車のバッテリーの最適な充電方法は、こまめな走行!緊急時の充電方法も解説
車のバッテリーは、安全なドライブをするために重要なパーツです。電力が足りないとセルモーターが動かず、エンジンを始動させることができません。
バッテリーを定期的に充電しなければ、車が動かなくなることもあります。では、どのようなタイミングでバッテリーを充電すれば良いのでしょうか。
この記事では、バッテリーを充電するタイミングや充電方法などについて、詳しく解説します。
目次
バッテリーの充電が必要なタイミングは「バッテリー上り」と「寿命」
バッテリーの充電が必要になるタイミングとして、バッテリーが上がったときと、バッテリーの寿命が挙げられます。
こちらではバッテリーが上がる原因と、バッテリーの寿命について解説していきます。
バッテリーが上がったとき
バッテリーが上がると車が動かないため、充電をしなければいけません。バッテリーが上がる原因は、人為的ミスやバッテリーの寿命です。
以下の行為を行うと、バッテリーが上がってしまうので注意してください。
- 半ドアやライトの消し忘れによる過放電
- 長い間エンジンをかけなかったことによる放電
エンジンがかからなかったり、ライトやランプが付かなくなってしまった場合はバッテリーが上がってしまっている可能性が高いです。
バッテリーの寿命
バッテリーの寿命が近い場合は、充電してから新しいバッテリーに交換しましょう。一般的な普通自動車の場合、バッテリーの性能や走行距離にもよりますが2〜5年が寿命です。
以下のような症状を感じた場合は、バッテリーの寿命が近いと思ってください。
- セルモーターの音が弱く、遅い
- パワーウィンドウやメーターなどの動きが遅い、動かない
- ライトやランプが点かない 、暗くなる
- 電圧計でバッテリーの電圧が「12.6V」以下を示したとき
もしも以上のような症状が出たときは、バッテリーを充電してから、バッテリー性能を一定まで回復させます。その後、なるべく早めにバッテリーを交換してください。
バッテリーの充電は、こまめな走行を心がける
バッテリーの充電は、こまめな車を走行させることです。車は走行してもしなくても放電されるため、しばらく使わずにいるとバッテリー上がりを引き起こしてしまいます。
エンジンには発電機が備わっているので、走行できる状態のときは、車を走らせて充電しましょう。
バッテリーを、効率良く充電する走行方法は、以下を参考にしてください。
- 時速50kmほどのスピードで20分以上走行する
- カーステレオやライトはできるだけ使用しない
普段あまり車を運転しない人も、1〜2週間に1回は車を走らせて、定期的にバッテリーを充電させましょう。
緊急時のバッテリーの充電方法
これから外出するとき、もしくは出先でバッテリーが上がると、急いで充電をしなければいけません。
緊急時のバッテリーの充電方法としては、以下の3つが挙げられます。
- ジャンプスターターを使用する
- ブースターケーブルで電力を分けてもらう
- ロードサービスを呼ぶ
ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとは、バッテリーが上がったときに一時的に電力を供給して、エンジンをかけられるようにするアイテムです。
スマホのモバイルバッテリーのような感覚で、外付けできるバッテリーのため、ジャンプスターターの電気を供給してエンジンを始動します。
ブースターケーブルで電力を分けてもらう
もしも車を2台以上所有している場合は、ブースターケーブルを使用して他の車から電力を分けてもらうこともできます。
震災などの緊急時にバッテリーが上がったときは、他の車からバッテリーを分けてもらう手段として有効です。
ロードサービスを呼ぶ
出先でバッテリーが上がり、充電しなければいけない場合は、加入している生命保険やJAFなど、ロードサービスに連絡しましょう。
急なバッテリー上がりなどの緊急時対策のほか、バッテリーの劣化や寿命をチェックしてくれる場合があります。料金が発生しますが、車のメンテナンスを兼ねることにも繋がります。
車を走行しないときは、充電器を使用してバッテリーを充電する
普段からあまり車を運転しない場合、放電してバッテリーが上がるのを防ぐため、充電器を使用してバッテリーを充電する方法があります。
充電器を使用してバッテリーを充電する際は、以下の3つに注意してください。
- 電圧など充電器が車のバッテリーに対応しているかチェックする
- 充電する際はバッテリーを車から外す
- 充電時間に気を付ける
充電器が車のバッテリーに対応しているかチェック
これから充電器を購入するときは、自分の車のバッテリーに合うか確認しましょう。
一般的な自家用車の場合、電圧は12Vの場合が多いです。ハイブリット車等はV数が違う場合があるので、念のためにチェックしておいてください。
充電時はバッテリーを車から外す
バッテリーを車載のまま充電すると、以下のような問題が発生する恐れがあります。
- プラスとマイナスを間違えた場合、車内の電子機器が故障
- 過充電してしまった場合、水素ガスの飛散・液漏れが起こる
また過充電をすると、バッテリーが破損する恐れがあります。充電をする前に、充電器の説明書を必ず確認しておきましょう。
バッテリー充電の所要時間を把握しておく
充電の所要時間は「完全充電」と「急速充電」の2パターンで異なります。
完全充電の場合は自分でも行うことができますが、急速充電を素人が行うのは大変危険です。必ずプロに依頼して任せるようにしてください。
- 完全充電:ゆっくり時間をかけて充電する方法。所要時間は10時間程度
- 急速充電:バッテリー上がりなどの際に短時間でエンジンを始動可能にするための充電方法
急速充電の所要時間は、ディーラーや整備工場などお店によって多少異なります。
バッテリー充電器とジャンプスターターの違い
バッテリー充電器とジャンプスターターは、似たように感じますが実は違います。
ジャンプスターターはバッテリーが上がったとき、すぐに車を動かしたいときに、スターターから電気を供給してエンジンを始動させるアイテムです。
一方でバッテリー充電器は、バッテリーが上がらないようにコンセントに繋いで、普段から電気を供給しておくためのアイテムになります。
スマホで例えるなら、ジャンプスターターがモバイルバッテリー、バッテリー充電器が家庭用充電器のようなものです。
車のバッテリーに関する、値段のあれこれ
こちらでは車のバッテリーに関する、物の値段について解説していきます。バッテリー本体やジャンプスターターは、車の性能や電圧によって値段が大きく異なります。
あくまで目安ですが、バッテリー本体やジャンプスターターなどの値段は、以下の表を参考にしてください。
モノ | 値段の目安 |
---|---|
バッテリー本体 | 4,000円~40,000円程度 |
ジャンプスターター | 6,000円~30,000円程度 |
充電器 | 3,000円~20,000円程度 |
ブースターケーブル | 1,000円~2,000円程度 |
ちなみにバッテリーの交換を、ディーラーや整備工場などの業者に依頼する場合、必要な工賃は1,000円〜3,500円程度が相場です。傾向としてはガソリン車が安く、電気自動車やハイブリッド車などが高くなります。
また古くなったバッテリーについてですが、業者のなかには交換の際に無料で廃棄してくれる場合があります。仮にお金がかかったとしても、3,000円を超えることはまずないでしょう。
車のバッテリーの充電についてのまとめ
- 基本的に普段から車を運転していればバッテリーが上がる可能性は低い
- 経年劣化で寿命が近いときはバッテリーを交換する
- 自分で対処できないときはプロに相談する
基本的に普段からこまめに車を運転していれば、バッテリーが上がる心配はまずありません。バッテリーの寿命が近いと感じたら、ディーラーや整備工場に相談してみましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。