タイヤのメンテナンス 点検のタイミングやタイヤの洗い方について

メンテナンス

タイヤは、定期的にメンテナンスしなければいけません。傷や空気圧の確認はもちろん、汚れを放置するとタイヤの劣化につながります。

タイヤが劣化すると、パンクしたりバーストしたりする恐れがあり危険です。タイヤを確認するときのポイントを押さえ、汚れが目立っていたら洗浄しましょう。

タイヤメンテナンスが必要な理由

タイヤには色いろな汚れがつきやすいですし、小石なども挟みやすいです。タイヤは合成ゴムで作られているので、汚れを放置するとゴムが変質してしまいます。

特に土などの汚れは水分を吸収しやすく「加水分解」という反応を起こし、タイヤのゴムを劣化させやすいです。

タイヤが劣化すると寿命が縮まったり、バーストなどの重大な事故が起こったりするリスクがあります。タイヤのメンテナンスはこういった汚れを落とすほか、傷や空気圧も合わせて確認しておいてください。

タイヤの状態のチェックポイント

タイヤの状態を確認するときは、以下のチェックポイントを覚えておいてください。

  • 汚れが目立っていないか
  • タイヤに小石が挟まっていないか
  • 亀裂やヒビなど目に見えて傷ができていないか
  • スリップサインが出ていないか
  • プラットフォームが見えていないか(スタッドレスタイヤ)
  • 空気圧は適正か
  • ホイールが変形していないか

運転する頻度が多いほど、タイヤは劣化しやすく、汚れも傷もできやすいので、まずは目視でタイヤの状態を確認しましょう。

タイヤが摩耗してスリップサインが出ていたら、タイヤを交換しなければいけません。スタッドレスタイヤの場合は、プラットフォームがタイヤの限界を表します。

空気圧を適正にしないと、タイヤがバーストし走行できなくなる危険性があるので注意してください。

タイヤのメンテナンスと点検を行うタイミング

ここでは、タイヤの「汚れ」と「タイヤの傷や空気圧」に分けて、メンテナンスと点検をするタイミングについて解説していきます。

タイヤの汚れが目立った時

タイヤのメンテナンスは、汚れが目立ってきたときに洗うのがベストです。

注意点としては、石油系や強力な洗浄力をもつアルカリ性界面活性剤が含まれているカーシャンプーで、タイヤを洗ってしまうと傷ができる可能性もあるので中性洗剤に近いような成分のカーシャンプーで洗いましょう。

タイヤの傷や空気圧

またタイヤの傷やスリップサイン、空気圧に関しては、1ヶ月に1回のペースで点検しましょう。

空気圧が適正でなければ、空気を補充するタイミングです。傷が目立ったりスリップサインが見えたりしたら、タイヤごと交換してください。

タイヤを含めた車の日常点検に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

車の日常点検って何?目的と方法、必要な頻度を解説

タイヤの汚れの落とし方

タイヤの汚れに関しては、黒いゴムのタイヤ部分だけ洗えば良いわけではありません。車体がタイヤを覆っている部分の「タイヤハウス」や、タイヤの内側の「ホイール」も同じタイミングで洗浄してください。

タイヤを洗うときは長めのブラシやスポンジ、カーシャンプー(中性洗剤)を用意します。

タイヤハウス→タイヤ→ホイールの順番で洗いましょう。

タイヤハウスの洗い方

タイヤハウスとはタイヤと車体の間のスペースで、別名「ホイールハウス」とも呼びます。

タイヤハウスは、ピッチやタールを含めて頑固な汚れが付着していることが多いです。水洗いだけでは、なかなか汚れは落ちません。

カーシャンプーやピッチタールクリーナー、ブラシを使って以下のように洗うのがおすすめです。高圧洗浄機があれば、頑固な汚れも落としやすいです。

ホースでタイヤハウス内を水洗いする
ブラシにカーシャンプーをつける
ブラシでタイヤハウス内の奥まで汚れを取っていく
ホースでシャンプーの泡を洗い流す
頑固なピッチ、タールなどの汚れはピッチタールクリーナーで落としていく
ホースでクリーナーを洗い流す

タイヤの洗い方

タイヤ部分は、以下の手順で洗います。

ホースでタイヤ表面の汚れを水洗いしていく
ブラシに水をたっぷりかけて全体的にタイヤをブラシでこする
サイド部分をブラシでこする
接地部分をブラシでこする
タイヤに小石などが詰まっていないかチェックする

ブラシで汚れがとれないときは、カーシャンプーを使って落としてください。アルカリ性や酸性はゴムが劣化しやすいためカーシャンプーは必ず中性洗剤を使いましょう

高圧洗浄機を使うときは、50cmほど距離を置いて水をかけるようにしてください。

ホイールの洗い方

ホイール部分は、スポンジにカーシャンプーをつけて洗うようにしましょう。カーシャンプーをホイール部分に直接つけると、シミになる恐れがあります。

ある程度洗ったら、水洗いしてカーシャンプーの泡を落としてください。最後に乾いたタオルで拭きあげて、タイヤやホイールの水気をとります。

最後に

タイヤのメンテナンスと聞くと、空気圧や摩耗状態の確認を思い浮かべがちですが、汚れもしっかりと落とすようにしましょう。

汚れが目立ったら、タイヤを洗うタイミングです。中性のカーシャンプーやブラシを使い、今回紹介した洗い方を参考にしてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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