車のスマホホルダーで違法になる場合があるって本当?取り付け位置を解説
現在では、スマホをカーナビとして使う人も多いです。
その際にスマホホルダーを使用しますが、実は取り付ける場所によっては違法になることをご存知でしょうか?
普段なんとなく取り付けている位置でも、「視界が悪く運転の妨げになる」と判断されれば、反則金をとられる可能性があります。
この記事では、車のスマホホルダーのおすすめの取り付け場所や、違法になる可能性が高い取り付け場所について解説していきます。
目次
車のスマホホルダー|おすすめの取り付け場所
車のスマホホルダーで、おすすめの取り付け場所は以下の3ヶ所です。
- ドリンクホルダー
- ダッシュボードの上
- エアコンの吹き出し口
以上の3ヶ所は、スマホホルダーの取り付け場所としては法律上問題ありません。
特にスマホをカーナビとして使用するなら、ダッシュボードの上かエアコンの吹き出し口がおすすめです。
違法になる可能性が高い取り付け場所
車のスマホホルダーの取り付け場所で、違法になるのはフロントガラスやサイドガラスなどの窓ガラス、またはサンバイザーやバックミラーです。
また、ダッシュボードの上でも、取り付け方によっては違法になる可能性があるので注意してください。
前方の窓ガラス(フロントガラスやサイドガラス)
フロントガラスや前方の席のサイドガラス、三角窓に関しては「道路運送車両の保安基準」で、装着できるものと装着できないものが定められています。
装着できるもの | ・バックミラー ・車検証のシール ・ETCアンテナ ・ドライブレコーダー |
装着できる位置 | ガラスの上端から縦の長さの20%以内、または下端から150㎜以内の範囲 |
出典:自動車:道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在) – 国土交通省 (mlit.go.jp)
スマホホルダーは「運転席近辺のガラス面に装着できるもの」に含まれておらず、仮に装着が認められたとしても、設置範囲がかなり限られます。
サンバイザーやバックミラー
車に物を装着する場合は、「運転の妨げにならない」ことが前提になります。
そのため、サンバイザーやバックミラーにスマホホルダーを装着すると、運転の妨げになるリスクが高いです。
窓ガラスに装着する場合と同様に前方に死角ができやすく、警察に取り締まられる可能性があります。
ダッシュボードの上でも注意が必要
道路交通法の第二十一条には、以下の記載があります。
【道路交通法・第二十一条】
引用:道路運送車両の保安基準 | e-Gov法令検索
自動車の運転者席は、運転に必要な視野を有し、かつ、乗車人員、積載物品等により運転操作を妨げられないものとして、運転者の視野、物品積載装置等との隔壁の構造等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
つまり、ダッシュボードの上でも、前方の視界を妨げる位置に装着した場合は違反です。
また「道路運送車両の保安基準」では、前方の視界について以下のように定めています。
【道路運送車両の保安基準】
引用:自動車:道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在) – 国土交通省 (mlit.go.jp)
自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳児を模したもの)を鏡等を用いず直接視認できること
ダッシュボードの上に設置する際は、前方に死角ができないかを確認してから、取り付け位置を調整してください。
車のスマホホルダーの取り付け場所で違反した際の反則金
もしもスマホホルダーの取り付け位置で違反となると、道路交通法の「安全運転義務違反」により、以下の違反点数や反則金の対象です。
違反点数 | 2点 |
反則金 | ・大型車両:12,000円 ・普通自動車、軽自動車:9,000円 ・二輪車:7,000円 ・原付:6,000円 |
ちなみに、反則金を支払わないと「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」の対象です。
罰則自体は軽微なものですが、安全運転義務違反により重大な事故を引き起こした場合は、その事故に応じて罪を償わなければいけません。
たとえば死亡事故を引き起こした場合は、「7年以下の懲役又は禁固刑」になる可能性があります。
たとえスマホホルダーが事故の原因でないとしても、道路交通法の「安全運転義務違反」だと判断されれば、処分の内容が変わるかもしれないので注意してください。
車のスマホホルダーのおすすめタイプ
視界を妨げず、安全運転を重視するなら「エアコンの吹き出し口に設置するタイプ」のスマホホルダーがおすすめです。
コンパクトに収まって見栄えが良く、固定性の高いものが多いため、運転中もずり落ちる心配がありません。
また、夏にスマホをカーナビとして使うと、スマホ本体が熱くなりますが、エアコンの風に当たることで熱を冷ますことができます。
吸盤でフロントガラスにくっつけるタイプだと、取り付け場所によっては違法になる可能性があります。
また、運転中の振動でずり落ちて、スマホが落下するのがデメリットです。
車のスマホホルダーの違法に関するまとめ
- 車のスマホホルダーは「前方の窓ガラス」や「サンバイザー・バックミラー」に取り付けると違法になる可能性がある
- ダッシュボードの上に取り付ける際も、視界の妨げにならないよう注意する
- 車のスマホホルダーでおすすめは「エアコンの吹き出し口に設置するタイプ」
「もしかして自分の取り付け場所は違反かも?」という人は、これから取り付ける位置を変えてみてください。
エアコンの吹き出し口だと視界の邪魔にならないため、違法になる可能性はまずありません。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。