車のウォッシャー液が出ない原因と対処法|不備があると車検に通らない?
走行中、車のフロントガラスが汚れてしまったら、ウォッシャー液とワイパーを使って綺麗にします。
ワイパーが動いてもウォッシャー液が出てこなければ、フロントガラスを綺麗にすることはできません。
ウォッシャー液が出ないと視界が悪くなり、事故を起こすリスクが高くなります。ウォッシャー液が出ない場合は、原因をすぐに突き止めて対処するようにしてください。
この記事では、車のウォッシャー液が出ない原因と対処法、ウォッシャー液が出ない場合のリスクについて解説していきます。
目次
ウォッシャー液が出ない原因と対処法
ウォッシャー液が出ない場合の原因は、以下の4つが考えられます。
- ウォッシャー液の残量が少ない
- ホースが外れている、または損傷している
- ノズルの詰まり
- ウォッシャー液の凍結
これらの対処法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
ウォッシャー液の残量が少ない
ウォッシャー液が出ない原因として、ウォッシャー液を保管しているウォッシャータンクが空になっているか、残量が少ない可能性があります。
ボンネットを開けて、タンクにウォッシャー液があるか確認してください。ウォッシャータンクは、エンジンルームの左側に設置されていることが多いです。
ウォッシャー液の残量が少ない場合は、補充しましょう。ガソリンスタンドなら200〜500円ほどで補充できます(お店によっては無料の場合もある)。また、安いものなら2リットル500円〜600円ほどで購入が可能です。
ウォッシャー液は、長期間の放置でも劣化することはありません。購入してあらかじめストックしておくと、いざというときに安心です。
ホースが外れている、または損傷している
ウォッシャー液の残量に問題がない場合は、ホースを確認してみてください。ホースが外れている、もしくはホースが劣化して傷や穴が空いているかもしれません。
ホースが外れている場合はしっかりと挿し直せば大丈夫ですが、ホースに損傷がある場合は交換が必要です。
ディーラーや専門店へ交換をお願いしてください。お店や車種にもよりますが、交換費用は12,000円前後かかります。
ノズルの詰まり
ウォッシャー液が出てくるノズルを見てみると、かなり小さな穴が開いているのが確認できます。この小さな穴に、ウォッシャー液の水垢や成分が固まるとノズルが詰まって、ウォッシャー液が出てきません。
こうなった場合は、ノズル専用のクリーナーで詰まりを綺麗にしてください。クリーナーは、1,000円前後で購入することができます。
ちなみに安全ピンや歯ブラシなどを使って、ノズルに詰まった汚れなどを取り除くこともできますが、現状を悪化させてしまうリスクがあります。ノズルの詰まりは、専用のクリーナーを使うのがおすすめです。
ウォッシャー液の凍結
冬場や冷え込んだ日には、ウォッシャー液が凍結してしまっている可能性があります。寒い地域は特に凍結が起こりやすいです。
凍結の場合は、気温が上がれば自然と解消しますし、車のエンジンをかけてエンジンルームを温めることで解消する場合もあります。
ただし毎日凍結すると面倒なので、冬場は寒冷地対応のウォッシャー液を使って、凍結を予防するのがおすすめです。
専門店やネット通販で500円〜1,000円で購入できるほか、ガソリンスタンドで寒冷地対応のウォッシャー液を補充できます。
電気系統のトラブルの場合もウォッシャー液は出ない
ウォッシャー液を補充してホースやノズルも問題ない、それなのにウォッシャー液が出ないときは、電気系統のトラブルかもしれません。
どう確認してもウォッシャー液が出ない場合は、以下の電気系統にトラブルがないかを疑ってください。
トラブル・故障の箇所 | 修理費用 |
---|---|
モーター | 4,000円〜8,000円 |
ウォッシャーポンプ | 13,000円前後 |
ヒューズ | 1,000円〜2,000円 |
チェックバルブ | 1,000円前後 |
※修理費用はあくまで目安の金額です。ディーラーや整備工場など、お店によって異なります。
これらのトラブルや故障は、一般のドライバーが対処するのは難しいです。ディーラーや整備工場に相談して、点検してもらってください。
「フロントガラスだけ、リアガラスだけ」と、ウォッシャー液が片方だけ出ない原因は?
ここまでウォッシャー液が出ない原因を解説しましたが、「フロントガラスだけ、リアガラスだけ」と、ウォッシャー液が片方だけ出ない場合は、以下の2つが考えられます。
- ホースが外れている、または損傷している
- ポンプの故障
ホースが外れている、または損傷している
フロントガラスにウォッシャー液を送るホース、リアガラスにウォッシャー液を送るホース、どちらかが外れていたり損傷したりすれば、片方からウォッシャー液は出てきません。
「ウォッシャー液が出ない場合の原因と対処法」でも解説しましたが、ホースが外れている場合は挿し直せば大丈夫です。ホースが損傷している場合は、ディーラーや整備工場に相談してください。
ポンプの故障
タンクからウォッシャー液を運ぶポンプが、車の前と後ろで別々のポンプが作動している場合、どちらかのポンプが故障すると、片方からウォッシャー液が出ません。
片方のスイッチでポンプの作動音がしない場合は、ポンプの故障が考えられます。ポンプの故障は、ディーラーか整備工場などプロに修理してもらってください。
ウォッシャー液が出ない場合のリスク
ウォッシャー液が出ない場合のリスクとしては、安全運転に支障が出たり、車検が通らなかったりする可能性があります。
安全運転に支障が出る
運転中は雨水以外にも、鳥のフンや樹液などが付着したり、虫がガラスに衝突したりしてガラスが汚れてしまいます。ウォッシャー液が出ないと、このような事態でフロントガラスを綺麗にすることができません。
また冬場は走行中にフロントガラスが凍結する可能性があるので、ウォッシャー液が出ないと解凍できないです。フロントガラスが汚れたり凍結したりしている状態では、視界が悪くなり運転に支障をきたします。
車検に通らない可能性がある
車検にはウォッシャー液の点検項目があります。フロントガラスの場合、ウォッシャー液に不備があると、車検に通らないかもしれません。
「走行時の視界が悪くなり、安全運転に支障をきたす。」と、判断される可能性があるからです。
たかがウォッシャー液かもしれませんが、日頃からこまめな点検を行い、安全運転に支障がないようにしておきましょう。
車のウォッシャー液が出ない原因と対処法についてのまとめ
- ウォッシャー液が出ないときはホースやノズル、液の残量が大丈夫か確認する
- 片方のガラスからウォッシャー液が出ないのは、ホースの不備やポンプの故障
- ウォッシャー液に不備があると、車検に通らない可能性がある
ウォッシャー液が出ないのに運転をすると、視界を悪くして事故を起こすリスクが高くなります。
ウォッシャー液がどうしても出ない場合や、自分で対処しきれない場合は、ディーラーや整備工場などのプロに相談してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。