AT車(オートマ車)とMT車(マニュアル車)の違い!免許を取るならどっち?
車には大きく分けて、AT車(オートマ車)とMT車(マニュアル車)の2つの車両が存在します。多くの人が取得する普通免許でも、AT限定かMTの2種類があります。
現在ではAT車の普及が多く、基本的にはAT限定で免許を取得しても問題ありません。しかし、環境によってはMT免許を取得しておいた方が良い場合もあります。
この記事では、AT車とMT車の違いから、AT限定免許とMT免許のメリット・デメリット、どっちの免許を取得するのが良いのかについて解説していきます。
目次
AT車(オートマ車)とMT車(マニュアル車)の違い
AT車(オートマ車)とMT車(マニュアル車)の違いについてですが、AT車の方が操作が簡単なところが決定的な違いです。
MTとは「マニュアル・トランスミッション」の略、ATは「オートマチック・トランスミッション」の略です。
2つの車両の決定的な違いは、MT車にはクラッチがついていて、AT車にはついていないところで、操作方法が大きく異なります。
MT車を安定して走行させるためには、以下の操作が必要です。
この操作を誤ると、エンジンが停止したり車が急加速したりします。クラッチの操作は、MT車を初めて運転する人には難しく感じるかもしれません。
対してAT車は、クラッチの操作を自動で行うため、発進するときはアクセルを踏むだけで済みます。そのため、MT車よりもAT車の方が簡単に運転できます。
AT限定免許のメリット・デメリット
こちらでは、AT限定免許のメリットとデメリットについて解説していきます。
AT限定免許のメリット
AT限定免許のメリットは、以下の3つです。
- 運転操作が簡単で楽
- 免許を取るときの費用がMT免許よりも安い
- 国内で販売されている車はAT車が多いため様々な車種が選べる
AT車は、クラッチやギアを自動で入れ替えてくれます。運転技術に自信のない人でも、車の操作が簡単です。
免許を取得する際も、費用はAT限定の方がMTよりも、1〜2万円ほど安く済みます。また、車の購入もAT車の方が車種も多く色々な車種を選べます。
AT限定免許のデメリット
AT限定免許のデメリットとして、MT車を運転することができないところです。
就職などでMT免許が必要になる場合は、「AT限定解除」が必要です。再び自動車教習所で講習を受けるため、費用や時間がかかります。
軽トラを含むトラックは、マニュアルが多いので運転できません。
MT免許のメリット・デメリット
こちらでは、MT免許のメリットとデメリットについて解説していきます。
MT免許のメリット
MT免許のメリットは、以下の5つです。
- MT免許があればAT車にも乗れる
- MT免許必須の求人に応募できる
- 海外でレンタカーを借りる場合でも問題が生じにくい
- 車好きは楽しく運転できる
- アクセルとブレーキペダルを踏み間違えにくい
MT免許ではAT車も運転できるので、特別な車種でなければ運転できる車の幅が広がります。
また、AT車が普及していない国では、MT車しかレンタルできない場合があります。頻繁に海外で仕事したり旅行したりする人は、MT免許を取得してきましょう。
MT免許のデメリット
MT免許のデメリットは、以下の3つです。
- クラッチの操作が難しい
- 選べる車種が少ない
- AT限定に比べて免許取得の費用が高い
MT車は手動でギアやクラッチを入れるため、ある程度の運転技術が必要になります。運転技術に自信がなく、MT車を乗る必要がない環境ならAT限定がおすすめです。
また、国内のMT車の製造・販売は減少傾向にあり、選べる車種は多くありません。免許取得の費用については、MTの方がAT限定よりも1万〜2万円ほど高くなります。
【結論】免許証はAT限定かMT、どっちが良い?
免許証はAT限定かMT、どっちが良いのか?基本的にプライベートでの運転だけなら、AT限定免許でかまいません。MT免許が必要な職業に就く、車好きの場合はMT免許を取りましょう。
基本的にはAT限定免許でOK
多くの人は、基本的にAT限定免許で大丈夫です。現在はASV(先進安全自動車)も普及しており、ドライバーの運転の負担も軽減してきています。新車を購入するときや、レンタカーを利用するときもAT車がほとんどです。
実家の車がAT車であったり、AT車を購入する予定であったりすれば、AT限定の免許で問題ありません。
車好き・車に携わる仕事をするならMT免許
車が好きで運転を楽しみたい人は、MT免許がおすすめです。クラッチやギアを両手両足で切り替えながら、車をコントロールできるのがMT車の特徴です。
車に携わる仕事をする人は、MT車のお客様のお車を預かることもあるかもしれません。その際に運転できないと困ります。
また、車の仕組みを理解する意味でもMT免許を取得しておくに越したことはありません。求人のなかにはMT免許取得が必要な仕事もあります。よく使用する車がMT車であることがわかったときは、早めにMT免許を取得しておきましょう。
MT車の免許が必要になったら「AT限定解除」を
何かしらの理由でMTの免許が必要になった、しかしAT限定の免許しかない、そんな場合は「AT限定解除」でMTの免許を取得することができます。
AT限定解除は、運転免許センターで手続きを行います。基本的には、教習所で4〜6時間程度の所内教習を2〜3日かけて受けて、運転免許センターで手続きを行うのが一般的です。
AT限定解除の受講費用は、教習所にもよりますが5万円ほどかかります。
ちなみに教習所に通わずに、運転免許センターで技能審査を直接受けることもできます。費用は3千円程度で済みますが、MT車の運転に慣れてない状態での合格はかなり難しいです。
教習所でMT車の操作に慣れてから、運転免許センターへ行くのが無難です。
AT限定免許とMT免許についてのよくある質問
こちらでは、AT限定免許とMT免許についてのよくある質問についてまとめました。ぜひ、参考にしてください。
運送業、施工管理、トラックやバスの運転手、自動車関連の仕事が挙げられます。
ただし、職業や職場によってはAT限定でも大丈夫な場合もあります。
AT限定の方が、免許取得者は多いです。
警察庁が公表している「運転免許統計・令和年版」によると、「令和5年中の都道府県別指定自動車教習所の卒業者数」は以下のようになっています。
- 限定なし:260,019(24.9%)
- AT限定:783,937(75.1%)
オートマ車(AT車)とマニュアル車(MT車)の違いについてのまとめ
- 運転の操作は、MT車よりもAT車の方が簡単
- プライベートだけの運転ならAT限定免許、車に携わる仕事をするならMT免許を取得
- AT限定免許取得者で、MT車の免許が必要になったら「AT限定解除」の講習を受ける
現在販売されている車の多くは、AT車です。そのため、免許も取得するならAT限定でかまいません。車好き、車に携わる仕事をするのであれば、MT免許を取得しましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。