夏の車内に置き忘れすると危険な物|カーナビ、ETCの熱対策も解説

トラブル

夏は家族や友人と、キャンプや海水浴などのアウトドアをする機会も多くなります。屋根のない場所に、長時間駐車することも珍しくありません。

そんなときに気を付けて欲しいのが、車内に物を置き忘れることです。物によっては、高温多湿の環境で故障したり、発火や爆発を起こしたりします。

この記事では、夏の車内に置き忘れをすると危険な物、カーナビやETCの熱対策について解説していきます。

夏の車内は短時間で50℃まで上昇する

夏の車内は、短時間で気温が上昇します。炎天下で車を30分ほど駐車すると、車内は50℃ほどまで達するため、物を極力置かないのがおすすめです。

また、ダッシュボードは30分で70〜80℃ほどの温度に達します。ダッシュボードの上に、熱に弱い物を放置したら故障は避けられません。

密閉された車内は湿気もこもりやすく、非常に高温多湿で蒸し風呂状態であると言えます。熱がこもった車内に物を置き忘れると、物によっては発火や爆発が起きる可能性があり危険です。

夏の車内・ダッシュボードの温度上昇については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

夏は特に注意!車内に置き忘れてはいけない物7つ

夏の車内に置き忘れてはいけない物は、以下の7つです。

  • 精密機器(スマホ、タブレット、パソコン)
  • 乾電池
  • ガスが入っている物(ライター、ガスボンベ、スプレー類)
  • 炭酸飲料水
  • プラスチック製品
  • メガネ、水入りのペットボトル、吸盤
  • 化粧品

精密機器(スマホ、タブレット、パソコン)

スマホやタブレット、ノートパソコンなどの精密機器は、高温多湿に弱く夏の車内に置き忘れると、故障する危険性が高いです。

スマホやノートパソコンのバッテリーであるリチウムイオン電池は、直射日光や高温多湿に弱く最悪の場合は発火する危険があるので、放置するのは絶対にやめてください。スマホやタブレットの充電に使う、モバイルバッテリーも同様です。

近年では、スマホをカーナビの代わりにする人も増えています。短時間でもスマホホルダ

ーに置いたまま、車から離れるのは危険です。数分の間でも、スマホは車内に放置せず、持ち運ぶようにしてください。

乾電池

乾電池を暑い車内に置いておくと、液漏れや発火の危険性が高いです。使用済みの乾電池は、車内に置きっぱなしにしてしまいがちです。

モバイルバッテリー、子供のおもちゃなどで乾電池を入れ替える際は、置き忘れに注意してください。

ガスが入っている物(ライター、ガスボンベ、スプレー類)

夏はキャンプやBBQでガスボンベを持って行ったり、スプレータイプの日焼け止めや制汗スプレーを持っていったりします。タバコを吸う人は、ライターを手放せません。

想像できるかと思いますが、高温の車内にガスが入った物を放置すると、爆発する可能性があり危険です。車両火災が起こって大惨事になり、周りの車に飛び火すると大惨事になります。

炭酸飲料水

ペットボトルでも缶の炭酸飲料水でも、高温の車内に放置するのは危険です。

ペットボトルは、内部の空気がパンパンに膨張して爆発する可能性があります。缶の場合はフタを空けていないと、ペットボトルと同様に内部の空気が膨張して爆発します。

未開封、飲みかけでも内部の空気が多いと危険です。シートに飛び散るとベタついて掃除が大変ですし、カーナビにかかると故障する可能性があります。

プラスチック製品

プラスチック製品を高温状態にあるダッシュボードに置いておくと、プラスチック製品が溶けてしまう可能性があります。

プラスチック容器に入った芳香剤や、スタバなどのコーヒー容器は車に持ち込む機会も多いです。溶けてダッシュボードにつくと、後始末に手間がかかります。

メガネ、水入りのペットボトル

メガネや水入りのペットボトルをダッシュボードの近くに置くと、収れん火災が起きてしまう危険性があります。

収れん火災とは、虫メガネなどのレンズに太陽光が一点集中して起こる火災のことです。

メガネや水入りペットボトルなど、透明な物をダッシュボードの上に置いたままにしないようにしてください。直射日光を浴びると、収れん火災が起こる可能性があります。

化粧品

たとえば口紅の場合、熱で溶けたり水分が蒸発したりして品質が悪くなることがあります。また、最近では男性が化粧水を使うのも珍しくありません。化粧水も高温多湿に弱いので、持ち歩く際は車に放置しないように気を付けてください。

カーナビ、ETCの熱対策

「スマホやパソコンが熱に弱いなら、カーナビやETCは故障しないのか?」と思う人もいるでしょう。

多くの製品は暑さに耐えられるようになっていますが、それでも熱対策が必要です。こちらでは、カーナビやETCの熱対策について解説していきます。

カーナビの熱対策はカバーやサンシェードを使用する

カーナビやドライブレコーダーは、高温でも正常に動作するように作られています。しかし、高温の状態が長く続くとパーツの劣化が早くなるため、熱対策が必要です。

カーナビやドラレコには専用のカバーが発売されています。それぞれカバーをかけて、熱対策をしてください。また、車から30分以上離れる場合は、フロントガラスにサンシェードを付けるのがおすすめです。サンシェードは100円ショップでも購入できるので、夏場は常備しておきましょう。

サンシェードについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

ETCはカードだけを持ち運ぶ

ETCについてですが、カードについては持ち運ぶようにしてください。車載器は80℃ほどまで動作を保証しているものもあり、熱で故障するリスクは低いです。

しかしETCカードは熱に弱く、45℃程度までしか動作が保証されていません。高温多湿の車内では、熱でカードが変形したり、磁気に不具合が生じたりする危険性があります。

夏の車内に置き忘れすると危険な物についてのまとめ

  • 夏の車内は1時間で50℃まで上昇し、高温多湿
  • スマホやタブレット、モバイルバッテリーなどの精密機器は、夏の車内に放置すると故障しやすい
  • カーナビの熱対策はカバーやサンシェードを使用、ETCはカードだけを持ち運ぶ

分かっていても、ついつい物を置き忘れてしまうことはあります。夏場は、アウトドアでの置き忘れに注意してください。スマホをカーナビ代わりに使って、そのまま放置するのもやめましょう。

また、スマホやノートパソコンは盗難に遭う危険性もあります。少しの時間車から離れる場合でも、必ず肌身離さず持ち歩くようにしてください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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