車の防音対策|DIYの施工方法、本格的な防音対策はプロの業者へ

メンテナンス

走行中、騒音が気になると、なかなか運転に集中できません。 車は経年劣化とともに、どこかのパーツに不具合が生じていき、それが原因で騒音が生じることがあります。

騒音と言っても種類は様々あり、音によってはパーツ自体に異常があるかもしれません。

この記事では、気になる車の騒音例やDIYでできる防音対策、防音対策についてのよくある質問について解説していきます。

気になる車の騒音例

車の騒音は、以下のパターンが存在します。

  • エンジン音:エンジン内の摩擦音やエンジンをかける際の発火音が原因で、音がエンジンルームで反響する
  • ロードノイズ:道路とタイヤの摩擦音や、水しぶきや小石が跳ね、車体の内側にあたる音
  • ビビリ音:「ビビビ」「ジジジ」「カタカタ」といった、ドアやハッチ、ダッシュボード等から伝わる振動音
  • 風切り音:「ヒューヒュー」といった、ドアの隙間から風の出入りで鳴る音
  • 雨音:車のルーフ(天井)に当たる雨音や、金属で叩くような音

DIYでできる車の防音対策

車の防音材はホームセンターで購入でき、DIYである程度は対策できます。こちらでは、DIYでできる車の防音対策について解説していきます。

エンジン音

エンジン音が気になるのであれば、ボンネットの裏に静音シートを貼りましょう。静音シートはアルミガラスクロスの不織布でできており、エンジン音を吸収して反響を防いでくれます。

静音シートを、ボンネットの裏で空間になっているところを覆うように貼ってください。そして、縁をテープで留めるだけで効果的に防音できます。

ロードノイズ

ロードノイズは、防音マットが効果的です。たとえば防音マットは厚みがあるため、ロードノイズを吸収するのはもちろん、足の疲れも軽減することができます。

また、トランクルームやスペアタイヤの収納スペースも、ロードノイズを反響させる原因です。そこに、シートを貼ることでロードノイズを軽減できます。

ビビリ音

ダッシュボードからのビビリ音を防ぐには、ゴム状のチューブをダッシュボード奥の隙間に埋めます。

ドアやハッチからのビビリ音には、シリコンシールを貼ることで解決します。 どれも価格は1,000円程度と手頃な価格で購入することができます。

音の発生源を探すのに時間がかかるかもしれませんが、発生源を正しく把握し、適切な対処ができるようにしておきましょう。

風切り音

風切り音は、ボンネットの開口部やドア周りで発生するので、ゴムを新しくするかドアエッジなどに新しくゴムを追加しましょう。

また、ドアエッジ部分に防音材を張ることで風の侵入を抑えることができ、風切り音も抑えることができます。 専用のゴムやフィン、テープなどの多くは500円〜2,000円ほどの価格帯で販売されており、挟み込むだけで対処ができるものもあります。

雨音の対策にはデッドニングを

雨音対策は、ルーフ(天井)にデットニングを貼るのが効果的です。一度天井を剥がした状態にしてから、制振材を貼り吸音材で補強します。

作業には時間がかかり、貼り付け作業の難易度は高いです。 上手く貼り付けることができない場合もあるので、デットニングを貼る場合は業者に依頼してください。

本格的な防音対策は業者にお願いする

DIYでもある程度の騒音は軽減できますが、本格的な防音効果を求めるなら、プロの業者にお願いするのがおすすめです。

ルーフの防音はもちろん、フロア・ボンネット・トランクなど、細かい箇所を施工してくれます。

たとえばフロアでしたら、座席を取り外して既存のカーペットを剥がし、その下に防音材を貼って加工してくれます。

ただし効果は高いですが、その分費用も高額です。フロアだけなら1台あたり7〜15万円ほど、ルーフのデットニングは10万円ほど、車両全体を施工した場合は20〜30万円ほどの費用がかかります。

明らかに音がおかしい場合はパーツに異常があるかも?!

騒音だと思っていたら、実は異音だった場合は注意が必要です。明らかに音がおかしい場合は、エンジンやブレーキなどのパーツに異常があるかもしれません。

異音が鳴ったままの状態を放置するのは、パーツの異常や故障を放置するのと同じなので、運転中に事故を起こす危険性が高くなります。

「ある日、急に騒音がするようになった」
「今までの騒音と違和感がある」

こういう場合は、ただの騒音ではない可能性があるので、業者に点検をお願いしましょう。

車の異音については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車の防音対策についてのよくある質問

こちらでは、車の防音対策についてのよくある質問に答えていきます。

Q
デッドニングは意味がないと聞きましたが本当ですか?
A

プロの業者が施工しないと意味がないです。

デッドニングの作業は難易度が高いため、慣れていない素人が施工すると意味がないかもしれません。遮音シート、デッドニングの施工はプロに依頼しましょう。

Q
車の防音する際の費用はいくらくらいかかりますか?
A

車両全体を施工するなら、DIYで1〜2万円ほど、業者で20〜30万円ほどかかります。

車の防音対策についてのまとめ

  • 車の気になる騒音としては、エンジン音・ロードノイズ・ビビリ音など
  • 気になる騒音はDIYで対策してみる
  • DIYでも効果がない、本格的に防音対策をするならプロの業者に相談する

車の騒音が気になる場合は、とりあえずDIYで対策してみてください。それでも効果を感じない場合は、プロの業者に相談しましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

インタビュー記事

ピックアップ記事

関連記事一覧