車のエアコンが効かない原因・応急処置

ドライブをするとき、無くてはならないのが「エアコン」ですよね。特に夏や冬に大活躍してくれるカーエアコンですが、なかなか暖まらなかったり、逆に冷えなかったりすることが起きてしまうこともあります。
長時間にわたるドライブになる場合、エアコンの効きがドライブの快適さに繋がると言っても過言ではありません。
エアコンがうまく効かなくなってしまうと、夏場は熱中症、冬は体温低下など体調に影響することも多くあります。
今回の記事では、車のカーエアコンに起きるトラブルについてご紹介していきます!
目次
実は「暖房」と「冷房」の仕組みが違う!
夏の盛りや厳冬の時期、快適なドライブに欠かせない「エアコン」ですが、実は暖房と冷房で動く仕組みが違っています。
暖房:車の熱を利用して温風を車内に送り込んでいる
冷房:コンプレッサーで圧縮したエアコンガス(冷媒)によって温度が調整されている
このように仕組みが違うため、暖房が効かない場合と冷房が効かない場合とでは原因が異なるのです。
暖房が効かない原因
◇冷却水が減少している
車の暖房は、エンジンを冷やしてくれる冷却水の熱を利用しています。
なんらかの原因で冷却水にトラブルが生じた場合、暖房の効きが悪くなってしまったり、オーバーヒートなどのトラブルにも繋がってしまう事があるので注意してください。
◇サーモスタットが故障している
サーモスタットは車の冷暖房に重要な部分です。
このサーモスタットが故障してしまうと、冷却水に影響が出てしまいます。暖房をつけたはずが冷風が出てきてしまったり、設定温度よりも熱い風が出てきてしまったりします。
暖房が効かない原因は、主にサーモスタットと呼ばれる装置の故障が多いです。
冷房が効かない原因
◇ガス不足、漏れなどのトラブル
エアコンが冷えるために欠かせない冷媒(エアコンガス)が不足していたり、漏れていたりすると、冷房が効かなくなってしまう原因になります。
ボンネットを開け、エアコンのコンプレッサーが作動している状態で液体の流れや気泡の状態などをチェックしてください。
- 泡が白く濁っている:ガス不足
- 透明の大きな泡が浮いてくる:ガスが詰まっている
などの可能性が考えられます。
◇コンプレッサーに不具合が生じている
コンプレッサーの不具合はガス不足によって起こります。
エンジンに取り付けられている機械で、直径20cmほどの筒状のものがファンベルトで駆動するのですが、この機械に不具合が生じると冷房が効かなくなってしまうのです。
カーエアコンの定期的なメンテナンスは必須!
エアコンを掃除せず放置したままにすると、効き目が悪くなります。カーエアコンのフィルターは、外からの空気を取り込む際に、ホコリや花粉などを除去してくれます。フィルターにホコリなどの汚れが溜まると、詰まりを起こしてエアコンの効き目が悪くなるのです。
エアコンは定期的にクリーニングを行いましょう。掃除方法などについては、以下の記事を参考にしてください。
エアコンの効き目を良くする方法
汚れ以外が原因である場合、前述で紹介した原因を解決するしかありません。
暖房の効きを良くしたい場合
- 冷却水を注入してみる
- サーモスタットなどの部品を交換する
冷房の効きを良くしたい場合
- エアコンガスを補充する
- コンプレッサーを修理する
サーモスタットなどの部品交換、コンプレッサーの修理については、専門店やディーラーにお願いする必要があります。
エアコンの効き目を改善する方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
エアコンが効かなくなったときの応急処置
今から運転するとき、もしくはドライブの最中など、急にエアコンが効かなくなったと
夏場にエアコンが効かなくなった場合
- 保冷剤や車載扇風機を購入する
- 氷や経口補水液を購入する
- 窓を開けて風を取り入れる
- 出来るだけ日陰の道を走る
- 後部座席のサイドガラスにはサンシェードを取り付ける
サンシェードについては、フロントガラスやリアガラス、前方のサイドガラスへの取り付けができないので注意してください。
冬場にエアコンが効かなくなったら
- ホッカイロを購入する
- 手袋や厚手の上着などを着込む
- 寒い地域は毛布があると便利
- 車載ファンヒーターを購入する
保冷剤、ホッカイロ、手袋などはコンビニや100円ショップでも購入できるので、運転中にエアコンが効かなくなった場合は購入しましょう。
夏場は氷を購入してタオルに包み、首に巻いて血管を冷やしてください。熱中症のことも考えて、経口補水液も購入すると良いです。
これらの方法はあくまで応急処置なので、エアコンに異常がある場合は、すぐに専門店に見てもらいましょう。
最後に

全てのドライバー・同乗者にとって、夏と冬は特に、カーエアコンの存在はとても大きいものですよね。
夏や冬はレジャーシーズンや帰省などがあり、長時間ドライブする機会が多いです。季節の変わり目で、カーエアコンの調子を見ておくと異変に気付けるかもしれません。
そして、少しでも違和感を覚えたり不具合が見られるようであれば、冷却水やエアコンガスの補充をしてみましょう。
エアコンに少しでも違和感を覚えたり不具合がみられるようであれば、出来るだけ早いうちに専門店に見てもらいましょう!