車のエアコンの臭いの原因は?効果的な臭い取り方法を紹介

メンテナンス

「車のエアコンから、酸っぱい臭いがする。」

「車のエアコンから、嫌な臭いが急にした。」

それは、エアコンの内部に繁殖したカビや雑菌が原因です。

なぜエアコンの内部には、カビや雑菌が繫殖するのでしょうか?この記事では、エアコンの内部にカビや雑菌が繁殖する仕組み、車のエアコンの臭い取りにおすすめの方法まで、徹底的に解説していきます。

エアコンの臭いの原因はカビや雑菌の繁殖

車のエアコンの酸っぱい臭いの原因は、エバポレーターに発生するカビや雑菌です。車のエアコンは、大まかに以下のような仕組みで動いています。

  1. 車外や車内の空気をフィルターに通してファンに送り込む
  2. ファンから送られた空気をエバポレーターで冷やす
  3. エバポレーターの冷気が、エアコンの吹き出し口から車内へ送られ冷房となる

暖房の場合は、エバポレーターで作られた冷風を、ヒーターで温めてから温風にして車内に流します。

冷房も暖房もエバポレーターの空気が車内に流れ込むため、ここにカビや雑菌が繁殖すると、酸っぱい臭いを感じるようになるということです。

エバポレーターにカビや雑菌が繁殖する原因

エバポレーターにカビや雑菌が繁殖して、エアコンから嫌な臭いを感じる原因は2つあります。

それはゴミやホコリが溜まったり、結露した水が溜まったりするからです。

ゴミやホコリ

エアコンは車外や車内の空気を取り込んで、エバポレーターに送りこみます。途中フィルターでろ過するわけですが、完璧ではありません。

外気のゴミやホコリが、少しずつですがエバポレーターに辿り着いて蓄積します。

ゴミやホコリはカビや雑菌が繁殖する温床です。「車のエアコンから急に嫌な臭いがした!」と思う原因は少しずつですがエバポレーター内でカビや雑菌が繫殖している可能性があります。

結露した水が溜まるから

エバポレーターで空気を冷やすときに、結露によって水が大量に発生します。

エンジンが動いている間は水が外に排出されますが、水分が完全に乾かない場合があり、エバポレーター内に結露した水が溜まります。

結露した水が溜まったエバポレーター内は、カビや雑菌にとって住み心地の良い環境です。ゴミやホコリなどの栄養素に加えて、湿った住環境が揃うことで、カビや雑菌が繫殖しやすくなります。

エアコンの臭いを除去する方法

自力でエアコンの臭い取りをする際は、以下の方法を試してください。

  • 暖房でエアコンの内部を乾かす
  • 消臭スプレーを使う
  • フィルターやエバポレーターを掃除する

暖房でエアコンの内部を乾かす

まず手軽にできるのが、暖房でエアコンの内部を乾かすことです。暖房でエアコン内部を乾かすことで、カビや雑菌の繁殖を抑えることができます。

手順は窓を全開にして換気しながら、エアコンの温度と風量を最大にして、10分ほど暖房を稼働させます

時間がないときは、2〜3分でかまいません。応急処置的な方法ですが、手っ取り早く臭いをなくしたいときはお試しください。

消臭スプレーを使う

臭いの原因はエアコン内部のエバポレーターですが、送風口付近で酸っぱい臭いがするときは、カーエアコン用の消臭スプレーで対応できます。

  1. エアコンの設定を内部循環にする
  2. よく振ってからノズルを立てて、消臭スプレーを送風口に吹きかける
  3. 窓を開けてエアコンを送風にして5分以上換気する

カーエアコン用の消臭スプレーは、数百円から2千円以下で購入できます。タイプは無香料から香り付き、銀イオンタイプやタバコ用など種類が豊富です。用途に合わせて、好きなものを選びましょう。

フィルターやエバポレーターを掃除する

臭いの元を徹底的に断ちたいなら、フィルターやエバポレーターなどエアコンの内部を掃除することです。掃除の手順や用意するものは、以下の通りになります。

  • 大きめのタオル
  • 専用のエバポレータークリーナー(2千円~3千円で購入可能)
エアコンのカバーを外してから、フィルターを外す
エアコンの排気設定を「足元」に切り替え、吹き出し口を全開にする
エバポレーターの下にタオルを敷く
エバポレーターに洗浄剤を吹きかける
洗浄剤や水分を残さないために、エアコンの送風運転を10分以上行う
送風運転の間にフィルターを水洗いして汚れを除去する
フィルターを自然乾燥させる
乾燥したらエアコンフィルターとカバーを元に戻す

エバポレーターに洗浄剤を吹きかけるときは、深く差し込んでから噴射すると効果的です。

また、水分が残ると再びカビや雑菌が繁殖します。送風でエアコンの内部を乾かし、フィルターもしっかりと乾燥するようにしてください。

カーエアコンのクリーニングに関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。

特にエアコンの臭いに注意すべき時期

特にエアコンの臭いに注意すべき時期は、以下の通りです。

  • 春先の花粉シーズン
  • 梅雨シーズン
  • 冷房の使用を終えた秋

花粉を取り込みやすい春先、湿気でカビや雑菌が繁殖しやすい梅雨、冷房を使い結露が溜まった状態の秋は、エアコンの臭いに注意してください。エアコン内部の掃除はこれらの時期に年末と合わせて、年に4回行えば嫌な臭いを防げます。

エアコンの臭いをなかなか除去できないときは?

自分で掃除をしても、臭いをなかなか除去できないときはフィルターを交換するか、専門店のクリーニングを利用しましょう。

フィルターを交換する

エアコンの内部をこまめに掃除しても、フィルターは劣化していきます。フィルターは年に

1回か、走行距離が1万キロを突破したときに取り替えるのがおすすめです。

専門店やインターネット通販などで、2千円くらいからフィルターを購入できます。高い買い物ではないので、車内の空気を清潔に保てるなら、1年に1回フィルターを交換するのがベストです。

専門店にクリーニングをお願いする

車の専門店のなかにはルームクリーニングをはじめ、エバポレーターを徹底的に洗浄してくれるサービスがあります。

自力でエアコンの臭い取りができないときは、プロにお願いして徹底的に掃除してもらうのがベストです。

glass-Dでは、通常のルームクリーニングに除菌・消臭・防汚をプラスして、目に見える汚れの除去と、目に見えないダニ・臭いなどの除去に効果的な「パーフェクトクリーン」があります。

嫌な臭いの元を除去するサービスなので、気になる人はぜひ参考にしてください。

カーフィルム・レンズクリーニング | フロントガラス交換・修理のダックス glassD(グラスディー) 公式サイト (glass-d.com)

※ルームクリーニングは岡山、鳥取(米子店)、島根(出雲店)のみで受け付けております。

車のエアコンが臭いについてのまとめ

  • エアコンから酸っぱい臭いがする原因は、エバポレーター内のカビ・雑菌の繁殖
  • 年に4回のエアコン内部の掃除、年に1回のフィルター交換を推奨
  • 自力で解決できないときは、プロのクリーニングにお願いをする

暖房でエアコンの内部を乾かしたり、消臭スプレーを使ったりすることで一時的に嫌な臭いを抑えることはできます。

しかし、これは応急処置でしかありません。車内を清潔に保つには、エアコンの内部をしっかりと掃除して、臭いの元を徹底的に断ちましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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