラシタイプを選ぶ

ガラスコーティングをした車を洗車機で洗う場合、以下のポイントに注意してください。

注意点

A:コーティングしてから一ヶ月以上経過していること
B:ノンブラシタイプの洗車機を使う
C:水洗い洗車がおすすめ

ガラスコーティングをした後、被膜が完全硬化するには最低2週間は必要です。長い目で見ると、洗車機を使うのはコーティングしてから一ヶ月後にしましょう。

また、ナイロンブラシやプラスチックブラシは、コーティングを傷付ける恐れがあります。

ノンブラシタイプの洗車機であれば、コーティングに傷が付く心配はありません。

コーティングをした車は汚れが落としやすいのでシャンプーの必要がなく、水洗いコースで綺麗になります。

ガラスコーティングをした車の洗車に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。

じっくりと洗車したい場合は「コイン洗車場」を選ぶ

洗車機は、細かい箇所まで汚れが落とせないのがデメリットです。もしも隅々まで車を綺麗にしたいのなら、コイン洗車場を選びましょう。

コイン洗車場には洗車機のほかに、手洗い洗車専用のスペースが設けられています。洗車に必要なアイテムを自分で用意すれば、手洗い洗車が可能です。

洗車機で洗ったあと、気になる箇所があれば手洗い洗車でカバーしてください。

また、車内清掃に最適なバキューム掃除機を用意している場所もあります。洗車機で車の外側を洗い終わったあと、掃除機で車内清掃することも可能です。

セルフ洗車機の使い方と注意点

ここではセルフ洗車機の基本的な使い方と、注意点について解説していきます。

使い方

洗車機によって使い方は異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。

  1. 希望の洗車コースを選択する
  2. 料金を支払う
  3. サイドミラーをたたんだり、アンテナを収納したりする
  4. 洗車機の中に車を移動して、エンジンを止める
  5. 洗車が完了したら、車を拭き上げ用のスペースに移動する
  6. 乾拭きして水気が無くなったら完了

洗車をする際は、洗車機にあるパネルを操作して、コースやオプションを選択します。料金は、どの洗車機も前払いです。

先客がいる場合は、前の車の洗車が終わるのを待ってください。待っている間に、サイドミラーをたたんだり、アンテナを収納したりなど、洗車機するための準備をします。

自分の番になったら、音声ガイドの指示に従って車を洗車機へと移動させます。エンジンを停止したあと、窓が開いていないかも確認してください。

あとは、洗車が終わるのを待つだけです。洗車が終わって指示が出たら、車を拭き上げ用のスペースに移動させます。

車が濡れたままだと水垢の原因になるので、丁寧に乾拭きをしてください。

注意点

洗車のメニューをパネルで選択する際に、「装備品選択」という項目があります。

車の装備品で、該当するものがある場合は必ず選択してください。主に以下の4つの項目があります。

  • フロントガード
  • ドアミラー
  • フェンダーミラー
  • リアワイパー

装飾品の破損の防止のため、洗車ブラシが考慮して動くので、必ず選び間違いをしないでください。

ちなみに、ラリーカーやGTカーのような大型スポイラーやGTウイングなどの部品は、装備品選択を選んでも洗車機では使えない場合があります

洗車機についてのまとめ

  • 洗車機のメリットは、労力をかけずに短時間で安く洗車ができるところ
  • 洗車機のデメリットをカバーするなら、コイン洗車場がおすすめ
  • ガラスコーティングをした車は、ノンブラシタイプの洗車機で水洗いコースを選ぶ

コーティングをしていない通常の車であれば、シャンプー洗車や撥水コート洗車がおすすめです。

装備品が目立つ場合は、必ず「装備品選択」を忘れずに洗車してください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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