対向車、後ろの車のヘッドライトが眩しい!原因と対策を紹介
薄暗くなってきた時間帯や夜間に運転していると、対向車や後続車のライトが眩しすぎて運転がしづらくなるときがあります。そうなると視界が悪くなり、事故に繋がる危険性が高いです。
対向車や後続車のライトが眩しいと感じる場合は、すぐに対処して視界をクリアにする必要があります。
この記事では、対向車や後続車のライトが眩しいと感じる原因、対処法について解説していきます。
目次
対向車や後続車のヘッドライトが眩しいと感じる原因7つ
対向車や後続車のライトが眩しいと感じる原因は、主に以下の7つです。
- ハイビームを使用している
- オートハイビームの誤作動
- LED化によりヘッドライトが明るくなった
- 光軸がズレている
- フロントガラスが汚れていたり傷ついていたりする
- 雨による光の乱反射
- 年齢や体質の問題
ハイビームを使用している
まず原因として考えられるのが、対向車がハイビームを使用していることです。
ロービームは前方40m先を照らすときに使われ、ハイビームは前方100m先を照らしたいときに使われます。
特に人気や交通量の少ない山道、田舎道を夜間に走行していると、視界が見えにくいためハイビームを使います。
ハイビームを使った車が交通量の多い市街地に来たときに、ついついロービームへの切り替えを忘れて、ほかのドライバーからしたらライトが眩しく感じるときがあります。
オートハイビームの誤作動
最近は、オートハイビームを採用する車が増えています。オートハイビームとは、トンネルなどの暗い場所で、自動的にハイビームに切り替わるヘッドライトのことです。
暗い場所で自動点灯する以外にも、対向車のライトを感知しない暗い道路で、いつの間にかハイビームに切り替わることもあります。
ただし、対向車のライトに対する検知が甘く、ロービームへ切り替わらないといった誤作動が、たまに発生するときがあります。
ロービームに切り替わらないままだとハイビームのままなので、対向車や後続車にとってはライトが眩しく感じてしまうのです。
LED化によりヘッドライトが明るくなった
LEDヘッドライトが2007年頃から使用されはじめ、最近ではHIDバルブよりも明るい製品が増えてきました。
現在のLEDヘッドライトは、以前のハロゲンやHIDヘッドライトよりも、周辺へ拡散する光がより多くなっています。そのため、現在ではロービームでも明るい視界が保てるようになりました。
明るいヘッドライトが登場したことで、夜間走行でも明るい視界を保てるようになりましたが、反対にほかのドライバーにとっては「眩しい!」と感じる場合も多いようです。
光軸がズレている
ヘッドライトは光軸がズレていると、眩しく感じることがあります。
光軸が合っていることで、ヘッドライトを点灯させた際に光が正しい方向に照射されます。綺麗なカットラインが出るため、光がぼやけず対向車や後続車、歩行者に対して眩しさを感じさせません。
しかし、社外品に交換したり車をぶつけたりすることで、光軸がズレることがあります。光軸がズレると、カットラインが不鮮明で光がぼやけるため、本来照射しない場所にまで光を当ててしまいます。
そのため光軸がズレている車は、ほかのドライバーにとっては眩しく感じやすいです。
フロントガラスが汚れていたり傷ついていたりする
フロントガラスが汚れていたり傷ついていたりすると、ヘッドライトの光が乱反射して眩しく感じます。乱反射とは、光の当たる表面がデコボコしている状態になっていると起こる現象です。
たとえば、傷や汚れの一切ないキレイな鏡に光を当てた場合、光は一定の方向に反射します。しかし、鏡の表面に傷や汚れがあったり、欠けていたりすると、光は様々な方向に向かって反射してしまうのです。
したがって運転中に対向車の光が眩しく感じるのは、フロントガラスに汚れや傷があり、乱反射を起こしているからと考えられます。。
フロントガラスに油膜や水垢、ワイパー傷などがあれば早めに対処しましょう。
雨による光の乱反射
雨天時は、濡れた路面にライトが反射します。そのため、ライトの光が乱反射することで、眩しいと感じることがあります。特にゲリラ豪雨など強い雨の場合は、雨粒にも光が反射するため、より眩しいと感じやすいです。
また、雨天時は対向車のライトが眩しく感じやすい上に、水しぶきやワイパーの動きで視界が悪くなるため、慎重に運転しなければいけません。
年齢や体質の問題
ドライバーによっては年齢や体質によって、車のライトが眩しく感じやすい人もいます。
特に年齢を重ねると加齢によって、眼球内の硝子体に不純物が混ざりやすくなったり、水晶体が濁ってきたりします。
