交通事故を起こしてしまった時に取るべき行動・手順
車を運転している限り、誰にでも交通事故を起こす可能性があります。
接触事故や自損事故など、状況によって対応もさまざまですが、事故直後にとるべき行動は基本的に決まっています。
今回の記事では、もしも交通事故を起こしてしまったら、どのような行動をとるべきであるのか、また、どのような行動がNGなのかを解説していきます!
目次
【必須】事故を起こしたらすぐにやるべきこと
運転の停止と負傷者の救護
道路交通法(72条1項前段)には、
「交通事故があつたときは、道外喉痛事故にかかわる車両等の運転者その他の乗務員は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止するなど必要な措置を講じなければならない。」
(原文まま)道路交通法(e-GoV法令検索):https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
と記載されています。
事故を起こしてしまった時はまず、
- 車を停止させます。
- 負傷者の安全確保・救護を最優先に行います。
- 他の車両や歩行者に危険が及ばないよう、道路上の安全性を確保する措置をとります。
以上の3点を迅速におこなってください。
警察へ連絡
事故を起こした際は、警察への連絡が道路交通法で義務付けられています。
最寄りの警察署(または交番・駐在所)の警察官に、事故が起きたことを報告してください。その際、警察官の質問にひとつひとつ答えながら、以下のことも一緒に必ず報告してください。
- 現場の状況(道路状況)
- 衝突地点
- 停車位置
- 被害者の転倒地点
- 事故車両の破壊状況
以降の手続きに役立てるためにも、事故状況の証拠を集めておきましょう。
目撃者がいる場合はその人の住所・氏名・連絡先を控えておき、カメラがあれば現場を撮影しておくと尚良いです。
また、警察が発行する「交通事故証明書」は、保険会社に保険金を請求する際に必要なので、必ず警察に連絡してください。
消防へ連絡
例え軽傷だとしても、自分を含めケガ人がいる場合は、必ず119番に連絡して救急車を呼んでください。「交通事故でケガ人がいる」と伝えれば、指令員の指示に従うだけで大丈夫です。 場所を伝える際は、信号機に書かれている交差点名や、スマホの位置情報を参考に、正確に現場を伝えるようにしてくださいね。
加入している保険会社へ連絡
現在、どの保険会社も年中無休で事故受付センターが稼働しています。過失割合の示談交渉や、相手がどのような保険に加入しているかなどケースはさまざまなので、電話で保険会社の指示を仰ぐのが賢明です。
【NG】事故を起こした時やってはいけないこと
現場から立ち去る
先述でも解説しましたが、警察への連絡は道路交通法で義務付けられています。
現場から立ち去った場合は、「危険防止措置義務違反」「報告義務違反」「救護義務違反罪」の罪で、重い刑罰に処されます。 警察や消防に連絡したあとも、必ず現場に留まるようにしてください。
当事者同士だけで解決しようとする
当事者同士で解決するのはNGです。
例え相手から「この場で示談金を払えば許します」や「念書を書いて終わりしにましょう」などと言われても、きっぱり断って警察へ連絡してください。
後から必要以上にお金を請求されるなど、思わぬトラブルの原因になってしまいます。
過失割合について
過失割合とは、当該事故において双方にどれだけ責任があるのかを示すものです。
例えば、後方からの追突事故は加害者に100%責任があると認められる場合がほとんどですし、交差点で右折車が直進車に追突した場合は、右折車8・直進車2で過失割合が振られるケースもあります。
この過失割合は、当事者または保険会社の話し合いで決定するもので、場合によっては被害者にも過失が認められる可能性があります。
※あくまでも参考です。過失割合は状況によって大きく異なる場合があります。
交通事故を起こした際の示談交渉について
「示談」とは、事故の損害について、当事者同士の話し合いを解決することを指します。この示談で話がまとまらない場合は調停・訴訟などの手続きによる解決を図る必要があります。
事故の直後に示談交渉をしますが、治療費や車の修繕費などの損害賠償額について、過失割合を元に決めていきます。
任意保険に加入している場合は、ほぼ保険会社に任せて大丈夫です。自賠責保険のみであれば本人が弁護士や代理人と交渉する必要が出てきます。
万が一に備え、任意保険には加入しておいたほうが安心です。
事故発生の発生原因
自動車事故の多くが、
- 駐車時のバックの事故
- 出会い頭事故
- 追突事故
- 右左折時の事故
の4種類です。
これらの事故を起こす原因は、「認知・判断・操作のミス」が根幹にあります。
自動車を運転する際は、以下のことを心掛けてください。
- ミラーやバックモニターに頼らず、目視で状況を確認する
- 交差点では、自転車や歩行者が飛び出す可能性を考慮する
- 十分な車間距離を保ち、前方車両の不意な減速や停止を予測しておく
- 右左折時は対向車の隠れた危険や車両の死角を意識する
- 必要以上にスピードを出さずハンドル操作不適事故を防ぐ
運転時はこれらのことを意識して、交通事故を起こさないように安全運転を心がけましょう。
最後に
事故の状況や事情によって、過失割合は大きく変わります。今回解説した過失割合の例については、あくまで参考として覚えておいてください。
事故を起こしたら、
- 警察、消防、保険会社への連絡
- 任意保険に加入している場合、保険会社に対応を依頼
この二点を迅速に行うことが基本です。
悲しい事故を起こさないようにするためにも、運転をする際には「迅速な認知」「的確な判断」「正しい操作」を意識して、落ち着いて運転に集中することを心掛けてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。