フロントガラスの凍結防止方法!家にあるもの、100均の商品でできる凍結防止

メンテナンス

寒い冬の朝、急いでいるのにフロントガラスが凍っているせいで出発できない、という状況に遭遇したことはないでしょうか。

特に寒い冬場はフロントガラスが凍りやすくなりますが、いつ凍結するかまでの予測は立てられません。

しかし、フロントガラスが凍結する原因と防止策を知っておけば、急いでいるときでも慌てずに対処できます。

この記事では、フロントガラスが凍ってしまう原因と凍結防止策についてご紹介していきます。

フロントガラスが凍結する原因

フロントガラスが凍る原因は、「霜」と「放射冷却」です。気温が4℃以下で物体の表面が0℃以下になると霜がおり、放射冷却で冷えたフロントガラスに付着することで凍結します。

霜とは、空気中の水蒸気が夜間に冷えた地面や物体に触れて、その表面にできる結晶です。

放射冷却とは、日中に温められた地面の熱が、夜間に宇宙へ放出されるとともに気温が低下する現象です。夜になると昼間のうちに溜まった熱が地面から放射されるため、地面の温度が下がっていき、それに伴って地表に近い空気も急激に冷やされます。

つまり空気中の水蒸気が、放射冷却で冷えたフロントガラスに付着することで、フロントガラスが凍結します。

フロントガラスの凍結防止方法5選

こちらでは、フロントガラスの凍結を防止する、効果的な方法について詳しく解説していきます。

おすすめの凍結防止方法は、以下の5つです。

  • 凍結防止シートを被せる
  • 屋根のある場所に駐車する
  • ワイパーを立てておく
  • 撥水コーティングを施工する
  • 油膜を除去しておく

凍結防止シートを被せる

専用の凍結防止シートを、前日の夜にフロントガラスにかけておきましょう。そうすれば凍結を防げて、翌日にシートを回収するだけで出発できます。

凍結防止シートの種類は紐タイプや磁石タイプ、ドアに挟み込むタイプなどがあり、取り外しは簡単です。凍結防止シートは遮光用としての機能も兼ねていたり、車内が見えにくくなるためプライバシー保護にもなったりもします。

凍結防止シートには、サンシェードと兼用になっている商品も販売されています。サンシェード兼用の凍結防止シートを購入すれば、夏場の車内温度の上昇対策にもなって一石二鳥です。

凍結防止シートは、カー用品店やオンラインストアで購入できます。サイズやデザインも豊富なので、愛車に合った商品を選んでください。

屋根のある場所に駐車する

屋根のある場所に車を駐車すれば、フロントガラスの凍結を防止できます。

雪や風、昼間と夜間の寒暖差に大きく左右されることがないため、霜や放射冷却の影響を受けにくくなります。

ただし、雪や風を避けられるからといって屋根から雪が落ちてくる可能性の高い場所などに駐車するのは危険です。絶対にやらないようにしてください。

ワイパーを立てておく

放射冷却によりフロントガラスが凍結すると、ワイパーがフロントガラスに貼り付いてしまいます。

フロントガラスに貼り付いたままの状態で、無理矢理ワイパーを動かそうとするのは危険です。ワイパーゴムが剥がれたり、ワイパーブレードが変形してしまったりすることがあります。

そのため、冬場はフロントガラスの凍結防止策と並行して、ワイパーを立てておくと安心です。

撥水コーティングを施工する

撥水剤をガラスに散布してコーティング処理しておけば、ガラスの表面に水蒸気が付着することがなくなるので凍結防止に繋がります。

気温が低い状態でも効果を発揮する撥水剤が販売されているので、効果や値段など条件を確認してから購入してみてください。

油膜を除去しておく

フロントガラス上の油膜を除去することで、凍結を防ぎやすくなります。

水分は温度が0℃になると凍り始めますが、これは純粋な水分の場合です。空気中に飛散している水分の中には油分などの不純物が含まれており、もう少し高い温度から凍り始めます。したがって、油膜がガラス上についている状態ではガラスが凍結しやすくなってしまいます。

油膜を除去する方法に関しては、以下の記事で解説しています。

家にあるもの、100均の商品でできるフロントガラスの凍結防止方法

凍結防止シートがない場合は、家にあるものや100均の商品を代用して、フロントガラスの凍結を防止できます。

家にあるものや100均の商品は、以下の3つです。

  • 毛布、バスタオル
  • プチプチ(気泡緩衝シート)
  • アルミシート

【家にあるもの】毛布、バスタオル

凍結防止シートがない場合は、毛布やバスタオルなどで代用するのも効果的です。

使わなくなった古い毛布や、バスタオルが多めにある場合は、フロントガラスに被せておきましょう。このとき、風で飛ばされてしまわないよう工夫をしてください。

重りを置いてしまうとガラスに負荷がかかってしまうので、紐でくくるなどの方法をお勧めします。

【100均の商品】プチプチ(気泡緩衝シート)

大きめのプチプチ(気泡緩衝シート)をフロントガラスに被せるのも、凍結防止には有効です。

プチプチの気泡には断熱効果があり、大気中で起こる放射冷却現象から温度の低下を防いでくれます。そして、プチプチ自体は100均でも購入できます。

方法は、プチプチをフロントガラスに被せて、養生テープなどで止めるだけでOKです。また、プチプチをしっかりと固定するには、ワイパーやドアなどの隙間に挟んだりすると、より効果的です。

プチプチを使った凍結防止に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

【100均の商品】アルミシート

100均で販売されているアルミシートも、凍結防止には効果的です。

方法は、プチプチと同じやり方です。アルミシートでフロントガラス1面を覆って、養生テープなどで隙間なくしっかりと固定してください。

アルミシートをしっかりと固定するには、ワイパーやドアなどの隙間に挟んだりしましょう。

フロントガラス内側からの凍結防止方法

フロントガラスの凍結は、外側だけでなく、車内から発生する結露も影響します。また、車内の湿気の影響で内側も凍結する可能性もあるので、防止対策方法を紹介します。

  • 車内の湿気をなくす
  • 室内温と外気温の差をなくす

車内の湿気をなくす

車内の湿気が溜まっているときフロントガラスの内側に結露が発生します。

特に冬場はエアコンをかけることが多いため、温風により湿気が増えてしまいます。車に乗り込む際も靴や衣服に付着した雪から湿気が生じることもあるため、雪は落としてから乗車することが重要です。

また、ガラスに付着しているゴミやホコリなどは、水分を吸収します。その結果、ガラスに氷が張りやすくなるたえ、こまめに掃除をしておきましょう。

ガラスの内側にも撥水剤を施しておくことでより対策ができます。

室内温と外気温の差をなくす

フロントガラスの内側の結露・凍結は外気温との差でも生じます。特に冬場は車内の湿気と外気温の差が大きくなるため、結露が発生しやすくなります。

エンジンを切る前にドアを開けることで、蒸発した水分を外に逃がすことができますし、室内温と外気温を一定にすることができます。また、同時にエンジンを切るしばらく前に暖房も切っておくのも有効です。

フロントガラスの凍結防止方法についてのまとめ

  • フロントガラスが凍結する原因は、放射冷却によるもの
  • 凍結防止には凍結防止カバーや毛布、プチプチなどをフロントガラスに被せる
  • フロントガラス内側からの凍結防止も忘れずに行う

フロントガラスが凍結すると、落とすのに手間がかかります。この記事で紹介した方法を参考に、フロントガラスが凍るのを防いでください。

忙しい朝もフロントガラスの凍結防止をすれば、スムーズに車を発進することができます。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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