台風から車を守る対策3選!浸水・横転を防ぐ方法と保険適用の注意点
車を台風から守るためには、まず「どんな被害が起こり得るのか」を知ることが重要です。
台風は強風や飛来物、冠水、土砂災害など、自動車にさまざまなリスクをもたらします。
状況によっては車が飛ばされるほど危険で、運転中の事故や車両の破損につながることもあります。
今回の記事では、防災の観点から必要な対策や保険のポイント、さらにジャッキアップの可否まで丁寧に解説していきます。
大切な車を守るために、台風への備えをしっかり整えていきましょう。
目次
他人事ではない!台風が車にもたらす「5つの重大な被害」とは?

台風による車の被害で考えられるのが、以下の3つです。
- 強風、暴風による車の横転
- 飛び石や瓦などの飛来物
- 倒木や電柱による下敷き
- 冠水、高波、高潮
- 土砂災害
強風、暴風による車の横転
台風と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、強風や暴風だと思います。
特に強い勢力の台風だと、強風の影響で車をまともに運転することができません。暴風になると、駐車している車が横転する恐れがあります。
飛び石や瓦などの飛来物
風が強いと様々な物が吹き飛ばされるため、飛び石や瓦などの飛来物が車にぶつかる恐れがあります。
飛び石や瓦などが飛んでくると、車体が傷ついたりフロントガラスが割れたりして危険です。
倒木や電柱によって車が下敷きになる
台風の規模が大きいと、倒木や折れた電柱の影響で、車が下敷きになり大きな被害を受ける恐れがあります。
冠水、高波、高潮
台風が発生すると大雨による冠水、高波や高潮による被害もあります。降水量が多いと、低地の道路が冠水するかもしれません。
また、川や海の近くだと高波・高潮が発生して、車が浸水したり水没したりする危険性があります。
車が浸水したり水没したりすると、エンジンが故障したり電気系統がショートしたりして危険です。高潮の場合は海水の影響で、配線や金属部分の腐食が進んでしまいます。
泥水や下水が車内まで浸食すると、シートに雑菌が繁殖して不衛生です。
土砂災害
山間部の場合、台風の影響で土砂災害が起こるリスクがあります。高速道路では傾斜面が崩れて、流れてきた土砂が車内に侵入する可能性があります。
運転中に土砂災害に巻き込まれると、車の破損はもちろん、ドライバーの命にも関わってくるので危険です。
【危険】風速何メートルで車は飛ばされる?運転を控えるべき基準

ニュース映像などで、台風が起こったときに車が横転したり、吹き飛ばされたりするシーンを目にすることがあります。
では、風速何メートルの台風で、車が横転したり吹き飛ばされたりするのか?また、車を運転するのは危険なのか?
基本的に風速20メートルで、車を運転するのは危険と言われています。車の運転自体が難しくなり、飛来物がぶつかって来たり、看板が落下したりして危険です。
そして、風速30メートルを超えると、車が横転する可能性があります。風速30メートルは、トラックでさえも横転するほどの危険な風速です。
そして、風速35メートルを超えると電柱や街灯、樹木などが倒れる危険性があります。
・風速20メートル(20m/s)
→車の運転が困難で、飛来物が飛んでくる危険性がある
・風速30メートル(30m/s)
→車が横転する危険性がある
・風速35メートル(35m/s)
→樹木や電柱、街灯が倒れる危険性がある
台風が来る前にできる車の対策
台風が来る前にできる車の対策は、次の3つです。
- 安全な場所に車を避難させる
- ボディカバーを被せたり、輪止めで車両を固定したりする
- ガソリンを満タンにしておく
対策①:安全な場所へ避難!立体駐車場の活用とハザードマップ確認

台風の直撃が予想される場合、安全な場所に車を避難させてください。有料の立体駐車場に、車を避難させるのがおすすめです。
イオンなどのショッピングモール、パチンコ店などの立体駐車場を利用する場合、台風の避難で駐車できるかどうか、事前に確認しておきましょう。
また、自治体ごとにハザードマップを発行しています。自分が住んでいる場所のハザードマップを確認して、冠水や土砂崩れの危険があるかどうか、事前に確認しておいてください。
対策②:屋外駐車なら「ボディカバー」と「輪止め」で被害を最小限に

