低燃費タイヤの効果はどれくらい?燃費や性能、寿命を解説
低燃費タイヤと聞くと「燃費が良くなってガソリン代の節約になるのでは?」と、思う人もいると思います。
燃料費の高騰が続く世の中で、ガソリン代を少しでも抑えたいなら、低燃費タイヤへの交換はおすすめです。
「劇的に改善!」とまではいきませんが、ノーマルタイヤから低燃費タイヤに買い替えると、最大約4%の燃費改善になります。
目次
低燃費タイヤとは
低燃費タイヤは燃費の向上に繋がり、寿命が長いタイヤのことです。価格はノーマルタイヤよりも2,000円ほど高いですが寿命も伸びるため、長く車に乗るならコスパに優れています。
低燃費タイヤの性能を表すのは、『転がり抵抗性能』と『ウェットグリップ性能』です。
それぞれグレード(等級)が設定されており、等級が上がるほど低燃費タイヤとして優れています。
低燃費タイヤの性能面での特徴
低燃費タイヤの性能面での特徴に関して、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能について解説していきます。
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の特徴については、以下の解説を参考にしてください。
【転がり抵抗性能】
- 燃費に関する性能。
- 『転がり抵抗』とは、走行中にタイヤが損失してしまうエネルギーのこと。
- 転がり抵抗性能は『転がり抵抗係数(RRC)』の数値から、5段階のグレード(等級)に分けられている。
- AAA・AA・A・B・Cの5段階の等級に分けられ、AAAが最も転がり抵抗係数(RRC)が良く、燃費の向上に優れている。
【ウェットグリップ性能】
- 安全性に関する性能。
- 路面が濡れた状態でのタイヤのグリップ力(タイヤと路面の摩擦力)に関して、4段階のグレード(等級)に分けられている。
- a・b・c・dの4段階の等級に分けられ、aが最もグリップ性能が良く、安全性に優れている。
低燃費タイヤの条件は、転がり抵抗性能がA以上、ウェットグリップ性能がd以上です。
低燃費タイヤの見分け方
低燃費タイヤの見分け方は、タイヤに貼ってあるラベルで判断できます。低燃費タイヤと低燃費タイヤ以外の、具体例を用意しましたので参考にしてください。
低燃費タイヤ
このタイヤは転がり抵抗性能がAA、ウェットグリップ性能Cです。転がり抵抗性能A以上、ウェットグリップ性能d以上の基準を満たしているため、低燃費タイヤになります。
低燃費タイヤ以外の場合
このタイヤは転がり抵抗性能がB、ウェットグリップ性能ががbです。転がり抵抗性能A以上、ウェットグリップ性能d以上の基準を満たしていないため、低燃費タイヤではありません。
低燃費タイヤはどれくらい省エネになるのか
低燃費タイヤの省エネに関して、燃費と寿命の観点から解説していきます。
低燃費タイヤの燃費
転がり抵抗性能のグレード(等級)が1つ上がると、燃費は1%改善されると言われています。
つまり、転がり抵抗性能AAAとCのタイヤでは、約4%も燃費に差が出てきます。どれくらい燃費が改善するのか、具体的に以下の表にまとめたので参考にしてください。
転がり抵抗性能 | 燃費改善 | 1リットル165円 | 年間節約金額 |
AAA | 4% | 約6.6円 | 約8,000円 |
AA | 3% | 約5.0円 | 約6,000円 |
A | 2% | 約3.3円 | 約4,000円 |
B | 1% | 約1,7円 | 約2,000円 |
C | 0% | 0円 | 0円 |
※月平均1,000km、年間12,000km走行した場合。平均燃費10km/リットルで計算。
参考:https://www.tftc.gr.jp/performance/labeling
低燃費タイヤの寿命
ノーマルタイヤは走行距離3万km、または5年以内が交換時期とされています。低燃費タイヤは偏摩擦しにくいタイヤなので、走行距離4〜5万kmが交換の目安です。
価格は1本2,000円前後になりますが、頻繁に車の運転をして走行距離を稼ぐ人は、タイヤ交換の回数を減らせます。
そのためトータルで考えると、価格も抑えることができるのでコスパは良いです。余計な廃棄タイヤを出すこともないので、環境にも優れています。
最後に
ガソリン代の節約を考えているなら、低燃費タイヤへの交換がおすすめです。ノーマルタイヤから転がり抵抗性能AAAの燃費タイヤに買い替えると、年間で約8,000円ものガソリン代が節約できます。
タイヤ交換の時期も伸びるため、長く車に乗るなら低燃費タイヤへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。