そのため、若い頃よりもヘッドライトが眩しく感じたり、ライトのちらつきにも過剰に反応したりするときがあるのです。
年齢を重ねて対向車や後続車のライトが眩しく感じたら、眼科に行って医者に相談してください。
対向車のヘッドライトが眩しいときの対策
対向車のライトが眩しいと感じるときは、以下の方法で対処してください。
- スピードを緩やかに落とす
- ヘッドライトを直視しない
- サンバイザーの使用
- こまめに洗車をする
スピードを緩やかに落とす
対向車のライトが眩しいと感じたときは、スピードを緩やかに落としてください。眩しくて視界が悪くなると、衝突事故を起こす危険性があります。
危険を回避するために、、スピードを緩やかに落として事故を防ぎましょう。急ブレーキをかけると、後続車に追突される危険性があるため、必ず緩やかにスピードを落としてください。
ヘッドライトを直視しない
スピードを緩やかに落とすほかには、ヘッドライトを直視しないことも大切です。横を向きすぎると脇見運転になるため、対向車から視線を少しずらすくらいで大丈夫です。ヘッドライトを直視しないように、対向車から視線を少しずらしてください。
サンバイザーの使用
サンバイザーを下ろすだけで、対向車のライトによる眩しさを軽減できます。現在では、透明なサンバイザーが販売されているため、それに付け替えるのがおすすめです。
透明なサンバイザーは前方の視界をクリアにしながら、対向車のライトによる眩しさだけを軽減してくれます。
こまめに洗車をする
こまめに洗車すれば、フロントガラスに油膜や水垢などの汚れ、ワイパー傷などができにくくなります。
ワイパー傷は、フロントガラスにゴミやホコリなどの不純物が付着したまま、ワイパーを作動させることで傷がつきます。そのため、フロントガラスを綺麗にして不純物が少ない状態にしておけば、ワイパー傷はできにくいです。
油膜や水垢も同様で、こまめに洗車をすることで、フロントガラスは綺麗な状態に保てるので、乱反射を起こすことはありません。
後ろの車のヘッドライトが眩しいときの対策
後続車のライトが眩しいと感じるときは、ルームミラー(バックミラー)やサイドミラーの使い方がポイントです。主に2つの方法で、後続車から発せられるライトの光を抑えることができます。
- ルームミラーやサイドミラーの角度を変える
- 防眩式ルームミラーの取り付け
ルームミラーやサイドミラーの角度を変える
後続車のライトがずっと眩しく感じるときは、ルームミラーやサイドミラーの角度を変えて見てください。後ろの視界に影響が出ないよう、ちょっとずつ角度を変えていきましょう。
また、最近の車では「防眩式ルームミラー」というルームミラーが取り付けられている場合が多いです。
防眩式ルームミラーの取り付け
防眩式ルームミラーとは、レバー操作をすることで視野がほとんど変わらないまま、反射角のみ変わるルームミラーです。これにより、後続車のヘッドライトによる反射光を軽減させることができます。
防眩式ルームミラーは後付けができるため、未装着の場合は取り替えを検討してください。
眩しさを感じやすいなら夜用サングラスの使用を
市街地など交通量の多い道路を運転する機会が多く、頻繁に対向車や後ろの車のライトが眩しいと感じるのであれば、夜用サングラスを使用するのがおすすめです。
夜用サングラスは、以下のタイプを使用するのがおすすめです。
- 可視光線透過率:80%前後
- レンズのカラー:イエロー系
「可視光線透過率」とは光を通す数値のことで、この数値が低いほどサングラスをかけたときに光を通しません。
夜間の運転中は、可視光線透過率が低いサングラスをかけるのは危険です。そのため、可視光線透過率80%前後のレンズがおすすめです。
レンズカラーはイエロー系を選ぶことで、対向車や後続車のヘッドライトの光や、雨天時に地面がチカチカして見づらくなる現象を抑えてくれます。
運転用サングラスの選び方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
対向車、後ろの車のヘッドライトが眩しいときのまとめ
- 対向車や後続車のライトが眩しいのは、ハイビームやヘッドライトの光軸の問題
- 対向車のライトが眩しいときは、スピードを緩やかに落とす、ヘッドライトを直視しない
- 後ろの車のライトが眩しいときは、ルームミラーやサイドミラーの使い方が鍵
対向車や後続車のライトが頻繫に眩しいと感じるときは、防眩式ルームミラーに取り替えたり、夜用サングラスを使用してみたりしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。