フロントガラスのコーティング剤の選び方、自分で施工する手順を紹介
雨天時の運転は視界が確保しづらくなります。そんな時に活躍してくれるのが、フロントガラス用のコーティング剤です。
フロントガラスにコーティングを施工することで、雨天時でも雨粒を弾いて視界をクリアにするため安全運転に繋がります。
コーティング剤はどれを選んで良いのか?自分でコーティングを施工する際、どんな手順で行えば良いのか?分からない人もいると思います。
この記事では、コーティング剤の選び方や自分で施工する際の手順、フロントガラスにコーティングをする際のデメリットや注意点について解説していきます。
【関連記事】
目次
車のフロントガラスのコーティングは撥水タイプがおすすめ
車の窓ガラスにコーティングを施工する際、大きく分けて「撥水タイプ」と「親水タイプ」が存在します。
フロントガラスのコーティング剤は、撥水タイプを選んでください。
撥水タイプは雨水を粒状にして弾き、窓ガラスや車のボディに水滴を付着させない効果があります。
フロントガラスに撥水コーティングを施工すると、走行中の風がフロントガラスに吹き付けることで、玉のようになった水滴を飛ばして視界をクリアにしてくれます。
親水タイプは水と馴染みやすい性質があるので、雨水がガラスや塗装面に付着した瞬間に、水を滝のように垂れ流していきます。
親水コーティングは水を滝のように垂れ流すので、撥水コーティングと比べると視界がクリアになりにくいです。
そのため、フロントガラスのコーティングには、撥水タイプを施工するのがおすすめです。
撥水コーティングの種類と選び方
こちらでは、撥水コーティングの種類と選び方について解説していきます。
撥水コーティングの成分には、「フッ素系」と「シリコン系」の2種類があり、特徴は以下の通りです。
シリコン系 | フッ素系 | |
---|---|---|
特徴 | フッ素系と比較すると、扱いやすく初心者におすすめ | 被膜が固く、油膜などの油汚れにも強い性質を持っている |
料金相場 | 1,000円前後 | 約2,000円~4,000円 |
持続期間 | 約1ヶ月 | 約3ヶ月 |
メリット | ・撥水性が高い・価格がリーズナブル・乾燥にかかる時間が短い | ・耐久性が高い・効果の持続期間が長い |
デメリット | ・耐久性が低い・持続期間が短いため、施工する回数がフッ素系よりも多くなる | ・施工が面倒(シリコン系に比べて乾燥にかかる時間が長い)・価格が高め |
※料金や持続期間に関しては、あくまで目安です。購入するお店やコーティング後の環境で数字は変わります。
シリコン系
シリコン系のなかには1,000円未満のものもあり、油膜除去剤を塗れば効果も落ちるので、もしも失敗しても再施工しやすいです。
「とりあえず試しに自分でコーティングしてみる。」という人には、シリコン系をおすすめします。
フッ素系と比べると摩擦抵抗が少なく、ワイパー傷が気になりやすい人はシリコン系を施工してください。
持続期間は短いですが撥水性が高く、こまめにコーティングするのが面倒に感じない人には、シリコン系がおすすめです。
シリコン系の撥水コーティングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
フッ素系
フッ素系は持続期間が長く、こまめに施工するのが面倒に感じる人におすすめです。
丈夫な被膜を形成して耐久性が高いため、一度施工すれば3ヶ月間は効果が持続します。
シリコン系よりも価格は高いですが、持続期間を考えればコスパは悪くありません。
施工する際は乾燥に時間がかかるので、時間にゆとりを持って行いましょう。
フッ素系の撥水コーティングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
自分でフロントガラスにコーティングする簡単な方法
市販のコーティング剤を使って自分でコーティングする場合は、以下の手順で行ってください。
前提として、コーティングは綺麗なガラスに塗らないと意味がありません。必ず洗車をして汚れを落としてから、コーティングを施工してください。
洗車後はフロントガラスの水分をよく拭き取って、乾いた状態でコーティングを施工しましょう。撥水効果にムラが出ないよう、万遍なくコーティング剤を塗ってください。
フロントガラスに撥水コーティングをするデメリットや注意点
フロントガラスに撥水コーティングを施工する際に、デメリットや注意点があります。それは、運転支援システム搭載車には、撥水コーティングは使えない可能性があることです。
現在では、衝突被害軽減ブレーキといった、運転支援システムが搭載されている車両が多く存在します。
この運転支援システムに欠かせないのが、カメラやセンサーです。カメラやセンサーなどが前方の視界を検知するため、運転支援システムが作動します。
たとえば撥水コーティングを施工すると、フロントガラスに設置したカメラが、正常に動かない可能性があります。
撥水コーティングによって、雨粒が小さな水滴になります。その水滴がガラスの上に残ったり転がって動いたりするため、カメラが物体を正しく検出できない可能性があります。
実際に自動車メーカー・スバルのアイサイトには、撥水コーティングをしない旨の注意書きが記載されています。
もちろん全ての自動車メーカーで、一概に撥水コーティングが禁止されているわけではなく、メーカーや車種によります。
運転支援システムを搭載した車両のフロントガラスに、撥水コーティングを施工する場合は、車の購入時にディーラー等のスタッフに確認してください。
フロントガラスのコーティング剤の選び方についてのまとめ
- フロントガラスのコーティングは撥水タイプがおすすめ
- 撥水タイプの「フッ素系」と「シリコン系」のうち、自分の状況に合うものを選ぶ
- 運転支援システム搭載車に撥水コーティングを施工する際は、ディーラーにOKか確認する
フロントガラスにコーティングを施工することで、雨天時でも雨粒を弾いて視界をクリアにするため安全運転に繋がります。
車を購入したタイミングで、撥水コーティングを施工して繰り返すことで、フロントガラスを常に綺麗な状態に保つことができます。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。