場合によっては、有料の立体駐車場に車を避難できず、屋外に車を駐車しなければいけないこともあります。
その場合は、ボディカバーを被せて飛来物からフロントガラスを守ったり、輪止めで車両を固定したりして、台風対策を行ってください。
ボディカバーを被せる際は、強風でもカバーが外れないよう十分に固定させましょう。ボディカバーを被せることで、飛来物からの被害を最小限に食い止めることができます。
そして、風速30メートル以上の台風だと、車が横転する危険性があります。あまりにも風が強い場合は、風に押されて車が動かないように、輪止めを設置してください。
対策③:災害時に備えて「ガソリン満タン・満充電」を徹底する
台風が接近してきたら、できるだけガソリンを満タンに近い状態にしておいてください。
災害が起きると、給油が難しくなることがあります。ガソリンスタンドが混む前に、早めに給油しておきましょう。
電気自動車であれば、満充電の状態にしておくと安心です。非常用給電システムを備えている車であれば、停電時でも非常用電源として活用できます。
台風が過ぎた後の注意点!「塩害」を防ぐための即時洗車が必須
台風が過ぎ去った後は、早めに洗車をしましょう。台風の移動で「塩害」が起こっている可能性があるからです。
車の塩害とは、金属部分に塩分が付着して、車のボディを錆びさせてしまう被害のことを言います。
台風は海上で発生し、風に乗って日本列島を縦断・横断し、強風で海水中の塩分が巻き上げられて、内陸部でも塩害の被害が起こるリスクがあります。
そのため、台風による雨水で車が濡れてしまった場合は、早めに洗車をしてください。
塩害については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
台風で車が壊れたら?車両保険の補償範囲と「1等級ダウン」の注意点
台風で車が壊れた場合、基本的に自動車保険でカバーできます。ただし、保険を適用すると翌年の等級が1つ下がるので注意してください。
水没や飛来物は補償対象!ただし他車への衝突には要注意
契約している内容にもよりますが、車両保険に加入していれば、車が台風による被害を受けた場合、基本的には補償されます。
台風による被害で補償される内容、補償されない内容は主に次の通りです。
・冠水や洪水による水没
・強風や防風による飛来物の被害
・土砂崩れに車が巻き込まれた
・強風で車が横転した
・倒木や電柱の下敷きになった
・強風の影響でほかの車にぶつかった
自動車保険は自分の車の損害をカバーするためのものなので、強風の影響でほかの車に衝突するなど、他人の車に損害を与えた場合は対象になりません。
※注意※保険を使うべき?翌年の等級ダウンと修理費を比較して判断しよう
台風の被害で自動車保険を使うと、等級が1ランク下がり翌年の保険料が上がります。
そのため「保険を適用した方がトータルでお得なのか?」という面も含めて、台風の被害に遭ったら保険の担当者に相談してください。
浸水対策の「ジャッキアップ」は有効?おすすめできない理由
車の浸水対策として「ジャッキアップをすれば大丈夫なのでは?」と、考える人もいると思います。
しかし、作業に慣れていない人が、車の浸水対策でジャッキアップするのは、あまりおすすめできません。
理由は、危険の方が大きいからです。
実際、大雨のときにジャッキアップをして、愛車を浸水から守ったという例は過去にありました。
参考:とっさの機転!ジャッキアップで大雨による浸水から愛車を守ったという報告が話題に | 神戸新聞NEXT
しかし、ジャッキアップは慎重な作業のため、車が少しでも安定性を失うと、作業者が下敷きになる恐れがあります。そのため、作業に慣れない人がジャッキアップをするのは危険です。
また、風が強い台風のなかジャッキアップをすると、車が横転する可能性があります。特に屋外駐車の場合、ジャッキアップをするのは絶対にやめてください。
ジャッキアップをするよりも、台風の直撃が予想される場合は、事前に車を避難させておくのがおすすめです。
車のジャッキアップについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
まとめ|早めの避難と対策が、愛車と自分の命を守る近道
- 台風が発生すると強風や大雨、土砂災害によって車に様々な被害が出る
- 台風が接近してきたら、有料の立体駐車場などに車を避難させるのがおすすめ
- 屋外に駐車する場合はボディカバーを被せたり、輪止めで車両を固定したりする
台風は自動車に多くのリスクをもたらしますが、事前の対策と正しい知識があれば被害を大きく減らせます。
強風や飛来物、冠水などの危険性を理解し、保険の活用や避難場所の確保など、できる備えを早めに進めておくことが大切です。
車を守る行動は、結果的に自分や家族の安全にもつながります。今回紹介したポイントを参考に、台風への備えをしっかり整えていきましょう。
この記事の監修者
DUKS 受付窓口責任者
吹浦 翔太
年間84,000件のフロントガラストラブルに対応するDUKSグループで、受付窓口の責任者を務めています。
2008年から6年間、現場での実務経験を積み、現在は国内主要ディーラー各社からの修理依頼を中心に、状況の整理と修理方針の判断に携わっています。
保有資格は「JAGUフロントマスター」「ダックス事務検定2級」。
現場で培った知見をもとに、お客様にとって最善の修理をご案内します。

