フロントガラスの凍結防止に有効な7つの対策|100均で買えるアイテムでも防げる

寒い冬の朝、急いでいるのにフロントガラスが凍っているせいで出発できない、という状況に遭遇したことはないでしょうか。
特に寒い冬場はフロントガラスが凍りやすくなりますが、いつ凍結するかまでの予測は立てられません。
しかし、フロントガラスが凍結する原因と対処法を知っておけば、急いでいてもすぐに対処できるので、この記事でぜひ押さえておきましょう。
今回の記事では、フロントガラスが凍ってしまう原因と凍結防止策についてご紹介していきます。
目次
フロントガラスが凍結する原因
フロントガラスが凍る原因は、「霜」と「放射冷却」です。気温が5℃以下で物体の表面が0℃以下になると霜がおり、放射冷却で冷えたフロントガラスに付着することで凍結します。
霜とは、空気中の水蒸気が夜間に冷えた地面や物体に触れて、その表面にできる結晶です。
放射冷却とは、日中に温められた地面の熱が、夜間に宇宙へ放出されるとともに気温が低下する現象です。夜になると昼間のうちに溜まった熱が地面から放射されるため、地面の温度が下がっていき、それに伴って地表に近い空気も急激に冷やされます。
つまり空気中の水蒸気が、放射冷却で冷えたフロントガラスに付着することで、フロントガラスが凍結します。
フロントガラスの凍結防止に有効な7つの対策
フロントガラスの凍結をあらかじめ防止するには、主に7つの対策方法があります。
- 凍結防止カバーを使う
- プチプチ(気泡緩衝シート)を使う
- 毛布やバスタオルをかける
- 屋根のある場所に駐車する
- 朝日が当たる場所に駐車する
- 油膜を除去する
- 撥水剤を使用する
凍結防止カバーを使う
カー用品店やオンラインストアで購入できる、凍結防止カバーを使いましょう。使い方は簡単で、前日の夜にフロントガラスにカバーをかけておくだけです。カバーの取り外しも簡単なので、運転する際にシートを回収すれば、すぐに車を動かせます。
凍結防止シートの種類は紐タイプや磁石タイプ、ドアに挟み込むタイプなどがあり、サイズやデザインなど種類が豊富です。
凍結防止シートは遮光用としての機能も兼ねていたり、車内が見えにくくなるためプライバシー保護にもなったりもします。
プチプチ(気泡緩衝シート)を使う
100均で購入できる、大きめのプチプチ(気泡緩衝シート)をフロントガラスに貼るだけでも、凍結防止はできます。プチプチの気泡には断熱効果があり、大気中で起こる放射冷却現象から温度の低下を防いでくれます。
夜、駐車をする前に、フロントガラスにプチプチ被せて、養生テープなどで止めるだけなので手軽です。
プチプチの凍結防止に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
毛布やバスタオルをかける
凍結防止カバーやプチプチをすぐに用意できない場合は、毛布で代用してもかまいません。使わない毛布があれば、フロントガラスにかけておきましょう。
このとき、毛布が風で飛ばされてしまわないように、紐でくくるのがおすすめです。石などの重しを置くと、フロントガラスに負荷がかかるので気を付けてください。
毛布が余分になければ、バスタオルなど厚みのあるタオルを使用してもかまいません。
屋根のある場所に駐車する
ガレージなど屋根がある場所に駐車できれば、フロントガラスの凍結は防ぐことができます。
雪や風、昼間と夜間の寒暖差に大きく左右されることがないため、霜や放射冷却の影響を受けにくくなります。
ただし、雪や風を避けられるからといって屋根から雪が落ちてくる可能性の高い場所などに駐車するのは危険です。絶対にやらないようにしてください。
朝日が当たる場所に駐車する
駐車場に屋根がない場合は、朝日が当たる方角(南東方面)にフロントガラスを向けて駐車しておきましょう。
解凍時間は「日の出から約1時間」が目安で、冬の日の出は6時30分〜7時頃です。フロントガラスに朝日が当たれば、8時過ぎには解凍できます。
油膜を除去する
フロントガラス上の油膜を除去することで、凍結を防ぎやすくなります。
水分は温度が0℃になると凍り始めますが、これは純粋な水分の場合です。空気中に飛散している水分の中には油分などの不純物が含まれており、もう少し高い温度から凍り始めます。したがって、油膜がガラス上についている状態ではガラスが凍結しやすくなってしまいます。
油膜を除去する方法に関しては、以下の記事で解説しています。
フロントガラスの油膜を簡単に除去する方法|綺麗に落とせる方法を実践紹介
撥水剤を使用する
フロントガラスに撥水剤を使用すると水が弾かれるので、ガラス表面が凍結したとしても、はがしやすくなります。
気温が低い状態でも効果を発揮する撥水剤が販売されているので、効果や値段など条件を確認してから購入してみてください。
フロントガラスには撥水コーティングは必須|タイプ別の使用方法をご紹介。
フロントガラスの内側(車内)の凍結防止対策
フロントガラスの凍結は、外側だけでなく、車内から発生する結露も影響します。また、車内の湿気の影響で内側も凍結する可能性もあるので、防止対策方法を紹介します。
- 車内の湿気をなくす
- 室内温と外気温の差をなくす
車内の湿気をなくす
車内の湿気が溜まっているときフロントガラスの内側に結露が発生します。
特に冬場はエアコンをかけることが多いため、温風により湿気が増えてしまいます。車に乗り込む際も靴や衣服に付着した雪から湿気が生じることもあるため、雪は落としてから乗車することが重要です。
また、ガラスに付着しているゴミやホコリなどは、水分を吸収します。その結果、ガラスに氷が張りやすくなるたえ、こまめに掃除をしておきましょう。
ガラスの内側にも撥水剤を施しておくことでより対策ができます。
室内温と外気温の差をなくす
フロントガラスの内側の結露・凍結は外気温との差でも生じます。特に冬場は車内の湿気と外気温の差が大きくなるため、結露が発生しやすくなります。
エンジンを切る前にドアを開けることで、蒸発した水分を外に逃がすことができますし、室内温と外気温を一定にすることができます。また、同時にエンジンを切るしばらく前に暖房も切っておくのも有効です。
フロントガラスの凍結防止方法まとめ
- フロントガラスが凍結する原因は、放射冷却によるもの
- 凍結防止にプチプチ、毛布やバスタオルも有効
- 油膜落としや撥水処理をしておくことも重要
フロントガラスが凍結すると、落とすのに手間がかかります。この記事で紹介した方法を参考に、フロントガラスが凍るのを防いでください。
忙しい朝もフロントガラスの凍結防止をすれば、スムーズに車を発進することができます。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。