車のコーティングの種類とそれぞれの特徴を徹底解説
車を「コーティングしたい」と思っても種類が多く、どのコーティングが合っているのか迷ってしまいますよね。
車のコーティングをする上で最も大切なことは、自分の車に適したコーティングをすることです。それぞれの特徴や費用などを把握して、選んでいきましょう。
この記事では、車のコーティングの種類とそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
目次
車コーティングの種類
車のコーティングの種類は大きく以下のように分けられます。
- 油脂系コーティング
- 樹脂系コーティング
- ガラス系コーティング
- ガラスコーティング
- セラミックコーティング
車のコーティングは、施工する種類によって効果や価格帯が異なります。
各種コーティングの特徴を理解した上でコーティングを施工すれば、愛車を効率よくキレイに保つことができます。
コーティングの特徴
コーティングは、種類によって砂埃や花粉、鳥フンや酸性雨などの汚れから車を保護したり、洗車傷や紫外線によるダメージから守る役目を持つものあります。
各種コーティングの特徴を詳しく見ていきましょう。
油脂系コーティング
油脂系コーティングは「油脂」という言葉の通り、油が水をはじく性質を持ったコーティングです。従来から使われてきた「ワックスコーティング」のことを指します。
カルナバ蝋というロウを原料としているので、艶出し効果に優れ、撥水性能の高さにも優れた一面を持っているのが特徴です。
油脂系コーティングには主に「固形」「半練り」「スプレー」の3種類があり、どのタイプも自分で簡単に施工することが可能です。
【メリット】
- 光沢性に優れ、撥水性能も高い。
- 淡色専用、濃色専用のタイプがあり、車のボディカラーに合わせて選ぶことができる。
- 量販店で1,000円~販売されているものが多く、価格帯が比較的安い。
【デメリット】
- こまめなワックスがけが必要になるため、かえって手間になる可能性も考えられる。
- 雨に流されやすく熱にも弱いので、持続期間は2~3週間ほど。
- 紫外線にも弱い傾向があるので、屋外に車を停めている場合、効果の持続期間が短くなる。
定期的なメンテナンスが苦にならなければ、気づいた時に施工ができる油脂系コーティングの施工がおすすめです。
樹脂系コーティング
樹脂系コーティングは、「高分子化合物」という、いわゆるイオン結合やテフロンなどが含有された製品です。
車体の表面に被膜させることで車体を保護することができるので、「ポリマーコーティング」とも呼ばれています。
ワックスと比べると効果の持続性が高いのですが、定期的なメンテナンスや紫外線に弱い傾向があるのは同程度と言えます。
【メリット】
- ワックスよりも耐久性、持続性が高い。
- 持続期間は3ヶ月〜半年ほど。
- 施工時間が2時間程度なので、待ち時間が少ない。
- 低価格で購入することができる。
【デメリット】
- 洗車などでコーティングが落ちてしまうことがあるため、定期的なメンテナンスが必要。
- 紫外線にも弱い傾向があるので、屋外に車を停めている場合、効果の持続期間が短くなる。
持続性がワックスよりも高いので、こまめなメンテナンスが難しく、費用を抑えたい場合には樹脂系のコーティング施工を選んでみてください。
ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは、ポリマーに加えガラス繊維が原料に含まれています。
ガラス成分が入っていることで高い耐久性を発揮し、ワックスやポリマーよりも効果の持続期間が長いのが特徴です。
車体の表面に被膜させることで車体を保護することができるので、「ポリマーコーティング」とも呼ばれています。
ワックスやポリマーと比べると効果の持続性が高いのですが、定期的なメンテナンスが必要であったり、素人の施工が難しい点があります。
【メリット】
- ワックスよりも耐久性、持続性が高い。
- 持続期間は6ヶ月~1年ほど。
- 低価格で購入することができる。
【デメリット】
- 素人の施工は難しく、専門店でコーティングしてもらう必要がある。
- 経年するとシミが多く付着するため、再施工の際に剥がす必要がある。
- 施工ムラができてしまうと対処が難しい。
- 素人が再施工すると失敗のリスクが高く、費用もかかる。
- 紫外線による劣化を防止することができない。
- ごく僅かなガラス成分が入っているだけでも「ガラス系コーティング」と呼ばれることがある。
自分でコーティング施工をするのに不安がある場合には、ガラス系コーティングやガラスコーティングがおすすめです。プロに依頼するため費用はかかりますが、持続性の担保があります。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは、100%無機質なガラス成分でコーティングすることを指します。
現在行われているコーティングの中では最も性能が高いと言われていますが、硬化型のガラスコーティング剤は施工性が難しいとされています。
プロショップの大半はガラス皮膜を形成する製品を取り扱っているので、持続性や光沢性は高いと言えます。
【メリット】
- 他のコーティングよりも持続性・光沢性が高い。
- 汚れにくく、汚れを落としやすいので洗車が楽になる。
- 持続期間は3年〜最長10年ほど。
- シリカ被膜を形成するので、紫外線・熱・傷・酸化などから車体を守ることに優れている。
【デメリット】
- コーティング塗布時にムラが出てしまう可能性が高い。
- ほとんどの量販店・ディーラーでは取り扱いが難しい。
- 専門店でしかコーティングしてもらえないので、費用は高くなる。
- 水道水に含まれるカルシウム分や融雪剤との親和性が高く、シミがつきやすい。
- 酸性溶剤でコーティング被膜が溶けてしまう。
費用が高い分、耐久性や持続期間は長くなるので、定期的なメンテナンスが難しい場合には、ガラスコーティングの施工がおすすめです。
セラミックコーティング
セラミックコーティングは、セラミック分子化合物を含有するコーティング剤を指します。
コーティングの中では最も効果性能が高く、塗装面に傷が入りづらい他、酸性雨やによるシミ、紫外線位よる劣化を軽減する性質を持っているのが特徴です。
一度硬化すると薬品で剥がすことができず、コンパウンド(研磨剤)で磨く必要がありますが、その分耐久性が高いとも言えます。
従来のガラスコーティングに対し、被膜の厚みが3倍近くあり、硬さと輝きに優れています。
【メリット】
- 対薬品性に優れているため、耐久性が高い。
- コンパウンドで磨かなければ剥がれないほど強固。
- 最高被膜硬度9Hの皮膜を形成しているため、傷が入りにくい。
- 耐久性、耐紫外線性能、対擦り傷などの性能が他のコーティングに比べて圧倒的に高い。
- 自然劣化がほとんどない。
- イオンデポジットの固着力が弱い。
- 正しい扱い方をしていれば半永久的に剥離しないと言える。
【デメリット】
- 施工費用が高額になる。
セラミックコーティングの特徴は、ガラスコーティングの性能を上回っているとも言えます。イオンデポジットの固着力が弱いため、費用に余裕がある場合にはセラミックコーティングの施工がおすすめです。
最後に
車のコーティングを選ぶ時には、自分の車に適した種類を選び、施工行うことがポイントです。
保管場所やメンテナンス頻度などを考え、施工するコーティングをじっくり決めていきましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。