リアガラスに両面テープを貼っても大丈夫?綺麗な剥がし方・対処法
近年、「幅寄せ行為」や「煽り運転」など、運転時のトラブル増加に伴い、ドライブレコーダーの普及も年々広がりを見せています。
ドライブレコーダーを取り付けるためによく使われているのが「両面テープ」です。
本体に備え付けられている両面テープの粘着力でカメラを固定し、運転時の映像を記録します。
時間が経つにつれ、粘着力は弱くなっていきますよね。補強のために市販されている両面テープを貼り付けようとする人も少なくありません。
今回の記事では、車のガラスに市販されている両面テープを貼り付けても大丈夫なのかということについて解説していきます。
リアガラスに両面テープを貼るのは極力避けるべき
ドライブレコーダーを装着する際、リアガラスに直接両面テープを使って貼り付けると、固着してテープ跡がついてしまいます。
また、リアガラスには電熱線がプリントされています。熱線の上に両面テープを貼ってしまうと、熱線が一部断線する可能性があります。
テープ跡が残ってしまったり、熱線が断線してしまう可能性があったりすることから考えても、リアガラスに両面テープを使うのはあまり得策とはいえません。
ドライブレコーダーを装着するときには
ドライブレコーダーを装着する際は、
- ケーブルクランプ
- 結束バンド
- フック
- ケーブルカバー
- 吸盤
などを使って固定するのがベストな方法と言えます。
ガラス面にテープを貼ると跡が残るので、まとめたケーブルを貼る際は、ガラス以外の箇所を選ぶようにしましょう。
やむを得ず両面テープを使用する場合
予算の都合や手間などを考えると、できるだけ安価な両面テープで済ませたいものですよね。
しかし100円ショップなどで販売されている文具や工作用の両面テープは、紫外線による劣化が早く、剥がす処理も手間がかかってしまいます。
どうしても両面テープを使用しなければならない場合は、出来るだけ剥がしやすい「3M製」のものを使うようにしてください。
※カー用品用の両面テープも販売されていますが、ダッシュボード用や外装パーツ用など、それぞれのパーツ用の両面テープが存在します。間違えてリアガラスに貼らないよう注意してください。
とはいえ、剥がしやすさを求めて粘着力の弱いものを選び、万が一運転中にドライブレコーダーが外れて落ちてしまったら危険です。
どんな物を選べば良いのか分からない際は一人で悩まず、専門店やディーラーに行き、店員さんに相談するようにしてください。
テープ跡の処理
すでにリアガラスなどにテープ跡が残ってしまっている場合、ゆっくり地道に剥がしていくしか方法はありません。
そのためにはスクレーパーという工具を使わなければならないのですが、これは、ガラス面に貼った両面テープなどのシールを剥がすための専用のヘラです。
スクレーパーは、粘着面に入りやすい形状の刃が特徴です。スクレーパーと一緒に、リキッドタイプの両面テープ剥がし材を使うと良いでしょう。
【方法】
- タオルやウエスなどに両面テープ剥がし材を染み込ませます。
- テープ跡に塗ります。
- スクレーパーの刃を寝かせながら、押して剥がしていきます。
ガラスが割れないよう、力任せに行わず、ゆっくり丁寧に作業をしてくださいね。
最後に
熱線の近くでスクレーパーを使ってしまうと熱線が断線するリスクがあります。
ドライブレコーダーなど、リアガラスに何かを取り付けなければならない時は、極力両面テープを使うのは避けましょう。
リアガラスに何かを装着する際には、結束バンドなど他の方法で装着することができないか一度検討してみてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。