無断駐車されたら張り紙しても大丈夫?無断駐車の対処法、罰則を解説

雑学

もしもある日、自宅やアパート・マンション、月極駐車場など、自分が普段使用している駐車場に、見知らぬ車が駐車していたら…。滅多にあることではありませんが、突然の出来事にどう対処して良いのか分からない人が多いと思います。

特に、一定の場所に人が集まる行事(初詣など)では、路上駐車をはじめとする駐車トラブルが後を絶ちません。

この記事では無断駐車の罰則をはじめ、無断駐車された場合の対処法についても解説します。ご自身も無断駐車することがないよう、今一度見直してみましょう。

無断駐車の罰則

自宅の駐車場など、私有地での無断駐車は道路交通法の適用はありません。道路交通法の場合はあくまで公道での適用となり、私有地では適用されないからです。

とはいえ、無断駐車自体は刑罰の対象です。無断駐車の場合は、刑法第130条前段に規定する「住居侵入罪」または「建造物侵入罪」が適用されます。

また、無断駐車している人に対して退去を求めても、受け入れようとしない場合は刑法130条に規定する「不退去罪」が適用される可能性があります。

【刑法第130条】
正当な理由がないのに人の住居若しくは人の看取する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求受けたのにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった物は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

引用:刑法 | e-Gov法令検索

また、無断駐車が原因で「出勤できない」「営業先に行けない」など、仕事に何かしらの支障や損失が発生したとします。

その場合は、刑法第234条に規定する「威力業務妨害」が適用される可能性も出てきます。

「威力業務妨害」の罰則は、刑法第233条の規定により3年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。

すぐにできる!無断駐車されたときの対処法

「自分が利用している駐車場に、ある日突然無断駐車された。」
そんな場合は、以下の方法で対処してください。

  • 管理会社や駐車場のオーナーに連絡する
  • ワイパー等に張り紙を挟む

管理会社や駐車場のオーナーに連絡する

月極駐車場の場合は管理会社、もしくはその土地の所有者であるオーナーに連絡しましょう。

月極駐車場内での無断駐車は、他の契約者が場所を間違えて駐車しているだけのケースもあります。他の契約者の勘違いであれば、管理会社やオーナーから契約者に対して、その旨を伝えてもらえば無断駐車は解決します。

管理会社やオーナーに連絡する際は、無断駐車をしている車のナンバー、車種、色、特徴、被害にあった日付などを記しておいてください。

ワイパー等に張り紙を挟む

自宅の駐車場に無断駐車された場合、無断駐車した車に張り紙をして、警告や注意を促す方法があります。ただし、張り紙をする際には、以下の点に注意してください。

  • 車体や窓ガラスにガムテープで貼らない
  • ワイパー等に張り紙を挟みこむ
  • 罰金を書いたとしても、法的な効力はない

張り紙をする際、車体や窓ガラスにガムテープで貼り付けてしまうと、剥がすときに跡が残って車の所有者と揉める可能性があります。

また「罰金●●万円」と書いたとしても、実際に罰金を請求できるわけではないので、法的な効力はありません。

張り紙に記載する内容は車の所有者に対して、無断駐車である旨がはっきり伝わるように書くのがポイントです。

しつこく無断駐車された場合の対処法

「管理会社やオーナーに注意してもらったのに、再び無断駐車された。」
「張り紙をしても、同じ車が何回も無断駐車してくる。」

そんな、しつこい無断駐車については、以下の方法で対処してください。

  • 警察への通報
  • 弁護士に相談する
  • 内容証明を送る

警察への通報

自宅の駐車場で無断駐車された場合は、「住居侵入罪」または「建造物侵入罪」で警察に通報できます。警察へ通報する際は、無断駐車をしている車のナンバー、車種、色、特徴などを伝えましょう。

しかし、私有地における無断駐車等のトラブルは、基本的に民事扱いです。「民事不介入」となるため、必ずしも警察が動いてくれるとは限りません。

弁護士に相談する

警察へ通報してもどうにもならない場合は、弁護士に相談しましょう。警察は無断駐車をやめさせることはできませんが、弁護士を立てることで相手と交渉することが可能です。

また、あまりにも悪質な場合は、損害賠償請求の訴訟を起こすこともできます。ただし弁護士を立てると、それなりの費用や時間がかかります。

内容証明を送る

しつこい無断駐車に対しては注意喚起を促す意味で、車の所有者を特定して内容証明を送る方法があります。

内容証明を作成する際は、以下の手順で行ってください。

無断駐車している状態の車を写真に撮影して日付や時間帯、ナンバープレート等を記録する
最寄りの地方運輸局に記録を提出して、車の所有者情報の開示請求手続きを行う
車の所有者情が開示されたら、内容証明をで警告文を送る

無断駐車した時間が分かれば、駐車料金の支払いを求めることもできます。自分で手続きを行うのが面倒だったり、不安があったりする場合は、行政書士に相談するのもおすすめです。行政書士の場合は、弁護士に相談するよりも費用を抑えられ、素早く対応してくれます。

無断駐車の防止には、カラーコーンや防犯カメラの設置を

無断駐車を防止する場合、たとえば「駐車禁止」と書いた紙をカラーコーンに貼って、駐車場に置いておくという方法があります。

また自宅の駐車場であれば、防犯カメラを設置して駐車場内を常に監視できる状態にすれば、無断駐車の抑止力になるので有効です。仮に無断駐車されても、内容証明を作成する際に役立ったり、車の盗難防止になったりします。

防犯カメラは高額なので、とりあえず手軽な抑止力が欲しい人は、ダミーの防犯カメラを設置するだけでも、無断駐車や盗難の抑止力になります。

月極駐車場の場合は、駐車場を選ぶ際に管理会社としっかりとコミュニケーションを取り、ちゃんとしている会社かどうか判断しましょう。

無断駐車の対処法についてのまとめ

  • 無断駐車は「住居侵入罪」または「建造物侵入罪」が適用される
  • 無断駐車された場合は、駐車場の管理会社やオーナーに連絡するか張り紙をする
  • しつこい無断駐車に対しては、弁護士に相談したり内容証明を送ったりする

月極駐車場で自分のスペースに無断駐車された場合は、オーナーや管理会社に連絡してください。自宅の駐車場に無断駐車された場合は、「住居侵入罪」が適用される可能性が高いのですぐに警察に通報しましょう。

しつこく無断駐車される場合は弁護士に相談したり、車の所有者を特定して内容証明を送ったりするのも有効です。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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