チェーン規制とは?対象区間やマップを画像付きで解説

チェーン規制は、冬の高速道路や直轄国道など特定の道路区間で、タイヤチェーンの装着を義務づける交通規制です。
大雪による立ち往生や事故を防ぐために導入されており、走行中に突然発令されることもあるため、事前の準備と注意が欠かせません。
今回の記事では、チェーン規制の対象区間や規制の内容、走行時の対応方法について解説していきます。
車に積んでおくと良い、おすすめのタイヤチェーンについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
チェーン規制とは?
チェーン規制とは、大雪による車両の立ち往生や事故を防ぐため、特定の道路区間でタイヤチェーンの装着を義務づける交通規制です。
対象となるのは、国が直接管理する「直轄国道」や、高速道路会社が運営する「高速道路」のうち、過去に大規模な通行障害が発生した区間です。
峠道やトンネル付近など、積雪や凍結による危険性が高い場所が選定されており、気象状況に応じて一時的に規制が発令されます。
・規制の目的:大雪による立ち往生や事故の防止
・対象道路:直轄国道(国道112号など)、高速道路(中央道・北陸道など)
・規制の条件:降雪や積雪が著しく、通行困難と判断された場合
・必要な装備:金属・非金属問わず、タイヤチェーンの装着が必須
・規制の告知方法:道路標識、電光掲示板、交通情報サイトなど
画像付き|チェーン規制の対象区間とマップ
チェーン規制が実施される区間は、国土交通省が指定する「直轄国道」や「高速道路」の一部です。
チェーン規制の対象区間は、次の表を参考にしてください。
【直轄国道】

【高速国道】

これらの道路は、豪雪地帯や急勾配・急カーブが連続する危険箇所で、過去に大規模な立ち往生が発生しました。
直轄国道とは、国が直接管理する主要幹線道路で、地域の交通の要となるルートです。一方、高速道路では、トンネル付近や峠越えなど、特に気象条件が厳しい区間が対象となります。
【対象区間のマップ】

チェーン規制の事前情報はどこで確認する?
「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識

チェーン規制の事前情報は、国土交通省の公式サイトやJAFの雪道情報ページなどで確認できます。
特に冬季は、規制対象となる直轄国道や高速道路の最新状況がリアルタイムで更新されるため、出発前に必ずチェックしましょう。
また、電光掲示板や道路交通情報アプリでも規制の有無が表示されます。NEXCO各社の公式サイトでは、高速道路のチェーン規制区間や、通行止め情報が詳しく掲載されています。
気象庁の降雪予報と合わせて確認することで、より安全なルート選択が可能です。
チェーン規制は冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)のみでも走行できる?
チェーン規制が実施されている区間では、スタッドレスタイヤだけでは走行できません。
たとえ高性能な冬用タイヤを装着していても、タイヤチェーンの装着が義務となります。
これは、過去に豪雪地帯の直轄国道や高速道路で発生した大規模な立ち往生を防ぐための措置であり、路面状況が極めて悪化した場合に限って発令されます。
規制対象区間では、チェーン未装着車は通行禁止となり、違反すれば交通違反として処理される可能性があります。
安全確保のため、事前に規制情報を確認し、チェーンを携行することが求められます。
高速道路を走行中にチェーン規制が出たらどうすれば良い?
高速道路を走行中に、チェーン規制が出たらどうすれば良いのか?こちらでは、タイヤチェーンを車に積んでいる場合と、車に積んでいない場合について解説していきます。
タイヤチェーンを車に積んでいる場合
高速道路を走行中にチェーン規制が発令された場合、まず確認すべきは自車の装備状況です。
タイヤチェーンを車に積んでいる場合は、規制区間の手前に設けられた「チェーン着脱場」で停車し、速やかにチェーンを装着してください。
装着場所は電光掲示板や案内標識で事前に通知されるため、見逃さずに減速して進入するようにしましょう。
タイヤチェーンを車に積んでいない場合
タイヤチェーンを車に積んでいない場合は、規制区間の手前で高速道路を降りるか、サービスエリアやパーキングエリアでチェーンを購入・装着する必要があります。
規制中はチェーン装着が義務であり、スタッドレスの性能に関係なく通行不可となるため、事前の準備が不可欠です。
特に冬季の山岳地帯や豪雪地帯を通行する際は、チェーンの携行が推奨されています。
チェーン規制対応|車に積んでおくおすすめのタイヤチェーンを紹介
タイヤチェーンには、金属や非金属(ゴム、ウレタン)、布製タイヤチェーンがあります。
車を運転中、チェーン規制が出て急いでタイヤチェーンを装着しなければいけないと仮定します。
その場合、迅速にチェーン規制に対応できる、布製タイヤチェーンや非金属タイヤチェーンを、車に積んでおくと安心です。
おすすめ①布製タイヤチェーン

布製タイヤチェーンは、金属製チェーンに比べて軽量でコンパクトです。車内に常備しやすく、急なチェーン規制にも即対応できます。
装着も簡単で、寒冷地での作業負担を軽減します。走行時の騒音や振動も少なく、車体やタイヤへのダメージを抑えられる点も魅力的です。
チェーン規制にも対応しているため、冬は車に積んでおくと、いざというときに対応できます。
布製タイヤチェーンについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
おすすめ②非金属タイヤチェーン(ゴム、ウレタン)

非金属タイヤチェーンは、扱いやすさと快適性を兼ね備えたアイテムです。
樹脂やゴムなどで作られており、金属製に比べて軽量で、装着時の手間や騒音が少ないのが特徴です。
走行中の振動も少なく、車体やタイヤへのダメージを抑えられるため、乗用車ユーザーにとって安心感があります。
収納性にも優れているため、冬季の備えとして車内に常備しておくと、突然のチェーン規制にも柔軟に対応できます。
非金属タイヤチェーンについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
チェーン規制についてのまとめ
- チェーン規制とは、特定の道路区間でタイヤチェーンの装着を義務づける交通規制
- チェーン規制の目的は、大雪による車両の立ち往生や事故を防ぐため
- 冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)でも、対象区間ではチェーンの装着が必要
チェーン規制は、冬季の高速道路や直轄国道など特定区間で走行する際に注意すべき交通規制です。
突然の発令にも対応できるよう、事前情報の確認とチェーンの準備が欠かせません。
この記事の監修者
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DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。












