• HOME
  • Glass Style
  • 雑学
  • 車検は何日前に出すのがベスト?前倒しするメリットや損しない方法について解説

車検は何日前に出すのがベスト?前倒しするメリットや損しない方法について解説

雑学

車検の開始時期は、特に決められていません。そのため、有効期限の1ヶ月以上前よりも受けることができ、極端にいえば半年前からでも受けられます。

しかし、車検を1ヶ月以上も前倒しで受けると、次回の車検の有効期限に影響が出るので、前倒しで受けることは特殊な事情を除いて、基本的にはおすすめできません。

この記事では、車検を早く受けると損と言われる理由や、車検を受けるのはいつがベストかについて解説していきます。

「車検を早く受けると損」と言われる理由、デメリットについて

「車検を早く受けると損」と言われる理由については有効期限や税金、自賠責保険料の還付金が関係しています。

有効期限

理由のひとつとして、まず挙げられるのが有効期限の変動です。

たとえば、2023年5月15日に車検が満了日を迎える場合、車検を受ける日が異なると、有効期限が以下のように変わります。

  • 2023年4月15日以降に車検を受ける→次回の有効期限は2025年5月15日に
  • 2023年4月14日に車検を受ける  →次回の有効期限は2025年4月14日に

4月15日と4月14日では検査日が1日しか変わりませんが、次回の有効期限が1ヶ月も変わります。

そして、有効期限が長い方が車検費用などを考えると、その分お得に車を運転できると言えます。

無駄に税金を納めることになる

車検では検査費用や点検手数料以外にも、次回の車検までの税金を前払いしています。

たとえば、1ヶ月以上前倒しして車検を受けると、納める期間が重複して無駄に税金を払わなければいけません。

重複した期間の自動車重量税は戻ってこないので、税金面で損をしてしまいます。

自賠責保険料の還付金が少なくなる

たとえば、30日よりも前倒しして車検を受けて新しく自賠責保険に加入する場合、受け取れる還付金の金額が少なくなります。

還付金の額は、残りの期間1ヵ月ほどにつき数百円程度です。しかし、一定の手続きは必要なので、残り期間によっては手間や労力に対して還付金が見合わないと感じるかもしれません。

車検は有効期限満了日の30日前に出すのがベスト

一般的には、「車検は満了日30日前に車検を受けた方がベスト」と言われています。

満了日の30日前に受けるのがベストな理由

車検を満了日の30日前に出すのがベストな理由は、以下の通りです。

30日前に受けるのがベストな理由

・車検を早めに意識することで、代行業者の比較がしやすい

・再検査になっても、満了日まで余裕があれば車検切れになるリスクが低い

「30日前に車検を受ける」と意識すれば、慌てて代行車検の業者を決めることはありません。複数の業者から無料見積をもらい、サービスや費用を比較できます。

また、車検の場合は検査項目に不備があると、再検査が必要です。仮に再検査を受ける前に満了日を過ぎてしまうと、公道を運転することができません。

再検査になっても満了日までに日数があれば、余裕を持って業者に車を持ち込むことができます。

ギリギリで受けてもメリットはない

車検をギリギリで受けるメリットは、何ひとつありません。確かに現在では、1日車検に対応している代行業者もいます。

しかし、自分が受けたい日に車検をお願いしても、予約がいっぱいで車検を受けられないリスクがあります。

また、複数の業者を比較しにくいので、最適なサービスや料金の業者で車検を受けられない可能性が高いです。

そして、再検査になり満了日を過ぎてしまうと、公道を運転することができません。

満了日を過ぎてから車検を受けるためには、仮ナンバーを取得して整備工場に持ち込むか、引取サービスを利用するかの2択です。

どちらも手間や費用がかかるため、ギリギリで車検を受けるのはおすすめできません。

指定整備工場であれば45日前から受けられる

車検は地方運輸局長の認証を得た、「認証整備工場」と「指定整備工場」があります。

基本的にはどちらかの代行業者で車検を受けますが、指定整備工場であれば45日前以降から車検を受けても、有効期限には影響しません。

指定整備工場とは?

認証工場のうち、国土交通省が以下の条件で定めたものを「指定整備工場」と言います。

指定整備工場

・自動車の整備について一定の基準に適合する設備を有する

・自動車の整備について一定の基準に適合技術及び管理組織を有する
・自動車の検査を行う者(自動車検査員)を選任して、自動車の点検及び整備について検査をさせると認められるもの

これらの基準に当てはまれば、地方運輸局長が「指定自動車整備事業」の指定をします。

以下が「指定整備工場」の認証を受けたマークになるので、参考にしてください。

出典:自動車:自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは? – 国土交通省 (mlit.go.jp)

なぜ指定整備工場は45日前からでもOKなのか?

指定整備工場では、検査後に保安基準適合証を、車のオーナーに発行することができます。

車検証が正式に発行されるまでの、仮の車検証みたいなもので、有効期限は2週間です。

認証整備工場の場合は、保安基準適合証を発行できません。しかし、指定工整備場の場合は特例として、検査が通れば保安基準適合証を発行できます。

保安基準適合証の有効期限は15日間です。指定整備工場は保安基準適合証を発行後、陸運局へ申請をしてから車検証を発行してもらい、オーナーへ車検証と車検ステッカーを渡します。

この保安基準適合証の有効期限切れの日を、車検有効期限満了日の1か月前に合わせれば、15日+ 30日となるため、45日前に車検を通すことが可能です。

指定整備工場で車検を受ける場合のポイント

指定整備工場で車検を受ける場合もポイントは、「早めに計画を立てて予約をとること」です。理由は以下の2つになります。

  • 持ち込み車検はできないため、予約は必須であること
  • 指定整備工場の数は限られていること

これらの2点から、早めにスケジュールを立てて、近場の指定整備工場を探すことがポイントです。

ギリギリよりは車検を前倒しする方がメリットはある

たとえば仕事の出張など特殊な事情で、車検をどうしても30日前から受けられない場合があります。

その場合は、ギリギリで受けるよりも前倒しで車検を受けてください。前倒しで受ける場合のメリットは、以下の2つになります。

前倒しで受けるメリット

・スケジュールに余裕がある

・車検切れのリスクを回避できる

ギリギリで車検を受けるよりも、前倒しで受けた方が好きなタイミングで車検を受けやすいです。期間が縛られないため、スムーズに予約を取れます。

特に3月や4月、決算期に車検の有効期限が切れる場合は、前倒しした方が混雑を避けることができます。

余裕があるため車検切れのリスクを回避でき、ギリギリよりも前倒しで車検を受けた方が安心です。

車検は何日前に受けるのがベストかについてのまとめ

  • 車検を早く受けると損なのは、有効期限が短くなるのと自賠責保険料の還付金が少なくなるから
  • 車検は有効期限満了日の30日前に出すのがベスト
  • 指定整備工場であれば45日前から受けられる

基本的に車検は、満了日ギリギリで受けるのはおすすめできません。

仕事の出張などで、どうしても30日前以降に受けられない場合は、ギリギリで受けるよりも前倒しで受けた方が、再検査のリスクを避けることができます。

車検は余裕を持って検査した方が良い理由について、以下の記事でも詳しく解説しているので合わせて参考にしてください。


この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

インタビュー記事

ピックアップ記事

関連記事一覧